日本語あれこれ研究室

日常生活の日本語やメディアなどで接する日本語に関して、感じることを気ままに書いていきます


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 「を入れ言葉の検討をする」という文章をこのブログでつい今月に発表した。

 政治家の話し言葉には特に無用な「を」を入れる言い回しが常に表れ、従って彼らはこの言葉遣いを正しいものと思っているのだろう、という要旨だった。

 今回の衆議院議員選挙が終了し、民主党の落選した海江田氏がテレビのニュース番組で喋っていた(20141215日)。これは、たまたま視聴していてすぐにメモを取ったので、この通りに言ったと思う。

 

民主党の代表辞めること決意致しました

 

 つまり、民主党の代表「を」辞めること「を」決意「を」致した、ということなのだが、助詞の「を」を三つも重ねて何も感じない。これが政治家特有の「を入れ言葉」の典型です。

 例えばさ、「民主党の代表を辞めることを」まで話してしまったとしたら、これ以上に助詞の「を」を重ねることを回避して、「決意いたしました」とすればいいのに、それなのに「決意致しました」と「を」を入れる。これが政治家です。

 

 もしもおれが辞任をすべき代表だったとしたら、こう言う。

 

民主党の代表を辞めます。

 

 これなら、助詞の「を」を三連発しない。一つしか出てこない。男らしくて短くてカッコいい。どうだろうか。

 政治家の「を」入れに関してはさまざまな人が驚いているが本人たちには全く届かない。例えば内館牧子が書いていて面白かったのは、2012年の解散に際して民主党幹部が言った言葉としての、

 

○びっくり致しておるところでございます。(『カネを積まれても使いたくない日本語』朝日新書)

 

 これはすごい。

 日本語が乱れていると感じる人は昔から多いが、その元凶が政治家である、ということもあり得るのではないか。どうしてそんなにも強引に「を」を入れるのであるか。

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