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2017-03-21 04:19:01

小さな人生論2 (小さな人生論シリーズ)/藤尾秀昭 17080

テーマ:致知/人間学を学ぶ月刊誌
小さな人生論2 (小さな人生論シリーズ)/藤尾秀昭
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★★★★★

久しぶりに読んで響くのは、

やはりこの話。



 喜怒哀楽の人間学


 少年は両親の愛情をいっぱいに受けて育てられた。
 殊に母親の溺愛は近所の物笑いの種になるほどだった。


 その母親が姿を消した。
 庭に創られた粗末な離れ。そこに籠もったのである。
 結核を病んだのだった。
 近寄るなと周りは注意したが、母恋しさに少年は離れに

 近寄らずにはいられなかった。


 しかし、母親は一変していた。
 少年を見ると、ありったけの罵声を浴びせた。
 コップ、お盆、手鏡と手当たり次第に投げつける。
 青ざめた顔。長く乱れた髪。荒れ狂う姿は鬼だった。
 少年は次第に母を憎悪するようになった。

 悲しみに彩られた憎悪だった。


 少年六歳の誕生日に母は逝った。
 「お母さんにお花を」と勧める家政婦のオバサンに、
 少年は全身で逆らい、決して柩の中を見ようとはしなかった。

 父は再婚した。少年は新しい母に愛されようとした。
 だが、だめだった。

 父と義母の間に子どもが生まれ、少年はのけ者になる。

 少年が九歳になって程なく、父が亡くなった。
 やはり結核だった。

 その頃から少年の家出が始まる。
 公園やお寺が寝場所だった。

 公衆電話のボックスで体を二つ折りにして寝たこともある。
 そのたびに警察に保護された。
 何度目かの家出の時、義母は父が残したものを処分し、

 家をたたんで蒸発した。


 それからの少年は施設を転々とするようになる。


 十三歳の時だった。
 少年は知多半島の少年院にいた。
 もういっぱしの「札付き」だった。

 ある日、少年に奇跡の面会者が現れた。
 泣いて少年に柩の中の母を見せようとした

 あの家政婦のオバサンだった。
 オバサンはなぜ母が鬼になったのかを話した。
 死の床で母はオバサンに言ったのだった。


 「私は間もなく死にます。
 あの子は母親を失うのです。
 幼い子が母と別れて悲しむのは、

 優しく愛された記憶があるからです。
 憎らしい母なら死んでも悲しまないでしょう。
 あの子が新しいお母さんに可愛がってもらうためには、
 死んだ母親なんか憎ませておいたほうがいいのです。
 そのほうがあの子は幸せになれるのです」


 少年は話を聞いて呆然とした。
 自分はこんなに愛されていたのか。
 涙がとめどもなくこぼれ落ちた。

 札付きが立ち直ったのはそれからである。
 作家・西村滋さんの少年期の話である。


 喜怒哀楽に満ちているのが人生である。
 喜怒哀楽に彩られたことが次々に起こるのが人生である。
 だが、その表面だけを掬い取り、

 手放しで受け止めてはなるまい。
 喜怒哀楽の向こうにあるものに思いを馳せつつ、

 人生を歩みたいものである。

 

 その時、人生は一層の深みを増すだろう。
 われわれが人間学を学ぶ所以もそこにある。

 

 中江藤樹の言葉がある。
 「順境に居ても安んじ、逆境に居ても安んじ、

  常に担蕩々として苦しめる処なし。
  これを真楽というなり。
  萬の苦を離れてこの真楽を得るを学問のめあてとす」


親心ってなぜこれほど通じなく、切ないのだろうか。

嫁さんと娘たちを見て、この話を読んで、

改めてそう思う。

喜怒哀楽の向こうに何があるのか。

私自身も思いをはせつつ、人生を歩もう。




小さな人生論2 /致知出版社 16040

小さな人生論2/藤尾秀昭 14276

小さな人生論2/藤尾秀昭 14026

小さな人生論2/藤尾秀昭 13036

小さな人生論2 (小さな人生論シリーズ)/藤尾 秀昭 12073

小さな人生論2 (小さな人生論シリーズ)/藤尾 秀昭 11318


 


