終結

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ずっと更新が滞ったままでゴメンナサイ。
詐欺師は今現在も捕まっていません。しかしながら、M子との和解により、詐欺被害に遭った420万円についてはこの1年間で毎月分割で、そして本日残額すべて返済してもらいました。
詐欺の発端はM子の責任とは言え、420万円という大金を工面して返済してくれた彼女に心から感謝致します。
もちろん、探偵費用や弁護士費用は私の負担ですが、その程度は痛み分けということでやむを得ないことだと思います。

逃げ続けている詐欺師は許せませんが、これをもって私の中では「終結」としようと思います。
もし詐欺師が捕まるようなことがあった時は、M子と相談の上で当ブログを再開するかもしれません。

今までお読みいただいてありがとうございました。
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S木が詐欺師であるという事実を、まだ完全に受け入れられないM子はほとんど放心状態だ。
が、ここで私たちがS木の正体を知ったことがバレて逃げられたらおしまいだ。M子にもそう念を押し、今まで通りの素振りをしてもらう。

いつものようにM子を呼び出したS木はM子にこう切り出した。
「●●ちゃん(私の名前)、何か調べてるのかな。うちが野菜を卸している八百屋の人間が、30代前半の女の人がいろいろ聞きにきたって言うんだけど」

マズイ、数日前に聞き込みに行った渋谷市場の八百屋のおじさんだ・・・。
口止めするべきだったことを悔やんでももう遅い。
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出版の可能性

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ずーーーーーーーーっと更新せず、放ったらかしてすいません!
先日、知人経由で連絡があり、このブログの出版の可能性が出てきました。
詳細が決まったらご報告致します。

更新もぼちぼち再開します。
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組織

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探偵からの報告をM子に伝えたことで、彼女も少しずつ現実を理解し始めたようだ。それと同時に、今までS木の周りに現れた人物がいったいどこまでグルなんだろうと、考えてみる。M子と2人で記憶をたどる。

N村、S木のボディガード、ホテルのロビーで偶然再会した過去の知人。この人間達は詐欺の共犯であることがほぼ間違いない。とすると、組織的な詐欺だ。会社登記という名目で、私もM子も住民票・印鑑証明を渡してしまっている。それらを悪用されたら、420万円どころか、その何倍もの借金を背負わされる可能性だってあるし、組織の規模によってはもっと最悪の事態もありうる。

彼らの本当の目的はいったい何なのだろうか。

探偵からの報告

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1日目の尾行が終わり、探偵から報告の電話が入る。

「S木はM子さんと別れた後、コンビニでパンを買ってマンガ喫茶に入りました。迷うことなく入って入ったので、たまたまではなく、たぶん常連ですね。もしかしたらホームレスの可能性もあります」

探偵からの報告に、私は言葉を失った。詐欺であることに気づき初めてはいたが、まさかホームレスであるとは考えもしなかった。

更新再開

テーマ:
みなさま、1ヶ月近くも更新を怠っていまして申し訳ありません。
現在、修士論文の追い込みで多忙ではありますが、少しずつ更新の再開をしていきたいと
思っております。

尚、先日調査会社「ガルエージェンー」より、『ご依頼者様のその後というTV番組の企画で
取材させてもらうことは可能ですか』という打診がありました。取材・放映が確定した際には
みなさまにお知らせ致します。

覚悟はしていたものの、自分の目で事実を確認してしまった私は動揺した。何のためにS木は様々な嘘を重ね、私に手土産を運び続けたのだろうか。金持ちであることを信じさせ、さらにお金を騙し取ろうという魂胆だったのか。


探偵へ調査を依頼したことは、まだM子に伝えていなかったが、ここまで詐欺の疑いが濃厚になった今もう黙っているわけにはいかない。私は渋谷市場で確認したこと、現在探偵に調査を依頼していることをM子に伝えた。M子はS木からお金は取られていないものの、昨年から半年以上毎日会っていたわけで、そんな相手が自分を騙していた事実をまだ信じられないようだった。


この時私たちは、この先もっとおどろくべき事実が発覚することをまだ知らないでいた。

手土産の出所

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毎日のようにS木からもらっていた、庭で取れた野菜、その他生鮮品の手土産 が、いつも同じ紙袋に入っていたことを思い出した。たまたまオフィスに残っていたその青い紙袋を引っ張り出して確認する。


「渋谷東急プラザ 渋谷市場」 紙袋にはそう印刷してあった。


心臓がドクドクと音を立てる。私はじっとしていられなくなり、その足で渋谷東急プラザに向かった。

地下にある渋谷市場は生鮮品を主に販売している場所のようだ。私は音を立てる心臓を押さえながら売り場をゆっくり歩く。


S木が親戚の経営する工場で作っていると言っていた牛乳、宮内庁御用達のハム、自宅の住み込みのコックが作ったというカレイの揚げ物、特別に作らせている塩分の低い梅干、今までS木に手土産としてももらったものが売り場に並ぶ。唯一、パッケージのないキュウリやトマトの野菜のみ確認が取れない。


私は何気なく八百屋のおじさんに話しかけてみる。こんな風貌でこんな年齢層の老人が、毎日買いに来ないかと。

「あー、あのおじいちゃんね。毎日すごくたくさん買っていくよ。ここ2日くらい見ないけど、元気かな」


親戚の工場も、自宅の広い畑もすべて嘘だったのだ。S木からの手土産はすべてこの市場で買われたものだった。

演技

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探偵費用は3日間の尾行と戸籍謄本の追跡で役20万円。既にS木に420万円渡してしまっている私にとって、さらに20万円の出費はツライが仕方がない。


探偵に調査を依頼したもの、結果が出る前に逃げられては元も子もない。私は探偵に調査を依頼したことをM子にも隠し、平静を装った。突然催促をやめるとS木に怪しまれるため、今まで通りS木の言い訳に付き合い続ける。


いつものように、S木との無意味なおしゃべに付き合った後でオフィスに戻った私は「もしお金が戻って来なかったら?」と考え、急に不安になった。


そんな時、突然あることを思い出した。