Same Old Scene part 3 | 秋田和徳ブログ『バラ・グラフィック』

Same Old Scene part 3

Claudine Longetで「Who Needs You」。






いよいよプレゼンです。
場所は都内のレコーディング・スタジオ。


アーティスト本人を目の前に、
まずはジャケット表1。

これから進むべき方向性の拠り所として、
これがパスしないことには一歩も前に進みません。

言葉の説明を要する、こちらの“オススメ”は
あえて後回しに、直接的なアイディアからスタート。

提示されたキーワードが、
なぜこのようなヴィジュアルに行きつくのか?
はたまた、イメージとは真逆の印象を与えるであろう
モチーフに関しては、その意味するものとは何か?

すればするほど野暮になる(!)
そんな説明をしながら、話は徐々に
アーティスト写真や衣装のイメージへと発展。


ボクはジャケット・デザインの依頼を
受けた瞬間から決めていました。

(すぐ目の前の)……………と
“あれ”の組み合わせ(の妙)!

いつか実現できたらいいな、と
ずっと出番(チャンス)を待ちわびていた
アイディアだっただけに、
そこは思い入れたっぷりに。


プレゼンは、参加者が数人ということもあって、
幾分リラックスしたムードの中、
ほどなくして終了。

幸いにも、こちらの思い描いていたヴィジョンが、
そのまま採用となりました。


真っ白いキャンバスに一本の“道”を描いたら、
あとはそこを前に向かって進んでいくだけです。

ただ、ラフの中には
いくつか決めかねているところもあります。

そして、想像の世界を
現実のジャケットへと発展させるためには
多くの人の力を必要とします。
つまり、決断を迫られる機会が度々訪れるのです。

これから先、物理的な障害は無論のこと、
「あれもいいな」
「いや、こっちの方がいいかな?」
「(思ったのとは違うけど)これもありだな」
そんな誘惑や迷いが
幾度も待ち構えていることでしょう。









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My all-time favorites
#194

曲は、Harpers Bizarreで「The Drifter」。





想像力喫茶室『バラ・グラフィック』にようこそ。


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