チャペルは魂の休息所
暑さと喧噪の夏がすぎて、
こちら南ドイツも、日に日に静かに秋が深まっています。
「読書の秋」と日本でも言いますが、
まさにここら辺でちょっとスローダウンして、
自己の内面へとふとベクトルを向けてみたくなる季節です。
自己の内面と向き合ったり、瞑想する場所や方法はいろいろありますが、
「チャペル(礼拝堂)」もその一つ。
キリスト教が国内の最大宗教であるドイツには、
チャペル(ドイツ語ではカペレ(Kapelle)は数多く存在します。
チャペルは、学校や病院、そして墓地などに付属している場合もあります。
またもちろん、教会のなかに礼拝室が設けられていることも多いですね。
それから、古いお城を訪ねたりすると、その敷地内にチャペルが建ってることも。
ですが、丘の上や町外れに、
単独でひっそりと立っているチャペルもあります。
例えば、我が家から車で20分くらいのところにも、
素敵なチャペルがあります。
かなり急な小道を徒歩で上って、
更に石の階段をせっせと上った上に、
そのチャペルはあります。
周囲の風景
建物の大きさは、そうですね、3-4メートル四方くらいでしょうか。
10人以上入ったら窮屈になってしまうほどの限られたスペースです。
このチャペルは、もともと中世のお城の一部として残っていた丘を利用して、
17世紀末に建設されました。
内部はバロック風の作りで、
側廊の2階部分の「エンポーレ」(桟敷)が特徴的です。
エンポーレは、通常聖歌隊などのグループ用に設けられているようですが、
このようなミニチャペルでは、実用よりも装飾の意味合いが強そうですね。
祭壇も丸屋根もあるし、確かにここはチャペルなのですが、
エンポーレのために、ふとミニチュアのコンサートホールにいるような印象を受けます。
祭壇
丸屋根
エンポーレ
チャペルは、複数の人々を対象に宗教的な集会を行うというよりも、
個人個人が心静かにお祈りしたり、瞑想する場所としての意味合いが強いです。
キリスト教とは縁薄く育った私には、
このあたりはわからない部分も多いのですが、
このような聖なる場所で一人、
種々の悩みに心静かに向き合ったり、
日常の慌ただしさから一時離れて精神をリセットしたり、
といった感覚は理解できるように思います。
「魂の休息所」といった意味合いでしょうか。
町の騒音を離れ、夕暮れの丘にひそかに立つチャペルには、
何かしら幻想的な雰囲気があります。
実際、キャンドルを灯して祈りを捧げながら人々が教会への道を上っていく
「光の行列」も年に複数回行われるとのこと。
これも、次回は体験してみたいです。
こちら南ドイツも、日に日に静かに秋が深まっています。
「読書の秋」と日本でも言いますが、
まさにここら辺でちょっとスローダウンして、
自己の内面へとふとベクトルを向けてみたくなる季節です。
自己の内面と向き合ったり、瞑想する場所や方法はいろいろありますが、
「チャペル(礼拝堂)」もその一つ。
キリスト教が国内の最大宗教であるドイツには、
チャペル(ドイツ語ではカペレ(Kapelle)は数多く存在します。
チャペルは、学校や病院、そして墓地などに付属している場合もあります。
またもちろん、教会のなかに礼拝室が設けられていることも多いですね。
それから、古いお城を訪ねたりすると、その敷地内にチャペルが建ってることも。
ですが、丘の上や町外れに、
単独でひっそりと立っているチャペルもあります。
例えば、我が家から車で20分くらいのところにも、
素敵なチャペルがあります。
かなり急な小道を徒歩で上って、
更に石の階段をせっせと上った上に、
そのチャペルはあります。
周囲の風景
建物の大きさは、そうですね、3-4メートル四方くらいでしょうか。
10人以上入ったら窮屈になってしまうほどの限られたスペースです。
このチャペルは、もともと中世のお城の一部として残っていた丘を利用して、
17世紀末に建設されました。
内部はバロック風の作りで、
側廊の2階部分の「エンポーレ」(桟敷)が特徴的です。
エンポーレは、通常聖歌隊などのグループ用に設けられているようですが、
このようなミニチャペルでは、実用よりも装飾の意味合いが強そうですね。
祭壇も丸屋根もあるし、確かにここはチャペルなのですが、
エンポーレのために、ふとミニチュアのコンサートホールにいるような印象を受けます。
祭壇
丸屋根
エンポーレ
チャペルは、複数の人々を対象に宗教的な集会を行うというよりも、
個人個人が心静かにお祈りしたり、瞑想する場所としての意味合いが強いです。
キリスト教とは縁薄く育った私には、
このあたりはわからない部分も多いのですが、
このような聖なる場所で一人、
種々の悩みに心静かに向き合ったり、
日常の慌ただしさから一時離れて精神をリセットしたり、
といった感覚は理解できるように思います。
「魂の休息所」といった意味合いでしょうか。
町の騒音を離れ、夕暮れの丘にひそかに立つチャペルには、
何かしら幻想的な雰囲気があります。
実際、キャンドルを灯して祈りを捧げながら人々が教会への道を上っていく
「光の行列」も年に複数回行われるとのこと。
これも、次回は体験してみたいです。