ヨーロッパに帰る

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 Santa Barbara発San Francisco行きの便が予定より2時間くらい遅れて出発したものの、なんとか定刻発のロンドン行きに乗り継ぐことができた。大西洋の上で新年を迎え、無事にロンドンに到着。道中隣が空席だったお陰で、横になってぐっすり眠ることができた。空の旅は快適で、清々しい気分で1年をスタートさせることが出来た。
 ようやくHeathrowからGatwickまで移動してきて一息ついたところ。これからおよそ6時間後に離陸するリュブリャナ行きを待つことになる。
今回のカリフォルニア滞在はたったの10日だった上に、移動ばかりしていたから「ゆっくりする」ことは出来なかったけれど、よい気分転換になった。冬のリュブリャナは灰色で、気温は零度から-5,6℃。研究と語学に追われ鬱々とした気分に陥りがちだったんだけど、カリフォルニアで薄着をしていたら気持ちまで軽くなった。温かいとよく体を動かすみたいで、心なしフットワークも軽くなったみたい。
 あとたった1年(!)の留学生活、集中して結果を出さなければ。
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サンタ・バーバラの表と裏

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 今日は体調がイマイチだったので、ワイナリーはあきらめた。代わりにサンタ・バーバラ近郊をドライブして、夕食にお寿司を食べた。海沿いの町サンタ・バーバラとそこから内陸に入ったところにあるワイン産地、サンタ・イネス・ヴァリーの間には険しい山が連なっている。写真はその山の上から撮った海側と内陸側の写真。
表S.B.
(表サンタ・バーバラ)
裏S.B.
(裏サンタ・バーバラ)
壁画
(サンタ・バーバラ近郊の洞窟に残るネイティブアメリカン、Chumash族による壁画)
 サンタ・バーバラでは念願の寿司屋に何件か訪れた。一番美味しかったのはAHI SUSHI。割と新しい店らしいんだけど、かなりオーセンティックなところと新鮮な具が魅力。なかでもサンタ・バーバラ産のウニが一番のおすすめ。また食べたい~。

 明日のお昼にはサンタ・バーバラを出発する。寂しいのと不安なのとで、鬱気味。
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アメリカ西海岸の町々

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コロラド
(写真はSan Diego近郊の町CoronadoにあるHotel del Coronadoのロビー)
 明後日には再びヨーロッパに、スロヴェニアの首都リュブリャナに戻る。新年は機上で迎えることになると思う。
 今日イタリア・スロヴェニア国境の町ゴリツィアから、「ゴリツィアは数十年ぶりの大雪だ~」というメールが届いた。「ゴリツィアでこれなら、リュブリャナでは2m位積もってるハズだ」なんて脅かされた。常春のカリフォルニアから20数時間かけてリュブリャナ郊外にあるBrnik空港に到着したら真夜中でしかも大雪だなんて…。なんて素晴らしい1年の幕開け!

 今回の滞在はほんの10日程度だったんだけど、Santa Barbara, San Francisco, Anaheim, San Diego, Coronadoなどを転々として、色んなものを見ることができた。一昨日訪れたSan Diegoは特に気に入った。Santa Barbaraよりは都会で、食事も音楽も洗練されている印象を受けた。その近郊のCoronadoには、アメリカに残る最も古い木造建築の1つである Hotel del Coronadoがある。クリスマス用のイルミネーションが施された外観はイマイチだったんだけど、内装は重厚かつシックで落ち着くことができる。ラウンジではピアノの生演奏も聴ける。大人でもゆっくり落ち着いて滞在を楽しめる町だと思う。
 サンタ・バーバラに戻った今日、風邪気味にもかかわらずゴルフに出かけた。6番アイアンに関しては大分マシになってきたんだけど、また1年間イタリアで練習しなければこの努力も水の泡か。晩はステーキハウスで食事して、その後でスロヴェニアの友人の甥アンジェと姪ティナにお土産を探すため、Bordersの児童文学コーナーをうろうろした。次から次に本を手に取ってみていたら、無性に色んな本を読み返したくなってきた。結局お土産にはTreasure IslandとRed Hair Anneを選んだ。アンジェとティナは家庭でスロヴェニア語を話すほか、学校ではドイツ語とポーランド語以外に「英語」も学んでいると聞いたから、チープなぬいぐるみを贈るよりは、と英語の本を選んだ。喜んでもらえるといいな。ついでに英語も上手になってくれるといいな。

