最強国家ニッポンの設計図/大前 研一 10015 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

最強国家ニッポンの設計図/大前 研一 10015

最強国家ニッポンの設計図/大前 研一
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★★★★★


国家シンクタンク「ザ・ブレイン・ジャパン(TBJ)」の

設立を提唱する本。


 特定の政党にも政府にも属さず、

 株式会社として広く国民から出資を受け、

 国家戦略を立案する。

 国民への「配当」は「素晴らしい祖国」

 である。


という、実にすばらしいテーマ。


大筋は、もう20年前(!)の本である

平成維新/大前 研一
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と大きく変わらない。

大前研一さんの先見の明と、

この20年何もしてこなかった日本に

驚き、愕然とする。

 Why:日本の統治機構、官僚体制は制度疲労して

 若干の手直しでは治らない。初めに述べた21世紀の新しい現実に

 合うものをゼロベースで作り出す必要がある。

 

 Who:国民一人ひとり。しかし、主として若い人々が自分たちのために

 最強国家を作り上げたいと思う同志の集まりによって

 プランを策定し実行する。


 What:本書の内容。および今後、ザ・ブレイン・ジャパン(TBJ)によって

 策定される具体案が基本的シナリオとなる。


 Which:A or Bという選択肢を国民の前に明らかにし、Aを選ぶ政党に

 マジョリティを与えることによって本書の計画は実行される。

 

 When:今。平成になって20年以上ずるずると世界的な位置を後退させてきた

 流れを止めるタイミングは「今」しかない。


 How:具体的には「株式会社ザ・ブレイン・ジャパン」を立ち上げる。

 そこに本書の主旨に賛同する2種類の人々が集い貢献する。


 (1)我こそはと思う頭脳提供者がフルタイムのスタッフとして本書の具体化作業、

 すなわち政党・政治家に踏み絵を踏ませるための政策を作る。

 国民にそれを開示・提供し、選挙の際の判断材料にしてもらう。

 

 (2)資金的に余裕があるか、冥土の土産として使いきれない遺産を持つ人が

 資本金をTBJに提供する。

実に興味深い内容だ。

早速、

「ザ・ブレイン・ジャパン」 にアクセスし、

頭脳提供者と資金提供者に登録してみよう。