アスパラガス

 まだ3月10日だというのに、ゴリツィアのスーパーには既に地元産の白アスパラガスがならんでいる。例年に比べ1ヶ月は早い。よく太って美しいけど1束10euroくらいしていた。イタリアを後にする頃には少し値段も落ち着いているかもしれない。沢山買って帰ろう!
 今日は荷造り、大学、買い物、トリエステの友達、ゴリツィアの友達の息子君9歳の誕生日、と盛りだくさんの1日だった。明日は1日オーストリアの予定。1日1日があっという間に終わっていく。
〔写真は誕生パーティの様子。子供のお母さんは1日掃除や料理に追われて大忙しだった。パーティではF.V.G.の外をよく知っている人達と話せて楽しかった。〕
compleanno
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日曜日のレムーダ

日曜日は快晴。とはいえさすがに疲れて午前中は起きられなかった。午後から少し友達とレムーダ公園、カルヴァリオ山を少し歩いた。カルヴァリオ山といえば第1次大戦の戦場としてよく知られている。今でも塹壕がそこかしこに残っているし、そこら辺を掘れば幾らでも人骨が出てくると言われている。
gorizia
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〔カルヴァリオ山から見たゴリツィア。戦いの後には兵士のうめき声が町でも聞こえたらしい。〕 
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s.floriano
(サン・フロリアーノの遠景)
 サン・フロリアーノのチェントロに戻り、今度は市役所前を通ってコルシッチへ。ちょっとコーヒーでもと思ったら閉まってた。で、今度は以前見付けた古い空き屋の様子を見に行った。場所がちょっと分かりにくいせいか、まだ手つかずでいた。とても長めのいい奥まった場所にあって、キレイに改築したらいい感じになりそう。実は土地台帳で調べてトレンティーノのドイツ系貴族が周辺一帯の土地と一緒に所有していることも分かった。思い入れのある一件。
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(市役所)
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(コルシッチ)
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(すてきな廃屋)
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(廃屋からの景色も最高。)
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 この後友達とヴォグリッチ(通称Riodelleリオデッレ。ゴリツィア方言で小さな車輪のこと。)で落ち合う約束をしたので、イヤでもそこまで歩いて行くことになった。これはサン・フロリアーノからゴリツィアへ向かう途中、ジャスバーナ、モッサ、コルモーンス方面に向かう道に入ってすぐのところにある。この店でカプチーノをすすりながら、友達を待った。www.vogric.it〔定休日は火曜日と水曜日〕
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 サン・フロリアーノのチェントロで友達の車を降りた。この日は朝若干曇っていたんだけど、午後はからっと晴れ上がった。まずは教会広場からフォルメンティーニの城の方へ。ここは結婚式の食事会とか祝宴の会場としても有名。ただ見た目は城というよりvilla〔邸宅〕という感じ。
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 ここからゴリツィアへの最短コースでもある「犬の道〔と私が勝手に呼んでいるだけ〕」を30分ほど散歩。この道を通るとそれぞれの家の前を通る度に犬に吠えられ、ついて来るのまでいる。サン・フロリアーノに最近家を買ったという人に友達が「コッリオの生活はさぞかし静かで落ち着くでしょう?」と聞いたら「1日中トラクターの音と犬の鳴き声でうるさくてかなわない」と答えたらしい。トラクターは場所や季節にもよると思うけど、犬に関しては事実。
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 途中で何件か売り家を発見。サン・フロリアーノ沢山のファンがいる土地で、で家を持つのはとても難しいと言われている。確かにコッリオに住みながら町〔ゴリツィア〕にも近い、というのは魅力的。空き家があるとなんとなくチェックしてしまう。

大変な1日

 帰国を前に、予定をぎちぎちに入れた生活。資料収集や人と連絡を取ることを優先している。先週の金曜日も朝からコピー屋と図書館へ。昼食はオスラヴィアのプリンチッチさんのところで取ることにした。プリンチッチ家の3人と気の知れたお客さん達と一緒に取る食事は美味しくて楽しい。メインの肉の質が高いし、ダリオさんの焼き方も絶妙。皿は「自分で塩をかけて味の調節してね」と無造作に供されるけど、別に気にもならない。いつものメンバー〔客〕が家族の一員のように場にとけ込んでいる不思議な空間だ。
 この日ゴリツィアーノの友達を誘って行ったら、別の高齢カップルとたまたま知り合いだったらしい。何でも子供の時に通っていた食料品店のご主人の親友だとかで、店でいつも顔を合わせていたらしい。あの店のプロシュットは最高に美味しかったとか、数学が得意だった夫婦の子供達は今エンジニアや教師をしている、なんて話まで。小さなゴリツィアならではのお馴染みの場面だ。
 この店は日本人のワイン関係の人に教えてもらった。店といってもおおっぴらにやっているわけではなく、あくまで口コミで広がる範囲の人達が「プリンチッチ家の面々と食事をする」のが建前。帰り際に奥さんが「私たちにとってワインというのは日常的な飲み物だけど、日本人の彼らは少し違うとらえ方をするのよね。情熱を注いで、職業的に専門的に捉えているっていうか…。」と言っていた。連れて行った友達は「日本人は他国の文化をよく勉強するようですね。」と反応していた。同感。
 この後近所を少し散歩したら、野原や雑木林は一面サクラソウやクロッカスでびっしり。絵に描いたような「お花畑」だった。あまりにも天気がよいので、仕事に戻る友達の車をサン・フロリアーノで降り、夕方まで散歩することにした。
primule
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〔ゴリツィアGorizia〕

修道院経営で男性客のみ。インターネットの接続とか洗濯機とかもあるらしい。場所は少し不便。
http://www.convittosanluigigorizia.it/SLuigi/index.htm