 明日、体調と天候がよければサンタ・イネス・ヴァリーのワイナリーを訪れる予定。
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生まれてはじめて

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 サンタ・バーバラの某スーパーにてレジ会計を自分でやった。スーパーの会員証、商品のバーコードを機械で読み取り、支払い手段を選んで会計終了。簡単だった。スーパーからレジ係が姿を消す日も近いんだろうな。
 風邪は大分マシになり、午後にはようやくゴルフに出かけることができた。昼食にお気に入りの海老タコスを食べ、 Third Rock from the Sunというシチュエーションコメディや、ここサンタ・バーバラが舞台となっている映画Sidewaysをだらだら見てしまった~。そろそろスロヴェニア語の勉強をしないと、年明けの試験で悲惨なことになっちゃう。

世間はクリスマスだというのに

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 風邪を引いてしまった。昨日サン・フランシスコまで車で出かけて、疲れたのかもしれない。アルプスの麓の国スロヴェニアからパームツリーが立ち並ぶカリフォルニアに来て風邪を引くなんて馬鹿げてる。スロヴェニアでは風邪を引くゆとりもなく、常に緊張を強いられてきたのかな、と思った。
 今日はゴルフや遠出、外食する元気もなく、朝の内少し monarch(マダラ蝶) を見に森へ出かけ、そのまま海の方を散歩した。あとは初めて DVD配送システム を利用し、家で静かにHotel Rwandaを見た。このサービス、私にとってはすごく便利。自分のお気に入り映画リストを作成し、上位から順にどんどんDVDが送られてくる仕組みだ。月10ドル程度で送料は無料だし、返却期限もない。3枚一緒に届いて、見終わったら返す。返したら新しいのが届く、という繰り返し。パソコンで映画をダウンロードするのは重たいし、ヴィデオ屋ではソフト数が限られるから。
 ちなみにHotel Rwandaはイマイチだった。ルワンダ内戦(民族紛争)の悲惨さを一般の人々に知らしめたという功績は評価できるものの、特に最後の10分くらいが酷い。結局「勇敢な」ホテルマンの家族は生き延び、甥とも再会を果たす。死んだと思った白人の友人とも再会し、映画は「一応」ハッピーエンド。商業主義と折り合いつける必要はよくわかるけど、もう少し冷徹なリアリズムを貫ければより力強い作品になったと思う。誰かがアフリカ版シンドラーのリスト、と評していたけど、私も同じことを考えた。シンドラーを見て感動できた人にとってはいい映画なんだろうと思う。 

アメリカにはもううんざり

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 している、と言ったのは在カリフォルニア5年のイタリア人イザベッラ。ようやく博士号取得にこぎ着けた彼女なんだけど、ヴィザの関係で今年のクリスマスはサンタ・バーバラに残留することになった。
 ここには文化がない、歴史がない、これは「都市」じゃない、と言う彼女。アメリカ人、というとなんとなくオープンで直截的な物言いをする印象があったけれど、これも違うという。アメリカはヨーロッパ以上に会話の「タブー」が多く、特に人種と性に関わる問題にはそういう傾向がある、というのだ。人間関係については、誰もが親友のように振る舞う一方で、その関係は表面的になりがちだという。
 この国はなんでもeasyかつ便利で、「一見」選択肢の幅が多く、誰もが好きなことを好きなようにやれる印象があるのだけれど、実はその選択肢の内容が恐ろしくお粗末なことに愕然とする。勿論お金さえ出せばいくらでも高品質なサービスや商品を手に入れることができる。持てる者持たざる者の格差が異常に大きく、相当な教育を受けた人間でさえ高額治療費を恐れてなかなか病院に行けない社会でもある。
 ヴィザの関係であと数年アメリカの大学でポスドクをやらざるを得ない、というイザベッラ。イタリアの大学で就職するのはほとんど不可能だから、ともかくヨーロッパに帰ることを目標に頑張るそうだ。研究上実りが多いというのみならず、彼女が日常生活レベルでも「幸せ」を実感できる場を選ぶことが出来ればいいんだけど。
ぽてぃ
(写真はスロヴェニア土産に持参した、ホテル・スロン(リュブリャナ)の「ポティツァ」という伝統的なケーキ。木の実やポピーの実、ドライ・フルーツなどが練り込まれている。イタリア・スロヴェニア国境地域でよくみられる。)