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2017-02-13 04:13:51

致知 2017年2月号 特集「熱と誠」 17044

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致知 2017年2月号 特集「熱と誠」

★★★★★

今回も素晴らしい記事ばかり、、、
なのだが。

ショックだったのは
伊與田覺先生がお亡くなりになっていたこと。
お歳がお歳だっただけに無理もないけれど。。。
暫く前に伊與田覺先生が講義をされていて、
「とても行きたいな」と迷ったのだけれど行けなくて。
やっぱり「迷ったらGO」だったなと。
一度でいいから謦咳に接したかった。
安岡正篤先生の教えを直接伝える方が
また一人この世から消えてしまった。

伊與田覺先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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2017-02-04 20:26:16

『大学』を素読する/伊與田覺 17035

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『大学』を素読する/伊與田覺
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何かの拍子に大学の一節がふっと湧き出てくる。
そんな境地にまでは達せられていないものの、
読んでいる際にはかなり親しみを持てるようになってきた。

我が合氣道場ではいつか、
合氣道などの武道武術だけでなく、
素読も取り入れたい。
皆で唱和したら氣持ちいいだろうナ。


(ポケット版)「大学」を素読する/伊與田覺 15336
「大学」を素読する/伊與田覺 15213
(ポケット版)「大学」を素読する/致知出版社 12228
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2017-02-02 04:06:48

小さな人生論 (小さな人生論シリーズ)/藤尾秀昭 17033

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小さな人生論 (小さな人生論シリーズ)/藤尾秀昭
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部下がなかなか前に進めないとき。
上司としては天を仰ぎたくなる。
そんな時は、この話が沁みる。


 人を育てる

 老人が松の苗木を植えていた。
 通りがかった君主が老人に年齢を尋ねた。
 「八十五になります」
 君主は笑った。
 「その松が立派な木材になっても、
  自分では使えないだろうに」と。
 八十五翁は言った。
 「国を治めている人のお言葉とは思えませぬ。
 私は自分のためではなく、
 子孫のために植えているのです」
 君主は恥じ入るほかはなかった。
 太宰春台の『産語』にある話である。

 人を育てるのもまた、かくの如しだろう。
 一人ひとりを丁寧に教育し、根づかせ、成長をうながす。
 だが、そうして育てた人たちが担う時代の豊かさを、
 先人が享受することはない。
 それでも人を育て続けなければならない。
 それは命を受け継いで後から来る者に対する、
 先行する者の不可欠の責務なのだ。



先行するものの責務、か。
自分も同じように先輩には迷惑を掛けたのだろうな。
それを自分は忘れているだけだ。

恩を思い出せ。
恩を受け継ぎ後世に施せ。


小さな人生論/藤尾秀昭 16060
小さな人生論/藤尾秀昭 14274
小さな人生論/藤尾秀昭 14012

小さな人生論 /藤尾秀昭 13032
小さな人生論/藤尾秀昭 13001
小さな人生論/藤尾 秀昭 12059
小さな人生論/藤尾 秀昭 11298
小さな人生論/藤尾 秀昭 11201
小さな人生論/藤尾 秀昭 08355
小さな人生論/藤尾 秀昭 07241
小さな人生論/藤尾 秀昭 07066


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2017-01-28 04:50:31

小さな経営論/藤尾秀昭 17028

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小さな経営論/藤尾秀昭
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五回目だが、
やはり、この本はここ。

