ビジネススクールで身につける思考力と対人力/船川 淳志 09049 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

ビジネススクールで身につける思考力と対人力/船川 淳志 09049

ビジネススクールで身につける思考力と対人力/船川 淳志

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レポートを書きつつ、熟読。

講義同様、実に多くの学びがあったのだが、
一つは「自分を知る」ということだろうか。

ビジネス人のコアスキルとして、
まずは「思考力」と「対人力」。
そして「自己認知力」があると船川淳志さんは言う。

この「自己認知力」が大事、というのは
おそらく誰も異論がないところだと思うが、
実際のところ、その力を発揮するのは実に難しい。

分かったつもりで最も分かって無いのは
自分自身、なのだろう。

特に自分の欠点、限界などは
認知的不協和が働きやすく、
すぐ「仕方がない」などで正当化してしまいやすい。

自己認識とは、自分の感情、自分の長所や限界、
 自分の価値観や動機について
 深い理解を有していることを意味している。
 自分を知るとが「心の知能指数」を高めるうえで欠かせないのだ。

 自分を知るために必要なことは二つある。
 
 一つは外部からのフィードバックを絶やさないことだ。
 コミュニケーションは受け手が決める。
 そして、受け手がどう思っているのかは
 フィードバックなしにはわかり得ない。
 思考のくせやパターンを知るためにもフィードバックは欠かせない。
 論理思考、クリティカル思考の課題をやって、
 自分の弱みを確認することも重要なフィードバックだが、
 それよりも、日常での自分の提案、発言に対して、
 他の人がどのように反応しているかを冷徹に観察することだ。


この「冷徹に」というのが、実に難しいところだ。
「自分可愛さ」で、どうしても甘くなってしまう。
そのためにも
「厳しいこと、耳に逆らうことを指摘してくれる友人や家族」
の存在は必要なのだろう。

 二つ目は内部、つまり自分の中での対話を、
 注意してモニターすることだ。
 対人力はインターパーソナルスキルであると述べたが、
 インターパーソナルスキルとはつまるところ、
 イントラパーソナルスキルになるわけだ。
 自分の頭の中で繰り広げられる自分とのコミュニケーション、
 つまり口ぐせをチェックすると多くのことを学べるものだ。


むむむ。
これはどうだろうか。
しばらく、自分の口ぐせ、思考のくせを注意してみたい。