アメリカ人は…

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 とにかくよく謝るな~と思った。ヒースローからサンタ・バーバラまで、何回謝られたことか。少し体が触れたり、目の前を通り過ぎるだけでも、きちんと配慮を見せる姿に感動してしまった。ヨーロッパ人(特に若い女性)が頑なまでに謝らないのと好対照。飛行機の遅れで疲れた表情をしているのに、職員に調子を聞かれ「すごくいい」と答える人が多かったのも印象的だった。基本的に明るく、気が良いのかな。
 今日22日(木曜日)、久しぶりにサンタ・バーバラ留学中のイタリア人イザベッラと話した。年明けにはようやく博士号が取れる見込みで、年末はイタリアに帰らず誕生日を迎えるらしい。彼女に会うのはおよそ1年ぶりだけど、そんな感じしないな。

24時間の旅 (S. Francisco)

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 リュブリャナのシシュカのアパートで目を覚ましたのは今から丁度24時間前のこと。現在21日午後7時サン・フランシスコ空港。飛行機が遅れているため、およそ3時間後にサンタ・バーバラへ出発だ。長い旅…。移動時間より待ち時間がきつい。時差ぼけ調整のため今回は途中で睡眠を取らなかったから、24時間連続で本読んだり、映画を見ていることになる。
 リュブリャナからロンドン行きのアドリア・エアーは乗客15人弱を乗せて21日午前7時に出発。アルプスの山々を越え、1時間半でガトゥイックに到着。次なるヒースロー=サン・フランシスコ間は11時間。経営難であらゆる経費を削減しているUA。「アルコールは一律5ドル」にちょっとびっくり。食事はわびしく、シートはせまぜま。非常に立派な体格のアメリカ人に囲まれ、窒息しそうだった。
 機内でユアン・マクレガーのIsland、ジョニー・デップの Charlie and the chocolate factory、Wallace and Gromit: the curse of the were-rabbit、を見た。この中では圧倒的にグロミットが印象的だった。3本とも隣のコペンハーゲン留学中だというUC Berkeleyの親切な学生と一緒に見たので、一緒に笑ったり感想を言いあえて面白かった。
 サン・フランシスコは温かく、外は雨が降っていて空港内もじめじめしている。乾燥しきっているリュブリャナやゴリツィアにしばらくいたせいか、とても新鮮に感じる。

24時間の旅

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 ついに明朝でサンタ・バーバラともお別れです。以前にも書きましたが、旅支度をしながらいつも胸が苦しくなります。準備の疲れ、様々な不安、残していく人やものへの惜別の念などが渾然一体となって襲いかかってくる感じです。NYCに到着してから4週間弱と短期ではありましたが、色んなものを見たり体験したり味わったりしてある程度アメリカに愛着も沸いてきたところでした。特にこの気候と物価の安さがいいんですよね。

 明日は8時のバスで3時間かけてLAX(ロサンゼルス空港)へ向かい、NY行きの飛行機に乗って5,6時間。そこからアムステルダム行きに乗り換え6,7時間。アムステルダムから更にヴェネツィア行きにトランスファーして1,2時間。ゴリツィア(イタリア北東部)の我が家まで待ち時間や乗り換え時間を入れると、合計24時間(!)くらいかかります。地獄だ。

