石材店がお客さんに提示する見積もり価格は客によって違うと話したら・・ | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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住宅リフォーム会社に勤務する友人は本当にビックリしてた

以下は住宅会社のリフォーム部に勤務してる友人と先日会話した内容です。
私の発言はサラリーマン時代の事であって、今は良いものを安く提供する事だけを考えております。


「あのさあ、リフォーム会社って客によって見積もり価格が違うって事あるの?」
「宮崎さん、それは絶対にないですよ」
「石材店は人見て見積もり変えてるよ」
「マジっすか?ありえないです、考えられません。どうしてそんな事するのですか?」

「石材店の仕事ってのは会話の中から客がどのくらいの予算を考えてるかを探る事で、その人の予算に合わせてプランを考えるんだわ」
「金ある人からボッタくるってことですか?」
「いやそんなに露骨な事はしないけど、最初は高めの見積もりを作るよ」
「どのくらいですか?」
「石材店によって、担当営業マンによっても違うよ。俺は良心的な価格を提示してたけど本当にボッタクリ価格を提示する同僚もいたしライバル石材店もいたね。おたくはやらないの?」
「やりませんよ、そういう事したら信用なくすでしょ」
「それがまかり通ってるんだよなあ」
「どういう時に違うんですか?」

「もちろん予算がある人には価格が高い石を勧める、それが結果的に見積もり価格が高くなるわけだが通常価格より高めに設定する。時々全く値引きをしないでそれでお願いしますって言われる事があってこちらがビックリする事がある。ちょっとふっかけたかなと反省もするがそのまま契約する。値引き前提の見積もり価格を出してるからボッタくったと言われりゃ形としてはそうなるかな」
「うちは値引きなしのズバリ価格を提示してます」
「ライバル会社と見積もり比較されるでしょ、最近のお客さんってけっこうえげつない事言うでしょ」
「各会社にそれぞれノウハウがあるから見積もり出しての値引き合戦はないですね」

「こっちから断る事ってある?」
「そりゃありますよ。一応上司に話を通して決断してもらってます」
「俺の先輩、客の前で契約書破いたっていう人いるよ。もうあなたとはお付き合いしきれませんので他の石材店に行ってくださいとボッタクリ石材店に行くようにって言った、笑」
「無茶な事を言う人っていますよね。見積もりを半額にしろとか見積もり価格にはイエスって言うんだけどあれつけろこれつけろとか見積もりの項目に無いことを強要してくるんですよ。本当に客かよって思います。だけどお客さんごとに見積もり価格が違うって事はないですね」

「おたくらリフォームだもんね、石材店はリフォーム専門って無いから新しい墓石を販売することに力を入れるんだよね、墓石の建て替えは100年後だから契約逃したらとんでもないので各社の営業マンがあることないこと喋ってとにかく契約書にサインさせるまで頑張るんだわ」
「まだよく分からないんですが客ごとに提示する価格が違うって具体的に話してもらえませんか?」

「まず逃げない客にはほとんどの石材店が高めの見積もり価格を提示してるね。寺からの紹介、JAからの紹介、本家からの紹介とか。あと自社で開発した墓地も。ただ都会と違うのは自社の霊園でもビックリするほどの価格差はない、せいぜい1割から2割、価格が倍って事はない」
「まあそれは理解できます、わざわざ安く販売する必要もないですからね」
「紹介されたら手数料を支払わなきゃならないでしょ、だからそれも墓石の価格に上乗せです。そういう紹介料って住宅業界にもあるんでしょ?」
「あるんですけどうちは5万円です」

「えっ?5万円!?安いねえ」
「石屋さんはどのくらいなんですか?」
「これこそ各社ぜんぜん違うと思うけど寺なら数万円~十数万円、JAで8%前後、個人の紹介なら数万円かな。もちろん墓石価格に上乗せなんだけど都会なら寺には数十万円か1割、JAも同じくらいかと」
「それが価格に上乗せされてるって客は思ってもいないんですよね」
「仕方がない、紹介料を払わないといけないし、他の石材店で建てられないから。それと自社で開発した墓地で建てたときも名義貸しの寺院には多少の手数料は支払われる」
「そしたらお寺さんやJAに紹介されて石材店が開発した墓地でお墓を建てたら手数料は二重に支払われるって事ですか?」

