【内容情報】(「BOOK」データベースより)
夫に恋人がいた。離婚をほのめかされた。わたしはいったい、どう、したいんだろう―。夫婦の間に立ちこめる、微妙なざわめき。途方に暮れながらも、自分と向き合い、夫と向き合い、少しずつ前へ進みはじめた、のゆり、33歳の物語。
主人公 のゆりは33歳
夫 卓哉と結婚して7年がたつ
子供はなし
のゆりは夫の浮気を一本の電話で知らされる
卓哉は別れを望むが、のゆりは「まだ好きだから」と別れを拒む
話し合いは一向に進まず、そのまま時は過ぎていく・・・
もっとドロドロとした物語なのかと思ったら、すごくあっさり
淡々とした文章でしたが、味わい深い作品でした
夫が不倫してるってのに冷静で、もやもやと変わらぬ日々を送りつづけるのゆり
しかも性格は優柔不断、言いたいこともなかなか言えずにいつも先延ばし
でも、読んでてイラッとすることはなかったです
むしろ、こんな風に夫のことをじっくり、ゆっくり考えてみたいなと思ったくらい
マリーももぅ結婚して7年
毎日の生活は単調で、何事もなく過ぎていく
何か事が起こってからでないと、相手のことを真剣に考える機会なんてない というのゆりの言葉には、誰もが共感すると思う
たしかに何年も一緒に生活してると、もう「好き」とか「嫌い」とかそんなの考えなくなるよね
でもそうゆう気持ちを考えずに、ただ平穏に過ぎていく毎日が、幸せなのかもしれない とも思う
本のラスト、結局二人の関係はあやふやなままで終わってしまたけど、
のゆりがきちんと自分の気持ちに、決断できたことがすごく良かった
卓哉との関係がこじれて、のゆりは成長できた
のゆりにとっても、卓哉にとっても、この数年間は無駄ではなかったように思う
追えば逃げられ、逃げれば追われ・・・
結局恋愛ってそうゆうもんなのかなぁ