パラチンケを探して

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 もう週明け。およそ1ヶ月後には帰国の予定でいる。ちょっと距離の長い移動の前はいつも忙しくなる上、今回はかなり荷物があるから大変だ。今回帰国してもどうせまたすぐにゴリツィアに来るだろうし、この先も長い付き合いになる、と言ってもやはり一応お世話になった方々にご挨拶などをしておく必要もある。コピーを取っておくもの、入手すべきものなど、大急ぎでかき集める毎日だ。
 夕方にノヴァ・ゴリツァのモンテ・サントへ上る途中にあるゴスティルナへ「パラチンケ〔クレープ〕を食べに行こう!」と友達の車で出発。その店のパラチンケはパラチンケと名乗りながら全くの別物で、外観はグラタン。とにかく大きくて熱々とろとろな一品で、結構頻繁に食べに行った。今回帰国したらいつ来られるか分からないから写真でも撮っておこうと思ったら、休業中。2月末まで閉めるらしい。頂上の店も閉まっていたし、コルモーンスのラ・スビーダやサン・フロリアーノのコルシッチやヴォグリッチといい、スロヴェニア系の店は2月半ばに閉めるところが多いのかな…。というわけでソルカンのピザ屋に行って、普通のパラチンケをオーダー。ちなみにHIT系のこのピザ屋ではなかなか立派な具が乗ったピザが食べられてオススメ。大きなエビなんかも。
paracinke
 その後音楽学校に向かい、8時半過ぎにレッスンを始めた。前の生徒エリザベッタはもう10年くらいアントニオに習っているとかで、非常にプライヴェートなことまでしゃべりまくって帰って行く。今日はヒステリックな母親との確執についてまくしたてていた。30代後半(?)くらいの独身の薬剤師だけど、そんな問題を抱えているなんて知らなかった。レッスンは快調そのものだったんだけど、途中でマエストロの友達から電話が…。音楽家仲間だという彼はなんとその日奥さんに捨てられてしまったらしい。ちなみにその奥さんはマエストロのオーケストラ仲間だそうだ。これでレッスンは中断し、その分次回長めにやることになった。それにしても本当にこの辺は離婚が多い。めちゃくちゃ多い。ま、我慢して無理に引き延ばすよりマシなのかもしれない。
 家に帰ったらルームメート、パオラの友達がサルデーニャのカリアリから到着した。サルデーニャ土産を色々持参して来たので、その説明などをしてもらった。試食はまた今度!疲れたから早く寝る。
salsicce.sarde
(サルデーニャのソーセージ)
pecorino.sardo
(羊チーズ)

(ボラの卵。パスタの具とか、とにかく何にでも入れるらしい。)
dolci.sardi
(アーモンドをベースにしたドルチ各種)
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Gradのカラマーリ

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日曜日の朝はスロヴェニアのノヴァ・ゴリツァからアイドゥッシナ方面へツーリング。この辺りにはTrnovski Gozd(トゥルノーヴァの森)の1000くらいのなだらかな山が続いていて、麓のヴィパヴァ地方はスロヴェニア有数のワイン生産地として知られている。シェンパス近くで、山の頂上を目指してうろうろさ迷うも、結局車でも上れるようないい道を見付けられなかった。諦めて途中の牧草地で少し昼寝をして山を下りることにした。この日も日差しがとても強くて、少し日焼けしたような気もする。この後Gradという名のピッツェリアに入った。Grad(城)というだけあって、結構古そうないい建物で、イタリア人客が半分。カラマーリ(ヤリイカ)がメニューにあったので期待しないで頼んでみたら、これが意外とおいしかった。ピザの釜も本格的だし、また戻ってみたい感じ。
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pri kopacu
pri kopacu
 リュブリャナからすぐのPri Kopačuはかなり大きなゴスティルナで、いつも地元民で混み合っている。年末の店内はお祭り気分を盛り上げる生のアコーディオン演奏が。まさしく「スロヴェニア」。夕方4時半頃着いたのにみんな食事客だったのも夜が早いスロヴェニアらしいなあと思った。
 店のオススメはステーキ各種らしい。この日オーダーした「ビスマルク(写真)」は目玉焼きと香辛料が乗ったステーキで、厚く切られたた肉はとてもやわらくてジューシーだった。価格は一通り食べても1人20euroくらい。魚料理もある。イタリア語、英語、ドイツ語も大丈夫。そう言えばウェイターがロバート・デニーロそっくりで笑える。

