ヴィオロンチェッロ

テーマ:
 ゴリツィアの町には国立、スロヴェニア・カトリック系、その他、と3つの音楽学校があり、初心者でも気楽に楽器を始められる環境が整っている。ルームメートも大学に入ってから始めたヴァイオリンを気ままに楽しんで習っている様子だったので、1ヶ月ほど前に気分転換にピアノかチェロでも習おうかと比較的近くにある国立の学校へ見学に行った。ピアノは家にないから練習できないけど、チェロならタダで貸し出しokとのこと。試しに夏休み前に1ヶ月だけ通ってみることにした。
 ヴェネツィアーノだという先生はヴェネツィアとウィーンのオーケストラに所属していて、東京にも5、6回行ったことがあるらしい。生徒は全員女性で、みな満足していると言っていた。こういう優秀な先生のレッスンを初心者が安月謝で受けられるというのはイタリアならではだと思う。ちなみに1842年創立のこの学校では、ファゴット、オーボエ、ホルン、ハープなども習えるらしい。初心者対象の2年コース、ジャズの3年コース、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ギター、ピアノ、アコーディオン、作曲の最長10年コースまで多種多様。ついでに楽器の値段をネットで調べたら、日本の初学者用セット(40万円くらい)を買うお金があれば、イタリアでは7、8年学んだ中級者用の楽器が買えることも分かった。
AD

勿体ない週末(トリエステ)

テーマ:
 今週末は本当に勿体ないことをしてしまった。5つ6つ面白い誘いやバイトの話があったのに、不運が重なって結局どうでもいいことを2つして終わってしまった~!もっとドライになれば予定をきっちり管理できたのに…。特に最近疎遠になっていたエノロゴの案内付きで州のカンティーネ・アペルテに行けるチャンスを無駄にしたのは本当に残念。ともあれ日曜の午後、晴れたトリエステで本屋をハシゴしながらたらたら散歩することになった。

運河とPonterosso広場。奥に見えるのは19世紀のサンタントニオ教会。左のドーム屋根はセルビア正教会。
トリエステ
セルビア教会
サンジュストの丘に登って、町を眺める。毎度「下界は騒々しいのう」とつい口にしてしまう場所。
トリスエステ
法廷basilica forenseや神殿tempio capitolinoなどローマ時代の遺跡の土台platea romana。
バジリカ.ts
サンジュストのバジリカ。5から11世紀頃のバジリカを14世紀に合体したもの。頭上の半ドームには12、13世紀のモザイク、床には5世紀のモザイクも残っていて、全体的に渋い感じ。
st.giusto
改悪されたGoldoni広場。ちょっと日本のバスターミナル風。
goldoni
トリエステを発つ前に少し時間があったので、今まで入ったことのなかった鉄道的に近い安レストランで食事することに。ここの昼の定食はコペルトやワイン込みで11euro。まずくて適当なのを覚悟して入ったら、全然オシャレしないで来ている地元の常連が結構いてほっとした。日曜の3時過ぎだったけど、きっちり給仕してくれた。注文したオレンジとカタクチイワシのbruschetteブルスケッテ(ニンニクとオリーブオイルで味付けしたカリカリトースト)と、カタクチイワシとバジリコ、唐辛子が入ったトマト・スパゲッティの定食は意外と美味しくて、かなりの量だったのにぺろりと完食。カメリエーレに褒められ、コックには感謝され、気分よく店を出た。貧乏学生とか時間のない人にオススメ。
Galleria Fabris
Piazza Dalmazia 4
Tel. 040_364564
月曜定休
ゴリツィアに帰ってから友達と少し会った。週末の不運を嘆いてすっきりして、サクランボウとアスパラガスを「むしゃむしゃ」食べたのだった。
AD
以前にちょっと書いたことのあるLucio Battisti。感受性に富む素晴らしい歌を沢山残してくれた。バッティスティは非常に明瞭な発音をする歌手なので、イタリア語ききとりの入門にもいいかもしれない。それにしても詩(詞)を翻訳するのって激烈に難しい。

In un mondo che
non ci vuole più
il mio canto libero sei tu
E l'immensità
si apre intorno a noi
al di là del limite degli occhi tuoi

Nasce il sentimento
nasce in mezzo al pianto
e s'innalza altissimo e va
e vola sulle accuse della gente
a tutti i suoi retaggi indifferente
sorretto da un anelito d'amore
di vero amore

