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JUDY AND MARY....それは1993~2001年にかけて次々と大ヒットを記録し、国民的人気を得たモンスターバンドである。


解散後も3回に及ぶベストアルバムの発売、テレビ・CMにて楽曲が使用され、トリビュートアルバムも発売、カラオケでも根強い人気を博し、同ランキング内でももはや不動の位置を獲得しているといっても過言ではないだろう。


なぜ彼らはこれほどまでに支持され続けるのだろうか。


まずそれに直結する要因は、やはり楽曲の素晴らしさであろう。


TAKUYA(ギター)のギターコードにとらわれないリフ重視のポップセンスが光る軽やかな楽曲と、恩田快人(ベース)の重厚で弾けながらも繊細さが散りばめられた楽曲とのグラデーションに多くのファンは魅了された。


すべての作品を聴いていっても駄作はほぼ皆無であり、長年活動していく中でこれほどの楽曲のクオリティーを維持出来るのは、まさに天才なのだと感じざるをえない。


その楽曲のほとんどにYUKI(ボーカル)による詞がのせられ歌われている。


YUKIの詞は非常に女性らしい言い回しや気持ちをうまく表現しており、ラフになりすぎず堅くなりすぎない絶妙なバランスを持っている。


そのバランスが楽曲と交わることによってより一層の素晴らしさを生み出しているのだ。


駄作がないと言ったが、シングルだけを見てもそれは明瞭である。


デビューして2年の間に「POWER OF LOVE」「BLUE TEARS」「DAYDREAM」「Hello!Orange Sunshine」「Cheese"PIZZA"」「小さな頃から」「RADIO/自転車」といった秀作を怒涛の勢いでリリースし、ついに95年に「Over Drive」をリリースし大ヒットを記録する。


その翌年の96年には「そばかす」をリリースし、紅白歌合戦に出場するなど一躍トップアーティストの仲間入りを果たすのである。


デビューからしばらくは恩田快人が主に曲を作っていたが、セカンドアルバムの頃からTAKUYAも曲を提供するようになったため、「Over Drive」(TAKUYA)、「そばかす」(恩田快人)はそれぞれ2人の実力を確かなものにし世間に知らしめた決定打となった。


次にメンバーの演奏技術の高さがある。


YUKIの伸びのよい高音と声量、力強い歌声、TAKUYAの柔軟かつ自由なギターワークに歪み過ぎず芯のハッキリしたサウンド、恩田快人の音の基盤を作りながらも表情豊かなベースライン、五十嵐公太の不規則さをうまく利用したドラムワーク。


これは楽曲を聴いてもらえばわかるので、メンバーの特徴がよくわかるであろう楽曲を挙げておこう。


YUKI「Brand New Wave Upper Ground」、TAKUYA「そばかす」、恩田快人「ラッキープール」、五十嵐公太「風に吹かれて」。


そしてボーカルが女性であり大衆に浸透しやすい声質、楽曲を仕上げる職人肌の3人の男性メンバーという編成であり、みんながそれぞれ自分の個性をいかんなく主張していたことがある。


ガールズバンド・ボーイズバンドでは少なからず飽きが来るし、同じような構成のthe brilliant greenやLINDBERGとはまた違い、YUKIは蛍光色の衣装を着たり、TAKUYAはステージ上を大きく動き回ったり後期には髪を染めたりしていた。


恩田快人は全身ヒョウ柄の衣装を着て髪を立て、ときにはモヒカンのように中心を盛る髪型をし、五十嵐公太は長髪にバンダナのスタイルから後期には一気に髪を切って短髪になるなどしていた。


このようにライブやメディアへの露出の際に見せる姿も、多くのファンを魅了する大きな要因となった。


そして最後に解散後のメンバーの活動状況がある。


YUKIは解散の翌年からソロ活動を展開し、今年ソロデビュー10周年を迎えた。


TAKUYAは自身のバンドROBOTSで活動し後に解散、ライブやイベントなどで活動。


恩田快人は堂本兄弟にレギュラー出演などしながら、洋楽好きなミュージシャン達とHOT ROD CRUEを結成し洋楽カバーアルバムを発売、五十嵐公太等とZAMZA N BANSHEEを結成し主にライブで活動。


五十嵐公太は恩田快人と共にバンドをする傍ら、イベント等を主催している。


こういった中で、CDリリースなどによる定期的なメディア露出をしているのはYUKIのみであり、解散直後の一時的な出演ラッシュなどを除き、他メンバーはめったにテレビの音楽番組などに出演することはない。


このことから解散以来10年弱、誰の口からもJUDY AND MARYについての言及がされていないため、ファンが再結成を望む一方でメンバーの意思が発信されない状態が続いている。


今年で解散から11年目を迎えるし、またあの現役だった頃のバンドの勢いや素晴らしさを年齢を重ね深みの出たメンバーでそろ②再結成して、見せてもらいたいとファンの希望は熱くなるばかりだ。


テレビなどに出演しているYUKIでさえも、JUDY AND MARYに対しての現在の気持ちやメンバーへの想いを口にせず、ただJUDY AND MARYという名前を紹介するような形でのみふれているに止まっている。


これは想像でしかないが、YUKIはバンドという母体から飛び出し1人で歩き出し、ようやく10周年という節目を迎えた。


バンドを失った頃の不安をやっと払拭出来たのかもしれない。


バンドはいつでも再結成出来るかもしれないが、あの頃とは心も状況も違いあの頃のような活動が出来るかわからないし、昔は昔である意味伝説にすることによってファンに永遠の輝きを与え、一生愛してもらえるようにバンドを保存しておきたいのかもしれない。


他メンバーもあの頃はあの頃であり、今はたとえメディアに出なくなったと言われても自分の活動を自信を持って出来ている、バンドとは違う活動に集中したい、今再結成しても出来ることに限りが見えているといった見解をしているのかもしれない。


僕も再結成を望むうちの1人だが、全盛期のようなクオリティーに合わせる必要はなく、年月を経て集まったメンバーが奏でる音への興味の方が大きい。


しかし再結成しないからこそ募る想いや、活動していた時期や過去の作品を愛でる気持ちが高まっていくようにも思う。


どちらに転がろうとも、メンバーが決めた道を堂々と突き進んでくれれば応援するし、僕は充分満足なのだ。


JUDY AND MARY....最高のバンドである。


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