Gostilna Pr' KOPAC
Druzina Plesko
Trzaska 418
Brezovica pri Ljublijani
+386 1 365 72 34
http://www.pr-kopac.com/ribe/index.php

 イタリアに帰る前にふらっとノヴァ・ゴリツァのセンターへ寄って、年末の町の様子を見てきた。ここでもスロヴェニアらしい賑やかな電飾を見て、やっぱりイタリアというよりドイツ的だな~と思った。賑やかといっても上品でほっこり心が温まるような電飾。さらにスケートリンクまで作られていてびっくりした。一歩国境を越えてイタリア側(ゴリツィア)に入ると極めて地味でお粗末な電飾のみ。それぞれの家の中は綺麗に飾りつけられているのに…。
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Brumatでパンを買う

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strudel.ciliegi
(写真はさくらんぼうのシュトゥルーデル)
 しつこいようだけど、イタリアのパンは相対的にまずいと思う。フランスに一歩入ればもちもちパリパリのパンが、ドイツに行けば色んな穀物や木の実、ゴマなどが入ったしっとり黒パンが食べられるというのに。アルプスを越えるとここまで変わるか?という最たるものがパンの質だ。
 ところが、ゴリツィアに住むようになってから、アルプスを越えるまでもなく、非常に「浸透性」の高いイタリア・スロヴェニア国境を越えるだけでパンの質が大きく変わることが分かった。初めてゴリツィアから国境を越えてスロヴェニアのノヴァ・ゴリツァに行ったとき、感動したのはパンとヨーグルトの美味しさだった。
 イタリアのパンのまずさについてピエモンテのレストランで修行中の人と話したときに、イタリア人は「パンはこういうものだ」と思っているのではないかと言われた。確かに南部イタリアの小麦の質は古代から定評があるし、美味しいモノを作ろうと思ったら作れないはずはない。現に美味しい「自家製」パンを作る人は多いし。閑話休題。
 とにかくゴリツィアで美味しいパンを食べたくなったら、ノヴァ・ゴリツァのBrumatブルマットという店をオススメする。スーパーのメルカートルなどと比べても種類は決して多くないけれど、味は断然上。サクランボウのシュトゥルーデルなど、季節を反映したお菓子もとっても美味しい~。スロヴェニアだけあって(笑)朝7時から夜7時まで休みなし。但し日曜日は昼12時まで。
 ちなみに以前Vrtojbaで殻付き茹で卵入りパンを買ったと書いたんだけど、あの店もBrumatの支店だということが今日サイクリング中に分かった。コバリドとかスロヴェニア側のイタリア・スロヴェニア国境地域に支店が結構あるみたい。

Vodovodna pot 13, Kromberk, Nova Gorica
Tel.05_3330260
 もう2週間くらい晴天が続いている。日中の気温は30度を超え、室内にいても不快を感じる。必然食欲が減退して、日差しが強い内は外に出るのも億劫だ。そのせいか最近めっきり夜行性になってしまった。
 一昨日ゴリツィアとノヴァ・ゴリツァの国境に接したフラスカ(イタリア側)が2件開いた、ときいて友達と出かけた。一件はカザ・ロッサ国境のそば。大きな道路に面した入り口の門の上には、葉っぱのついた小枝が数本束ねて固定されていた。これはフラスカ(スロヴェニア語で「小枝」を意味する)がオープンしている目印だ。ここは白ワインと自家製のフリッタータ(卵焼き)がウリ。玉子を9個使って、庭のハーブや白ワインを入れて焼き上げるフリッタータは軽い食感で、2人でペロリと平らげてしまった。このフリッタータはフリウーリというよりはスロヴェニアの夏の定番らしく、スロヴェニア側のゴスティルナやイタリア側のスロヴェニア系の店でよく見られる。食欲のないときになかなかいい。
frasca
(「フラスカ」が吊されたフラスカ)
 その後ソルカンとの国境に接しているゴリツィアで一番大きなフラスカに移動した。ここはアグリツーリズモもやっていて赤も飲める店だけど、ワインはカザ・ロッサの方がおいしい。

