石材店によっていう事が違うという件について | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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消費者は何を信じたらいいの?


お墓を建てようと思って石材店を数社まわって話を聞いて「余計に分からなくなった、いったい誰が本当の事を言っているんですか?」という内容のメールはけっこうあるんです。

石の名前に勝手に名前をつけたり、他社の悪口言ったり(石材業界は多いんです)、お勧めの石が各社違ったり、構造に関しても相違があったり、違った事を色々言われたら消費者は混乱して↑のような相談になるのです。

この話題になった時に真っ先に思い出すのが富山県のA様にいただいたメールです。
前にも取り上げまあしたが、このA様のメールほど心情がよくわかるものはありません。

お墓を建てようと2社に見積もりをお願いしました。
納骨室の工法についておっしゃる事が2社で相違しています。
1社は胴抜き工法で換気口は必要なし。
もう1社は富山県では柱型工法が1番多く、むしろ胴抜きで換気口がないと骨壷が濡れる原因になるのだとおっしゃいます。胴抜きにしたら価格が高くなるので、柱型で充分で、もっと別の部分にお金をかけた方がいいと思います、と。
一体どちらのおっしゃることが正しいのでしょうか。
お墓を作るにあたって、1番お金をかけるべき箇所はどこなのでしょう。
何を1番に選べばよいのでしょう・・。
尚、柱型工法で見積もりを出してきた会社の方が総体的な価格は高いです。本来なら胴抜きの方が高いのでは?と思うのですが他の箇所に手をかけているようです。



皆さん、A様の混乱が分かりますか?長らく私のブログを読んでいらっしゃる方ならお分かりだと思いますが検索等で私のブログにいらっしゃった方は理解できないと思うので説明します。

両石材店の違いは?


項目B社(大手石材店)C社(JA指定仏壇店)
納骨室の形状くり抜き一体型柱型工法
風穴基本的に無し有り


納骨室の違いについて

納骨室の形状は三つあって、 「くり抜き一体型」、「貼り合わせ型」、「柱型」、です。
3.5尺笠墓の場合、
くり抜き一体型=約18才
柱型=7~8才
くらいで両者の差は10才あります。

才単価3万円の石で30万円、才単価4万円の石で40万円の価格の差が出ます。

C社の営業マンが言う「柱型が多い」のは呉東であって呉西ではありません。
呉西で新しく建てられた柱型のお墓を探す方が難しいくらいで、よってC社の営業マンは間違った事をA様に伝えたわけです。

風穴について

面白いです。
「風穴」を標準採用してる石材店は「必要だ」と言いますし、「風穴」をつけてない石材店は「必要無い」と言ってます。
担当者によっても「必要だ」という者もいるし、「必要無い」という者もいます。
どっちが本当なのでしょうか?

その前に、
風穴をつけるのは納骨室の中が湿気を持つのを防ぐためです。

納骨室が湿気を持つのは夏場で外より中が温かい(冬場にストーブたいて窓の内側に結露が出来るような感じ)場合に結露することがあります。
することがある、ここ大事です。

風穴をつけなくても全く結露しないお墓もあるんです。そういうお墓に風穴をつける必要はありません。

納骨室が結露する可能性がある場合
  • 地面の下に水路がある
  • 地面の下が岩盤
  • 地面の下が粘土質
  • 息抜き穴が大きい
などです。
富山県は水が豊富でほんの数メートル掘っただけで井戸水が湧き出てくる事もあります。

結露は程度にもよります。
納骨室の側面などが湿ってる程度は全く問題はありません。

そうです、私は「風穴」は出来るならつけないほうが良いと思っています。
最近は関東やその他の地域でも地上カロートのお墓が多く建てられ、側面や背面に風穴があるお墓も良くみかけます。
なのになぜ私が「出来るなら風穴」をつけたくないかというと、御影石は100年以上はらくに持つんですがステンレス製の風穴は100年以上持つんですか?穴があいたときに100年後に部品はあるんですか?ということを心配するからです。

もしですよ、もしステンレスの網に穴があいたとしたら、
「蜂が巣をつくる」
「虫が納骨室に入る」(小さい虫ではなく蜘蛛とか)
「蛇が納骨室に入る」
という可能性があるわけです。

古いお墓を解体するときに蜂が巣を作っていたことは何回もありますし、ヘビが入っていたこともありました。大きなクモなどいくらでもいます。ムカデも。

ステンレスの金網、100年持つのかなあ?

あと、夏はいいけど冬は冷たい冷気が納骨室に入ってさぞかしお骨は冷たくなるんでしょうね。

どうしてもつけてくれと言われればつけるようにしますけども。

風穴をつけないで結露を防止するためには
「息抜き穴を小さくする」
「川砂の代わりに小石のような乾燥剤を入れる」
「舞台を高めにする」
などの対策を「します。これでかなり結露を防げます。


才数が少ないお墓のほうの見積もりが高いのはなぜ?


ここでもC社の営業マンはウソ言ってます。

>胴抜きにしたら価格が高くなるので、柱型で充分で、もっと別の部分にお金をかけた方がいいと思います

で、どこにお金をかけるのでしょう?見積もりは高いのに、笑。

相談者は全く知識が無いので私らがおかしいと思った事もまともに考えてしまうので頭が混乱してしまうわけです。

もしC社の営業マンは自社の見積もりが本気でB社より安いと思っていたとしたら、とんでもない間抜け者です。
競合相手が分かっているのに相手より下の見積もりを出せないとは仕事にならんですよ。ましてや相手の方が構造も良いのに。

でも柱型の方が胴抜きより優れてるって言っちゃいかんですよ、素人だと思われますよ。

確かにボンドで施工するから壊れる事はありませんが、やっぱ一枚石をくり抜いた納骨室はつなぎ目が無いので柱型より劣ってるわけがありません。
こんなこと言ってたら本当にバカじゃないの?って言われますよ。

で、なぜ柱型の見積もりが胴抜きより高いかという理由は
C社がJA指定で紹介料をJAに支払うので見積もり価格に上乗せしてあるからです。

安く出来ないんですよ。
JAからの紹介の場合、ほとんど契約はとれるので問題はないけど、競合必至のお悔やみ営業では通常価格より安くなるので、C社の見積もりはやはり高くて私はC社と競合して一度も負けた事はありませんでした。


その他消費者を悩ます石材店の発言


  • 中国の石に勝手に名前をつける、時にはインドの石にも
  • 構造が劣っているのに堂々と自社の方が優れてると言う
  • 中国で加工することを正直に話さない
  • 見積書に大幅値引きがある
  • 見積書は安いがよく見たら石の量をかなりけずってる
  • 前回聞いた事と違った事を言う
など。


どちらにしろ自分で判断できない場合は私に相談してみてください。
期待を裏切る事はありません。
過去に事例がたくさんあります。