修道院経営で女性客のみ。場所は不便。
Via Vittorio Veneto n. 185_34170 GORIZIA
Direzione Pensionato Studentesco
Tel: 0481/531651 - Fax: 0481/531659

お城に行く途中のB&B、場所がいい
http://www.alcastellogorizia.it/

〔サン・フロリアーノS.Floriano〕
どちらもローカルな料理がおいしく食べられるトラットリア付。

Korsic
Loc. Sovenza, 7
Tel. 0481_884248

Vogric
Loc. Uclanzi, 23
Tel. 0481_884095

州の観光推進オフィス〔ゴリツィア〕
giubileo.11@adriacom.it
fax 0481_386227
 火曜日の午後から、日差しの強い春のような陽気が続いている。庭のミモザの花もきれいに開き、レムーダ公園ではもうプリムラ(サクラソウ)とかクロッカスが咲いていた。2月半ばだというのに、どこを歩いても去年の3月末のような雰囲気だった。
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(ミモザ)
primula
(プリムレ)
クロッカス
クロッカス
(クロッカス)
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(レムーダ公園の小川)
 散歩ついでにどこかのトラットリアで昼ご飯でも食べようかとレムーダの馬場からサン・マウロ地区の辺りまでふらふらさまよっていたとき、偶然友達に遭遇。
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(サン・マウロ地区からみるサボティン山とオスラヴィアの白い納骨堂)
 お腹の空いた私をおいしいトラットリアまで連れて行ってあげよう、と言ったものの、どこも閉まっていた。商人の町ゴリツィアではお店が休みになる月曜はレストラン、トラットリアは開いていて、火曜日定休のところが多いのだ。ついでに水曜日も閉めるところがあるから、要注意。
 ちなみに今回寄ってみたのはコッリオのアグリツーリズモも含めて合計10件くらい。全部閉まっていた。仕方がないのでパニーノもやっているバールで降ろしてもらった。昼下がりからカードで遊ぶおじさん達がいつもたむろっている店だ。そこからイゾンツォ川沿いに道なき道を歩いてゴリツィアのチェントロまで戻った。道中なかなか美しい景色も見られた。
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(イゾンツォ川に架かる橋)
霧の国境

 これはスロヴェニアのノヴァ・ゴリツァとの国境付近にあるロータリーの写真。霧でほとんど何にも見えないんだけど、私にとってはノスタルジックな気分にさせられる1枚。
 ゴリツィアに引っ越して来る前、資料収集とか、研究所や行政機関のインタヴューで何度かゴリツィア入りをした。東京の大学の都合で大体いつも真冬だったから、毎回目に入ってくるのはこんな景色だった。人気のない国境付近をうろうろしながら、「なんと寂しいところなんだろう。これが”辺境”というものなのかな。」なんて早合点していた。このすぐ近くに美味しいフリッタータが食べられるオスミツァがあるんだけど、そんなこと知る由もなかった。
 ここに初めて辿り着いたとき、手にしていたのは研究所の住所のみ。大きな不安を抱えつつ、ジトジトどんよりした町を歩き出し、目抜き通りに達したときに覚えた興奮は今でも忘れられない。訳の分からないまま、役所や図書館、アルキヴィオを渡り歩いた当時の記憶がこの写真には凝縮されている。「ゼロ」だったあの頃のことを思うと、楽観的な気分になれる。

雨の日曜日

 なんて久し振りのような気がする。コートが必要ないくらい気温が高く特に予定もなかったので、朝っぱらから城山にあるモーダ博物館のカタログを買いに行くことにした。何度も足を運んでいるのに、町の主要な博物館のカタログを持っていないというのはちょっと問題があるかもしれない。数年この町に住み資料収集に対する貪欲さが失われてきたのか、「また来たときに買えばいいや」とか「帰国前にお金が余っていたら買えばいいや」が多くなった。やっぱり本のために食事を犠牲にするくらいでないとダメなんだろうな~。
 さて、ゴリツィアの城山には3つの博物館がある。1つは城自体で、残りは城のボルゴ〔城壁に囲まれた小さな町〕にあるモーダ・応用美術博物館と第1次大戦博物館。どれもなかなか充実していて半日くらい時間が空いたときにぶらぶらするのにちょうどいい。
城や博物館についてはまた改めて書くつもりだけど、取り敢えず雨の中撮影した城山の麓から城門、美術館までの風景を残しておく。
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(ドゥオーモ並びに警察署前のダヌンツィオ通り)
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(ダヌンツィオ通りから城山へ上っていく。ポルティチが残る地区。)
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(ゴリツィア最古、14世紀に舗装されたラステッロ通り。)
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(ダヌンツィオ通りに残る古い建物)
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(ダヌンツィオ通りからドゥオーモの鐘楼を眺める)
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(レオポルディーナ門が見えてきた)
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(17世紀初頭に建造されたレオポルディーナ門)
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(14世紀末に建造されたゴシックのサント・スピリト教会。煉瓦で囲まれたバラ窓が可愛い。日曜9時半からミサがあるので、その前後で内部の見学ができる。)
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(ボルゴにある2つの博物館)
 日曜朝にゴリツィアにやってきた観光客はあまりの人気のなさにびっくりするかもしれない。目抜き通りのお店もほとんど全て閉まっているし、特にこういうどんよりした日にはかなりの寂寥感がある。どうしても人が見たかったら教会のミサとかお菓子屋さんに行ってみるといい。あいているバールもかなり人が入っているし、中欧風郷土料理の食べられるトラットリアもオススメ。午後はまた博物館や貴族の邸宅などを見学したり、イゾンツォ公園の方まで足をのばすのもいいかも。ともあれ買い物さえ諦めれば日曜のゴリツィアでも色々楽しめると思う。