ミレンのGostilna Bric

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スロヴェニアでサイクリングしている途中、以前から友人に勧められていたミレンのBric(ブリッツ)という1世紀以上の歴史を持つゴスティルナに寄った。洗練されているとは言い難いけど、この地域の標準的な食事はできる。魚も肉もやっていて、一通りイタリア料理のプリーモもできる。スロヴェニアならではのトリスを頼めば3種類のパスタを試すこともできる。飲み物、ドルチェまで入れて20euroしないくらい。Katjušaさんが作る家庭的な郷土料理をイタリア側と比べると3割くらい安く食べられる印象で、イタリア人がよく行くのも納得。オススメできる最大の理由はヴィパヴァ川の橋のたもとというロケーション。店の周辺にはヴィパヴァを望む観光地化されていない素朴な農村が広がっており、散歩やサイクリングにうってつけ。ノヴァ・ゴリツァから車なら10分くらい。

Miren 120, 5291 Miren
Tel. 00 386 5 39 54 420
Cell. 00 386 41 535 901
定休日 月・火

Klen(西洋ワサビ)のディップ

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 Valter Mlečnikの奥さんInesさんレシピで、ハムと一緒に食べるのがゴリツィア周辺地域の慣習。チーズやパンと、あるいはハム(コットでも生でも)、その他あらゆる加工肉にも合う。

すった西洋ワサビ
リコッタ・チーズ
サワークリーム
リンゴ
塩少々
白胡椒
白胡麻

Z'eja(S'empas)

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 夕食はRadikonやCastelladaのNikoと一緒にすることになって、ŠempasのŽeja(イタリア語でSete「喉の渇き」)という新鮮な魚貝料理を出す店へ向かった。貝やら海老の新鮮で軽い前菜5皿にポテトで包まれたスズキのセコンドと、デザート盛り合わせまで、フルに楽しめて大満足。さらにCastelladaやRadikon, Mlečnik, Gravnerらのお土産ワインもとっても美味しかった。その中でも特に長々とmacerazioneをしたというGravnerのコニャック色のPinot Grigioがとても印象的で、その軽くて独特な飲み口に魅せられたんだけど、NikoやStankoは「冷たい感じ」がする、とか「皮の薄いPinot grigioは長時間のmacerazioneに向かない」と批判的だった。
 この店はRadikonも最近取引するようになったとかで、ワインを充実させようとしているらしい。ちょっと場所は不便だけれど、Pikolより安くカジュアルに魚介類を楽しみたい人にはおススメ。
 日本やイタリアの飲食業界、いじり甲斐のあるValter(Mlečnik)さんのこと、その他色んな人間関係についてまで聞けてとても楽しかった。帰りはStankoさんとNikoさんに家まで送ってもらい、明日ゴリツィアを旅立たれる皆さんともお別れした。インポーターさんと酒屋さんはこれから更に10日ほど、ワイナリーへのご挨拶行脚を続けるらしい。彼らの堅強な消化器系は驚嘆に値する。

