久しぶりすぎる更新となります。

特養の看護師となって三年半。
そもそも、看護師に戻るつもりはなかったのに医療の世界、いえ、介護福祉の世界に入って働き始めたのには理由がありました。

野菜ソムリエとして仕事をしたくて、料理を作り続けたくて、でも、働きながらだと時間がとりにくいため短い時間でしっかり稼げる仕事として転職しました。
空いた時間は、レシピにつぎ込もう。
畑に行ってお父さんを手伝いながら野菜を作ろう。
お菓子を作ろう。

そう思っていました。

でも、現実は結構厳しくて、子供たちにも手がかかる。
育ち盛りで、不安定で。
やりたいことをさせてあげるためには、収入が必要で。

私の時間は、子供たちのためにほとんどを費やすこととなりました。

料理は毎日作るけど、私の手は料理を作る手ではなくて、人を診る手になりつつあります。
今の仕事に不満はなくて、手ごたえを感じる時もあります。
人のために働くことにおいては、料理を作ることも看護師をすることも
大きな違いはありません。

そもそも、看護師から離れて料理の世界に入ったのも
幸せに関わる仕事がしたかったから。

美味しいものを食べた瞬間の、あの絶対的な幸せ。
丁寧に作られた料理の、体に沁みるあの感じ。
幸せが、ほわほわと、じわじわと。
癒される、満たされる。

病棟の看護師をしていた、あの時には感じることができなかった感覚でした。
その時の、もっと時間をかけて丁寧に接したかったという後悔は
今の私の基礎になって、すべての仕事に結びついています。

その中に、ある意味幸せに関わる瞬間があることに、最近気が付き始めました。

美味しいものを食べた幸せとはちょっと違う種類の幸せかもしれません。

だからと言って、料理の世界をあきらめた訳でもないのです。


自分の時間が取れるようになったら、頑張ろう。
畑だって、自分でやろう。
それからだって、遅くないはず。



さて。

今年も終わろうとしています。

今年一年、私の元気の素になってくださった方々、家族、かわいいうさぎたち、猫。
美味しいごはん。美味しいおやつ。
美味しい野菜。
美味しい果物。

来年も、美味しくありますように!!

感謝!!