マリナーズ15周年コンサートに、アールブリュット展山梨さんが、賛助出展して下さる事になり
「何か今回のコンサートを応援出来るような、大きな作品を制作しようと思うんです。作品の原案を、色々サンプルを見ていただきながら、相談したいのですが…」と言っていただいて、昨日打ち合わせに行って来た。
資料になりそうな、過去のチラシやイラストをファックスしようと、あれこれ引っ張り出すうち、
座り込んで、すっかり思い出に浸ってしまった。
自分で描いといて何だけど、絵の中で、子供らが成長している事に驚く。
漫画イラストって、記号のようなものだから、目鼻のバランスは、ずっと同じにして来たつもりだったけど、やっぱり描く対象が目の前に居るもんだから、我知らず、段々と変化している。
特に次女の変化が著しくわかる。
まー姉にしたって、全然変えて描いてないと自分では思っていたけど、太っていた時はふっくらと、ちょっとしまって来た時はそのように描かれてる。
15年前、この活動を、おそるおそる、抜き足差し足で始めた頃、ボランティアで手伝ってくれた友人が、こんな事を言ってた。
「ずーっと、この絵で行きなさいよ。チラシに使うのは。そのうち、この絵を見たら、『マリナーズだ』って、見る人が一目でわかるようになるからね」
機械オンチでパソコン出来ない私は、こんな、稚拙な手描きの、家内操業丸出しの、チラシがとても、嫌で恥ずかしかった。でも、どこからも資金援助を受けずに、社協やボランティアセンターの印刷機で印刷するには、手描き白黒のこのチラシが、1番楽でコストがかからなかった。
パソコンで作ったカッコイイチラシに心底憧れながら、こんな方法しか、取れなかったのだ。
でも、最近、「チラシ置かせて下さい」と、いろんな所に出掛けて行くと、
つんけんした態度で、うさんくさそ〜にしてた受付の人が、チラシを見せたとたん笑顔になって
「アラやだ！まーちゃんのお母さん！マスクなんかしてたから、わかんなかったじゃないの！」と言ってくれたり、
「アポなしの、知らない人からの書類は、お預かり出来ません。医師（せんせい）にも、取り次げません」と病院で言われても、隣に座ってたスタッフの人が、ひょい、と封筒の中身を見て、「アラ、このチラシなら、お預かりして大丈夫よ。先生にお渡ししといてね。まーちゃんのお母さん、お疲れ様」って言ってくれたり。
なんか、このチラシがマリナーズの「名札」みたいになって来てしまった。
一緒にいたんだね。
子供達2人と。
赤ん坊が、女性らしく成長するだけの年月を。
それが正しかったかどうかは、わかんない。
私は、音楽はど素人で、そっち方面では子供に何にもしてやれなくて、何でまー姉の奴、こんな私の所に生まれて来たんだろう？ピアノの先生のママの所にでも、生まれてくれば良かったのに、って、ずーっと思ってたけど、こんな私でも、ほんのちょっとでも、自分に出来る事で役に立てたかなぁ？
ホントは私、子供の頃から音楽より、お絵描きが好きだったの。
だから、障害のある人達が、美術作品を制作している「アールブリュット展」さんが賛助出展してくれて、すっごく嬉しくて、楽しみだな。
「アールブリュット展山梨」が賛助出展する、
マリナーズ15周年コンサートは、来る2017年7月9日（日）甲府市西部市民センター1階大ホールにて13:30開演です。
展示は午前中から、終演までの予定です。
ステージでは、リハーサルとかやってますが、展示はご覧いただけるようにする予定です。
みんなで来てね！
お待ちしてまーす。