レストラン

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 早々にアパートが決まったので、その日の宿、馴染みの女子寮で少し休憩し、ノヴァ・ゴリツァでオープンしたばかりの友達のレストランの様子を見に行くことにした。センターから少し外れた所にあるので、彼らに迎えに来てもらわない限り辿り着けないのが問題。
 木曜の7時前の店は閑散としていた。カウンターバーに若い人たちがいるばかりで、食事客はいなかった。週末はテーブルが埋まるそうだけれど、こういうのを見ると飲食業の大変さを実感する。彼の奥さんは隣のスーパーマーケットを仕切っており、息子2人は新しいレストランに入り浸ってあれこれ新しい試みに挑戦中。しばらくしたらレストランの規模を拡大し、ホテルまでオープンするというから驚きだ。家族4人でここまでやるなんて。
 スロヴェニアの高名なワイン産地ブルダでもこの数年ワイン農家がバー、レストラン、ホテル、と次々に経営を拡大している。この友達はブルダに長く住み飲食業に携わってきたから、こういう経営手法をよく心得ているのかもしれない。それにしてもよほどオプティミスティックじゃないとこんな仕事はできないな~と思う。
 彼らの新しいレストラン「ダム」について。息子2人は最先端のミュージック・バーの雰囲気にしたいらしく、音楽や照明、インテリアなどを試行錯誤しながら改良している。彼らの父親はブルダでスロヴェニア1と言われたレストランを経営していただけあり、スロヴェニア・ワインの充実ぶりがすごい。オープニングパーティのときにブルダの一流ワイナリーの人たちがお土産にいいワインをプレゼントしてくれたのだそうで、リストにあるブルダ産ワインの「質」だけ見るとリュブリャナのAs以上かも。上の息子は新しいモノに目がなく、前菜には寿司まである。油っぽい伝統料理を出す店が多いスロヴェニアにしては、軽めで健康志向なイタリア+スロヴェニア料理がかなり抑えめの値段で楽しめる。コックはスロヴェニア人、イタリア人、ボスニア人の3人に増えており、メニューは週替わり。雰囲気はカジュアルで、スロヴェニア価格(ランチ5ユーロ!)、料理はイタリアあるいはリュブリャナ並みの店。歩いていける近所だったらちょくちょく食べに行くのにな~。

SUSHIMAMA

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 やっと週末だ~。嬉しい。でもすごく寒い。昨日の夜は氷点下まで気温が下がった。しかも風が冷たく空気がとても乾燥しているせいか、体感温度はさらに低い。まだ11月半ばだというのに。
昨日スロヴェニア語の後、Figovecでスロヴェニア人の友達と待ち合わせた。日本人観光客2人を案内するから一緒に来て、というメッセージがあったのだ。話を聞くとその2人は新婚カップルで、新婚旅行がてら、日本で開かれた知的障害者のためのオリンピックで知り合ったスロヴェニア人の友達を訪ねて来たのだそうだ。彼らの友達というのが日本語を全く話せないために、大学の日本語科に手伝ってくれる人を募集する広告を貼り、日本語勉強中の私の友人がそれに答えた、という経緯だったらしい。
 せっかくなので、スロヴェニア伝統のアイダ(蕎麦)でも食べてもらいたかったんだけど、その日に限ってレストランで作れないと言われた。昼食をゆっくりとった後少しショッピングと観光をして、Sushimamaという日本料理店に向かった。もう何十人という友達から噂だけは聞いていた店を遂に訪れたわけなんだけど、大体予想通りだった。一言で言えば「値段の割に美味しくない」。蕎麦は冷凍食品?みたいだし、うどんの汁は味が薄すぎ、鉄火丼は焼き肉のたれが異常に沢山かかっていて気持ち悪い。マシだったのはお寿司かな。美味しくはないけど、まあ普通に食べられる感じ。10euroくらいで女性用一人前くらいの量。ちなみに焼き鳥3本にご飯がついて10euro。これにはちょっとびっくりした。さらに抹茶アイスは5,6ユーロ。緑茶だってただじゃありません。海外の日本料理店なんてこんなもんかな。でもスロヴェニアでたった一件の日本料理店があんな風だというのは残念だ。
 客層は外国人観光客とか新しいものが好きそうな現地の女性、海外経験豊富そうな人とその家族、アジアからの旅行者という感じだった。中華料理店が普及しているおかげか、みな上手に箸を使うのが印象的だった。
長野のカップルは今日ポストイナの鍾乳洞やブレッド湖を観光している。ここ数日スロヴェニアはとてもよく晴れている。ちょうど彼らがスロヴェニアにやって来た頃からだ。

 今日、土曜日はホテル・スロン(象)でスロヴェニア・ワイン・フェスティヴァルが開催されている。少し様子を見に行って、その後イタリアの友達と会う予定。