 冥冥(めいめい)の志なき者は、
 昭昭(しょうしょう)の明なく、
 惛惛(こんこん)の事なきものは、
 赫赫(かくかく)の功なし

 <中略>

「冥冥の志なき者は、昭昭の明なく」というのは、
 心の中で密かに志を抱いて努力して励んでいこうという
 氣持ちを持たないものには輝かしい名誉など表れてこない、
 といっているわけです。
 次の「惛惛の事なきものは、赫赫の功なし」
 というのは、目立たない誰も見ていないところで一生懸命、
 善行や努力を積み重ねていないものには
 明らかな功績など現れてこないよ、
 といっているわけです。

 簡単にいえば、
 「自分一人の時間に何をしているか」
 ということです。

 <中略>

 「桃栗三年柿八年」という言葉がありますね。
 桃や栗は実がなるまでに三年かかる。
 柿は実がなるまでに八年かかる。
 私は今までにいろいろな人を見たり、
 あるいは意見を聞いてきたけれど、
 人間の花は十年後に咲くんです。

 <中略>

 みなさんは今日から毎日一人の時間に
 自分を高めるべく何か勉強をしていったら、
 その行為は十年後の花になって咲いていく。
 これは知っておいたほうがいいですね。
 すぐには咲かない。
 十年後に咲く。



慎独。これに尽きる、
他人の目は無くとも、天はみている。


小さな経営論/藤尾秀昭 15206
小さな経営論/藤尾秀昭 13029
小さな経営論/藤尾 秀昭 11294
小さな経営論―人生を経営するヒント/藤尾 秀昭 09331
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2017-01-24 04:10:10

小さな修養論/藤尾秀昭 17024

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小さな修養論/藤尾秀昭
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1年ぶり3回目。

 君子は其の位に素して行う

 君子は其の位に素して行い、其の外を願わず

 孔子の孫、子思が著した
 『中庸』にある言葉である。

 立派な人物は自己に
 与えられた環境の中で、

 運命を呪ったり不平不満を言ったりせず、
 精いっぱいの努力をし、
 それ以外のことは考えない、
 ということである。


 さらに原文はこう続く。

 《富貴に素しては富貴に行い、
  貧賤に素しては貧賤に行い、
  夷狄に素しては夷狄に行い、

  串難に素しては串難に行う。
  君子入るとして自得せざる無し》 


 裕福で地位が高い時も、
 貧しくて地位が低い時も、

 辺鄙な地にいる時も、
 苦難の真っ只中にある時も、

 驕らずへこたれず、
 その場で命いっぱいの努力をする。

 君子はどんな環境にいても悠々自適である、
 と『中庸』は教える。

 『致知』の取材を通して出会った
 多くの達人たちを思うと、

 皆この言葉を体現してきた
 人たちであることに氣づく。


良い言葉だな。
人生斯ありたい。


小さな修養論/藤尾秀昭 16026
小さな修養論/藤尾秀昭 14044
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2017-01-06 04:07:25

致知 2017年1月号 特集「青雲の志」17006

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致知 2017年1月号 特集「青雲の志」
★★★★★

武道家の端くれとしては
今回は表紙を見ただけでわくわくした☆

今回印象に残ったのはもちろん、

 果てなき挑戦心を抱いて
 菅原義正(日本レーシングマネージメント会長)
 ジェローム・シュシャン(ゴディバ ジャパン社長)

だ。
ゴディバ ジャパン社長のジェローム・シュシャン氏は弓道五段。
ビジネスで成功する秘訣を武道の観点から説く。
これはとても羨ましい。
合氣道で得たものはほんの一部しかビジネスに活かせていないが、
もっともっと取り入れても良いのだ、という勇氣を頂いた。

あとは、

 僕らは逆境を乗り越え夢に生きる
 佐藤仙務(仙拓社長)
 松元拓也(仙拓副社長)

が強烈な印象を残した。
負けちゃいられない。

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2017-01-03 04:11:26

ポケット名言集「小さな人生論」/藤尾秀昭 17003

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ポケット名言集「小さな人生論」/藤尾秀昭
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社長業も三年目。
やはり良いことを言われ、ちやほやされることが多い。
そうなると稀にある、嫌なことを言われることが
本当に嫌になり避けたくなる。

