銅取引でまたも巨額損失事件とか(巨額損失トレーダー達) | Investment Nuggets

銅取引でまたも巨額損失事件とか(巨額損失トレーダー達)

 ロンドン金属取引所(LME)の銅取引で、またも一人の中国人トレーダーが巨額損失事件を起こしたらしい。昔から一人のトレーダーが巨額損失を出す事件は多かったが、「またか」という感じ。


 トレーダーの巨額損失では、銅は特に頻繁に起こっているような気がする。1996年には、住友商事のあるトレーダーが簿外取引を繰り返し、2850億円の損失を計上した。これは、『銅マフィアの影 』という本になっている。住商の非鉄金属部長の浜中康男のノンフィクション。また、双日が180億円の損失を出したのは記憶に新しい。


 銅以外でも、大和銀行巨額損失事件の井口俊英(『告白 』)や、ベアリングス銀行を一人で倒産させてしまったトレーダー、ニック・リーソン(『マネートレーダー 』)あたりは有名だ。どのトレーダーも非常に優秀だったにもかかわらず、相場を読み違えて巨額損失を出してしまっている。


 今回の、中国人トレーダーは、現在行方不明ということだが、他のトレーダーと同様に銅相場を売り建てたところ、意に反して銅相場が大きく上昇した結果、巨額の損失につながったわけである。今回の顛末は、まだわからないが、今から小説が獄中日記が出そうな予感がする。どうなることやら。