「その通り、でも富山県のお寺さんの中には紹介料を受け取らないというお寺さんもあるし、石材店によっては寺に紹介料を払った事はないという話も聞いたことある。もちろんその反対もあるわけだが、笑」
「信じられない世界ですね、石材店って」

「絶対に逃げない客にはそこそこの見積もりを、数社競合したらある程度の値引きは覚悟する。それでも他社にとられるよりはマシってとこかな」
「出された見積書をそのまま契約するってバカって事ですか?」
「そうでもなくて最初からズバリの金額を出してくる石材店もある、その石材店は最初の見積書提出の段階では他社より高かった事は一度もないそうだ。大手にはまねできないでしょうね。まあ高い見積書でも出すだけ良いよ。高いと思ったらちょっと安くしてって言えるし。見積もり出さないで大体の金額言って請求書はそれより数十万円くらい高いのを送ってくる石材店もあるんですよ」
「マジっすか?見積もり出さなくても商売できるんですか?うちらの業界ではありえないですよ」
「それはおたくが大手の会社に勤めてるからでしょ。個人の大工さんに修理依頼したら同じようなもんじゃない」
「そういう事もあるかもしれませんね」

「あとね、値切り倒す客っているんだよね。そういう客のしわ寄せが良いお客さんがに行くことになるわけです」
「良い人がバカを見るってこと?」
「そう、申し訳ないけど」
「うちもボラれたのかな?」
「どこの石材店」
「○○石材店、○○○万円」
「そこの石材店、営業しなくても客が来るとこ。もしかしたらちょっと高いかもしれんねその価格じゃ」
「でも敷地がけっこうあるんで妥当かなと思っています。一度見てください」
「いいけどショック受けるかもしれんよ、笑」
「真実が知りたいって感じですね」

「それと石材店って今がいちばん忙しい時期なんだよね、年末の餅屋とかバレンタインのお菓子屋やクリスマスのケンタッキーやケーキ屋なみの忙しさだから客を選んでる」
「客を選ぶって?」
「この忙しい時期に予算が少ない客がきたらどうする?」
「どうするんですか?」
「見積もりも出さずにかなり高い金額を提示して追い返すんだよ」
「え~、それってひどくないですか?」
「もちろん俺はやったことはないよ、でも同僚や他の石材店ではやってると聞いた事がある。ある石材店なんか客から修理を依頼されたら、うちは廃業しましたって言ったんですよ」
「え~~~!?そんな事があるんですか?その石材店はまだやってるんですか?」
「石屋がつぶれたって聞いたこと無いでしょ」
「ということはまだ営業してるって事ですよね」
「残念ながらまだ営業してますよ。ああ、思い出した。俺の先輩がその石材店にそっくりそのまま形をパクられたって言ってました。俺も見た事あるけど外柵から墓石や灯篭の形まで一緒。同じ墓地で2区画くらい離れてるだけ、これって隣の家と同じ家を建てたっていうのに等しいね」
「隣の家と同じ家を建ててくれと言われても建てられるわけがないですよ、どこの石材店ですか?」
「○○石材店」
「聞いたことないですねえ、とりあえずうちが建てた石材店じゃなくってよかったです、笑」


この後、彼とは関東の(特に東京都埼玉)石材店の話をした。
これまでの相談内容から富山県では有り得ない酷い話をたくさんした。
相談者からの内容はかなり石材店が特定されたり、その民営墓地でお墓を建ててしまったので今後の付き合いもあるから公表できない事例が数多くあります。
おそらくみなさんはこの本音というか実例の話を聞きたいと思われることでしょう。そいてまた私もみなさんにお伝えできない事にジレンマを感じています。

私は石材店の酷いとこばかりを取り上げていますが、悩みが無い人は私のブログなんて読まないし必要ありません。
なので必然的に石材店には辛口になってしまうわけです。

過去に一度だけですがお墓を建ててしまった方から、「宮崎さんのブログの記事を読んで参考にさせていただきました。それでとても良いお墓が建ちました。ありがとうございました」というメールが来たことがあります。
それでもおそらく細部のとこや価格についてはツッコミどころはあるんじゃないかと思いますが。