お墓の価格はいくら?と聞かれても即答できない理由②・・才単価がだせない | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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この記事は都会の民営墓地や寺院墓地でお墓を建てる場合には参考になりません

1才の石の量は一辺が1尺(30.3cm)の立方体です。


1才の容量はは一辺が1尺(30.3cm)の立方体です。
お墓の才数が20才の場合は左図のようなサイコロ状のものを20個使用すると考えてください。
大きなお墓は才数が大きくなります。

ところが設計図に寸法が入っていない場合は才数を計算することが出来ませんので、才単価を出すことはできないのです。言葉をかえれば才単価を知られたくないから設計図に寸法を入れないと考えてもいいと思います。

才数と才数計算についてとても詳しく表記されてる石屋さんのHPを見つけました。

愛知県尾張旭市の「石のきむら」さんのHP

とても詳しく&分かりやすく才数の計算の仕方が載ってます。
また石の才単価も惜しみなく載せられてます。

石材店が価格を載せるということは本当に凄いことであり不利になるのですが、「石のきむら」さんは閲覧者に分かりやすく解説されており、このHPを見ただけでも良い石材店だと評価でききるんじゃないでしょうか。

全国に山ほどある石材店の中で「石のきむら」さんだけが「才数計算」をHPに載せてあります。(私が検索した限りですけど)
とても素晴らしいです。

yahoo知恵袋から「才単価」について書かれたものを集めてみました。
7つの質問がありますが上の6つは参考になるんじゃないでしょうか。
質問内容、それに対する回答は若干違いますが「才単価」についてはよく説明されています。

才単価を出すとは大変なことなんです


「石のきむら」さんのHPには石の価格表が載せてありますが、これが「才単価」と言われるものです。

価格を載せると不利になると書きましたが、石材店は競合してるライバル店の見積もり価格の少し下の価格を提示できるのがベストなんです。
大幅に価格が安かった場合は安い理由が不審がられますし、高い場合は負けてしまいます。
なので価格を載せるということは消費者にとっては大変ありがたいのですが、同時にライバル店に手の内を全て見せてしまう事になり、相手が少し低めの価格で見積もりを出せるヒントを提示してるのと同じことなのです。

お墓の価格を表示するとは本当に凄い事なんです。



お墓の見積書には2つの記入例があります。
見積記入項目
見積り①お墓本体価格外柵価格基礎工事費
見積り②お墓本体価格外柵価格基礎工事費施工費文字彫刻費
※見積り①のお墓本体価格には施工費と文字彫刻費が含まれています。
※見積り②はお墓本体価格と施工費と文字彫刻費を別に表記しています。
※墓前燈籠や小物置きなどは付属品です。
※古いお墓を新しく建てなおす場合は解体処分費が発生します。

石材店から出される見積書はこの二つのうちのどちらかになってるハズです。

多くの場合は見積もり価格から逆算して適当に数字を合わせてるのが現状です。

なので見積り①と見積り②は照らし合わせてみると、ほぼ同じ価格になってるハズです。

上の表に具体的な数字を入れてみましょう。

見積記入項目
見積り①お墓本体価格外柵価格基礎工事費
175万円100万円60万円15万円
見積り②お墓本体価格外柵価格基礎工事費施工費文字彫刻費
175万円75万円60万円15万円15万円10万円

見積り②の場合は施工費と文字彫刻費を別に記してありますが、施工費

才単価は原石の価格にいろんな経費を加えたものから算出されます


原石レベルの才単価は決まっているのですぐに出せます。

一般的に才単価と言われるものは出来上がったお墓に対して求められるもので、30才のお墓があったとして、販売価格を90万円と設定した場合には才単価が3万円になります。
その3万円という才単価は正確な才単価なのか?と聞かれれば、とりあえずは正確ですと答えますが、地域の石材店の価格に合わせているのが現状です。
または仕入れ価格から○○万円の利益を考えた利益を基にして出された金額です。

原石の才単価に加えられられるのは、
中国工場での
「人件費」、「光熱費」、「輸送費」、「加工費」、「機械損料」、「備品」、「諸経費」

自社工場での
「文字彫刻費」、「人件費」、「施工費」、(施工費には機械損料などが含まれます)、「諸経費」

営業には仕入れ価格も知らされない場合もあるので、細かい見積書を出せと言われたら販売価格から逆算した適当な価格を出すしかありません。
というのが現状です。

検索で「才単価」というものがありますが、その才単価はお墓の販売価格を才数で割ったものです。
才単価とは原石の価格に上記のようなたくさんの項目が追加されたものなのです。

加工料を別に請求される事も


見積書に別途請求される可能性があるものに「加工料」があります。
蓮華加工・・・10~20万円
総銀杏仕上げ・・15万円くらい
その他複雑な加工費

可能性があるというのは、このような加工費を全て請求する石材店と請求しない石材店があるからです。また加工料をお墓本体に上乗せして見積書には記入しない場合もあります。


石材店から出される見積書は帳尻合わせの場合が多いので、比較するには他の石材店の見積書と照らし合わせる以外にないのです。

そういう見積書を比較した場合に
「蓮華加工費はとってない」
「蓮華加工費はお墓の価格の中に入れてある」
「しっかり蓮華加工費を請求してる」
という判断が出来るのです。

見積書を見ることによって、良心的な石材店かどうかを判断できるのです。
(もちろん才単価が分かれば価格が高いかどうかの判断は出来ますから、石材店としては言いたくないでしょう)

施工費、文字彫刻費、加工費、などが別途見積りだった場合はその金額を含めた価格で計算しなくてはなりません。

才単価が安くても「蓮華加工費」や「総銀杏仕上げ加工費」、「文字彫刻費」、「施工費」が別途料金だった場合には、お墓本体価格にすべて含まれる場合の方が安い場合が多いのです。

才単価にプラスアルファされる項目すべてをチェックしないと、安いのか高いのか分からないのです。
そしてそれを判断できる消費者がほとんどいないのです。

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