2011-09-22 04:32:33

不道徳な経済学──擁護できないものを擁護する/ウォルター・ブロック 11265

テーマ:経済・経済学
不道徳な経済学──擁護できないものを擁護する/ウォルター・ブロック
¥880
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★★★★☆


ウォルター・ブロックというコロンビア大学の

リバタリアン(無政府主義者)が書いた本。

橘玲さんが訳している、ということで興味を持った。


売春婦、ポン引き、女性差別主義者、麻薬密売人、

シャブ中、恐喝者、2ちゃんねらー、学問の自由を否定する者、

満員の映画館で「火事だ!」と叫ぶ奴、ダフ屋、悪徳警察官。。。


と「一般的」な善悪論・道徳論では到底認められないような者達を

リバタリアンの立場から「ヒーロー」として徹底的に擁護する、

というもの。


橘玲さんの序文の一部。


 本書の翻訳を試みたのは、もちろん刺激的な読み物だからではない。

 私はこの本を、無意識のうつに現在の日本の状況に

 重ね合わせて読んでいた。

 1970年代のアメリカはベトナム戦争の泥沼に苦しみ、

 洪水のような日本製品の輸入で貿易赤字が膨らみ、

 経済は停滞し株価は地を這うばかりで、

 社会はどんよりとした閉塞感に覆われていた。

 だれもが「改革」の必要性を感じていたが、

 なにをどうすればいいのかわからなかった。


 バブル崩壊後の日本社会も同様に、地価と株価の暴落にはじまる

 出口の見えない不況が延々とつづき、高齢化の不氣味な足音とともに

 言いようのない不安が私たちを襲っている。

 中国の台頭と国家の衰亡を嘆く憂国の人々が声を張り上げ、

 やはりだれもが「改革」を望んでいる。


 でも、「改革」っていったいなんだ?


 この疑問に対する著者の回答は明快である。

 すべての不幸は国家によって引き起こされている。

 国家が存在しなければ(国家間)戦争も貿易不均衡も起こらない。

 年金制度が存在しないのだから高齢化社会が問題になることはないし、

 そもそも「国家」の衰亡を憂える必要すらない。

 われわれは枯れ木に幽霊を信じて脅える子どもと同じだ。

 発想を変えさえすれば、コロンブスの卵のように、

 「問題」そのものが消えてしまう―。



「問題解決」のために、今囚われている思考の枠を取っ払うことを考えよ、

ということか。


本書には極論・暴論や「それを言っちゃあお終いよ」という議論も多いが、

自分が囚われているパラダイムを疑ってみる、

というのは実に面白く、有意義なことだと思う。

世の中には様々な「原理主義者」がいるが、

彼らがどんな顔してこの本を読むのか

(そもそも手に取らないだろうが)
こっそり見てみたい氣がする。


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