 私は長時間のフライトが大っ嫌いです。それでも仕方のない時には少しでも気持ちが楽になるように、本、仕事道具、快眠グッズ、指圧スリッパ、健康的な食品などを持参すること、ワインを若干多めに摂取することなどを心がけています。食品を持参するのはアメリカの大陸横断便(経費削減のためエコノミーでは食事がサーヴされないから)くらいのものですが、今回はFree Birdのブリトーを1個持ち込もうかと画策しています。

 さて今日はアメリカ最後の1日でしたのでゴルフ場Ocean Meadowで軽めに汗を流したあと、比較的安いfabric類のお店で買い物しました。夕食はEllwood Beach ParkのBeach Side Cafeという店へ。最後の夜なのでスパークリング・ワインで乾杯して、大味な北太平洋産のhalibutを食べました。ビーチがすぐ目の前に見えて開放的ないい店です。UCSBのすぐそば。

 今晩からNYは吹雪模様(near blizzard)らしいので搭乗予定機がどうなるか分かりませんが、取り敢えず荷造りを抜かりないようしっかりしておかなければ。次回からはイタリアでの日記となります。なんだか疲れたので、そろそろお休みなさい~。

サンタ・バーバラ最後の週末2

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(写真はGetty Center所蔵のテンペラ画:Gherardo Starnina, Firenze, circa 1410)

 今日は9時頃Mojo Coffeeへ。ここはUCSBの学生が集まるローカルなカフェです。無線LANが使えて、古めのインテリアとソファでゆったり落ち着けるのがいい。コーヒーはお代わり自由。ルームシェアの学生寮では勉強できないという事情があってか夜は学生だらけになるらしいです。

 朝食もそこそこに、Los Angelesへハイウェイ101号線を東へ。目指すはGetty Center。Santa Monica 郊外の丘の上に広がる広大な施設美術館です。San Fernando Valleyを抜け、ハイウェイ101からインターステート405号線に入るつもりでいたけど、工事のためかジャンクションが通行止めということがわかってそのまま直進し、ハリウッド経由で迂回して目的地へ向かいました。ハイウェイからSunset Blvdを西へ進み、ハリウッドを抜けた後、Santa Monica Blvd(旧ルート66)に合流、さらに西へ。Beverly Hillsを抜けるとほどなくインターステート405号にたどりつきます。ここからGetti Centerはもう目と鼻の先。

 ところでLos Angelesが好き!という方はいらっしゃいます?あそこの魅力は一体どういうところにあるんでしょう?部分的な高級住宅街を除くと「乾いたスラムのような町」みたい…。アメリカ人に聞いても快適な西海岸の町というとサンタ・バーバラ、サン・ディエゴ、シアトルという答えが返ってくるし。今回のロス行きでアメリカにおいてサンタ・バーバラがいかに暮らしやすい町かを実感しました。閑話休題。

 Getty Centerは石油で成り上がったゲッティ家が29年の大恐慌で暴落した石油関連株を破格の安値で買い占めた結果手に入れた莫大な財産によって運営されています。所蔵品はヨーロッパのものに偏っているんだけど、その方向性がイマイチぴんと来ない。中世の写本の暴力的な挿絵展をやっていたけど、それも「もうちょっとなんとかなったんじゃない?」という印象でした。レストランやカフェも今ひとつ…。以前サンタ・バーバラのパーティで知り合った人たちが「ヨーロッパの美術館ほどではないから、あんまり期待しないように」と言っていたのを思い出しました。

 3時過ぎに美術館を出てサンタ・バーバラへ出発。大学から歩いて行けるGoleta Beach Parkへ寄ってからまたしてもTwin Lakes Golf Clubへ。ちょっとだけ成長を実感して家路につきました。ちなみに本日のABCはアカデミー賞一色です。