ストーリーブック
テーマ:アウトプット誰もがベテランの営業人と同じようにプレゼンできたなら、組織売上は天井知らずに伸び続けるはずだ、というのがブリタニカの考え方で、そこから生まれたのがリードオフ戦略だった。
全エージェントがまったく同じリードオフを持って、すべての顧客に対して一字一句たがわぬプレゼンテーションを繰り返す。だけど、この人を馬鹿にしたような考え方を徹底させたことにブリタニカの強さがあったのかもしれない。
そもそも、ブリタニカは142ヶ国でセールス活動を展開していたため、文化や習慣の違う国民が一定の成績を維持するために必要な戦略であったのだろう。そして、画一的なリードオフをそれぞれの国のエージェントに持たせることは、2つのメリットがあった。
ひとつは、トレーニングが安定し、営業を知らない素人でも「売るコツ」を知ること。
二つ目は、サービスイレギュラー(不正行為)を確実に防止できる。
この二つのメリットは、ベテランにとっては幼稚性に感じる営業活動へのデメリットを上回る効果があった。
リードオフの構成は確かに優れていた。
今、僕が顧問企業の営業戦略をプロデュースするときに用いる「ストーリーブック」という戦略は、まさにブリタニカ時代の経験から生まれた戦略だ。
物語る…というプレゼンテーションほど優れたプレゼンテーションはない。誰もが物語るためにはリードオフ…つまりストーリーブックほど最適なツールはないのだ。
そして、その前段階に「一人歩き名刺」が必要になる。名刺をプチ・リードオフ化することだ。ただ、最近僕が言う「一人歩き名刺」なる言葉のみが、まさに一人歩きし始めていて、形ばかりの「物語る名刺」を作って持って歩く人が増えた。
やり方を真似ても成果は出ない。大切なことは在り方を真似るべきなんだ。
一連の戦略の中で(一人歩き名刺⇒物語る⇒リードオフ⇒物語る⇒クロージング)ゴールを得るためのスタートとして名刺を活用する戦略が「一人歩き名刺」なんだ。つまり、物語る名刺だけで売上げをあげることはできないことを知っておいて欲しい。
中村信仁