 新井(正明)氏が生涯愛した言葉がある。
 「耳中、常に耳に逆らうの言を聞き、
  心中、常に心に払るの事あらば、
  わずかにこれ徳に進み、行を修むるの砥石なり。
  もし、言々耳を悦ばし、事々心に快ければ、
  すなわち此の生を把って鴆毒の中に埋存せん」
 (耳には耳の痛いことばかり、
  胸には無念なことばかり。
  それがわが玉を磨く石になる。
  おだてられたり、いい事ばかりでは
  われとわが身に毒を盛るようなものだ)


ああ、いけないいけない。
鴆毒の中に埋存しつつあった身に氣づく。
更に氣づけば、自分の身の回りには
決して愉快ではないけど、砥石がある。


ポケット名言集「小さな人生論」/藤尾秀昭 14069
ポケット名言集「小さな人生論」 /藤尾秀昭 13181
ポケット名言集「小さな人生論」/藤尾秀昭 12311
ポケット名言集「小さな人生論」 (「小さな人生論」シリーズ)/藤尾 秀昭 12142
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2016-12-30 04:01:29

WEB版小さな人生論ノート/藤尾秀昭 16366

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WEB版小さな人生論ノート/藤尾秀昭
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★★★★☆


森信三先生のこの言葉が沁みる。

 森信三先生の3つの言葉

 1.国家の全運命を、自分独自の持ち場のハンドルを通して、
   動かさずんば已まぬという一大決心の確立した時、
   その人の寿命は、天がその人に与えた使命を果たすだけは、
   与えるものです。

 2.休息は睡眠時間以外は不要という人間になること。
   すべてはそこから始まるのです。

 3.真の「誠」は、何よりもまず
   己のつとめに打ち込むところから
   始まると言ってよいでしょう。

   すなわち誠に至る出発点は、何よりもまず
   自分の仕事に打ち込むということでしょう。

   総じて自己の務めに対して、
   自己の一切を傾け尽くしてこれに当たる。
   すなわち、
   もうこれ以上は尽くしようがないというところを、
   なおもそれに不足を覚えて、
   さらに一段と自己を投げ出していく。
   これが真の誠への歩みというものでしょう


厳しいなぁ。実に厳しい。
でもこの道を歩みたい。歩まねば。



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2016-12-27 04:28:58

致知 2016年12月号 特集「人を育てる」16363

テーマ:致知/人間学を学ぶ月刊誌
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致知 2016年12月号 特集「人を育てる」

★★★★★

さぁ、ブログを書くか、と表紙を見たら、
見たことのないおばさんが(苦笑)。
あれっと思い、読み直す。
なぜか、前半を読んでいると勘違いして後半から読み、
巻頭に帰って読む、ということがあった。

 本氣で向き合えば可能性は開ける
 井村雅代
 (シンクロナイズドスイミング日本代表ヘッドコーチ)

 素読のすすめ
 川島隆太(東北大学加齢医学研究所所長)
 齋藤孝(明治大学文学部教授)

 名経営者に学ぶ 人を育てる要諦
 加護野忠男(甲南大学特別客員教授)

 人は生きている間に生まれ変われる
 ―人間力を磨き高める要諦
 井垣利英(人材教育家)

 愛は与えっぱなし
 野口義弘(野口石油社長)

 江田島海軍兵学校―その人間教育に学ぶ
 德川宗英(田安徳川家第11代当主)

 国家百年の計は教育にあり
 ―教育に懸ける我が思い
 山口秀範(寺子屋モデル社長)
 占部賢志(中村学園大学教授)


などなど、今回も強烈な話ばかり。

特に、

 愛は与えっぱなし
 野口義弘(野口石油社長)

は強い衝撃を受ける。
経営者たる者、まずは教育者であるべし。

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