In un mondo che - Pietre un giorno case
prigioniero è - ricoperte dalle rose selvatiche
respiriamo liberi io e te - rivivono ci chiamano
E la verità - Boschi abbandonati
si offre nuda a noi e - perciò sopravvissuti vergini
e limpida è l'immagine - si aprono
ormai - ci abbracciano

Nuove sensazioni
giovani emozioni
si esprimono purissime
in noi
La veste dei fantasmi del passato
cadendo lascia il quadro immacolato
e s'alza un vento tiepido d'amore
di vero amore
E riscopro te

dolce compagna che
non sai domandare ma sai
che ovunque andrai
al fianco tuo mi avrai
se tu lo vuoi

Pietre un giorno case
ricoperte dalle rose selvatiche
rivivono
ci chiamano
Boschi abbandonati
e perciò sopravvissuti vergini
si aprono
ci abbracciano

In un mondo che
prigioniero è
respiriamo liberi
io e te
E la verità
si offre nuda a noi
e limpida è l'immagine
ormai

Nuove sensazioni
giovani emozioni
si esprimono purissime
in noi
La veste dei fantasmi del passato
cadendo lascia il quadro immacolato
e s'alza un vento tiepido d'amore
di vero amore
e riscopro te
AD

懐かしのVia Ascoliアスコリ通り

テーマ:
 週末、ノヴァ・ゴリツァの友達と一緒にゴリツィアのアスコリ通りに最近オープンしたエノテカ兼トラットリアに行ってみた。若い学生達からいい評判を聞いていたんだけど、イマイチだった。確かに安い(学生割引あり)けど、料理もワインもあまり美味しくなかった。雰囲気も学食みたいで落ち着かない。近くにあるスロー・フード加盟店Osteria Vecia Goriziaの方が断然オススメ。地元のワインに、保存肉系おつまみ、グラーシュ、バッカラ、ニョッキ、パラチンケ(クレープ)、といかにも「地元」って感じの店。店主自らスロー・フードを実践しているのか、真っ昼間と夜にちょこっとしか開いてないし、土日も休みでちょっと不便。1人15euro位かな。
Via San Giovanni 14(アスコリ通りにも面している)
Tel. 0481_32424
 この日この友達はブルダの親戚がくれたという野生のさくらんぼうをどっさりくれた。彼も「おいしくて、毎日むっしゃむしゃ食べてる」そうだ。この人は私にとっては奇跡的に単純な人で、今まで出会った誰よりも鬱と無縁のように見える。アスパラガスの話になったら、「アスパラガスもおいしいなあ。こっちも毎日むっしゃむしゃ食べてる」と言い、がつがつかきこむジェスチャー。「アスパラは鬱にいいらしいよ」って言ったら、「鬱なんて全く経験ないわ。これだけ食べたらこれから50年は鬱とは無縁だな。がははは」だって。羨ましい性格。
 ところで半年前まで住んでいたアスコリ通りが随分すっきりとしていて驚いた。元々はペスト禍を避けて移住してきたユダヤ人らが住み着いた地区で、戦後は皮や写真、靴、家具修理など職人の店が零細経営を続けてきた。ここ最近修復された古い建物に若い経営者らのモダンなデザイン事務所や雑誌編集社などが越してきて、ちょっとオシャレな雰囲気になりつつある。この並びには既に3件の評判のよいトラットリアがあるし、今後の展開も期待できそう。
 夜には別の友達が家に遊びに来て、一緒に大好きなLucio Battistiのil mio canto liberoを歌った。こんな単純な時間の過ごし方、大学を卒業して以来日本ではしていなかったな。そういえばこの日たまたまローマの友人から「トレヴィーゾに住んでいたときに・ど・れ・だ・け・アスパラガスを食べたことか!!そこ(ゴリツィア)に住んでいるからにはフラゴリーノ[イチゴで作った醸造酒]はもう試したでしょ?」というメールが。アスパラにはまるのもフラゴリーノも勿論経験済み。この国にいると色んな局面で選択肢がひどく限られているような気がしていたんだけど、その単純さと引き替えにゆったりした時間を手にすることができるのかな。
 第2次大戦中の1944年8月5日、ゴリツィアの目抜き通りにあるヴェルディ劇場で爆発事件がおき、4名が死亡、15名が負傷した。別の部屋にも仕掛けられていた爆弾は幸いなことに不発だったそうだ。翌日ゴリツィアではドイツ政府によって承認されたリュブリャナの合唱団やフォークロアのコンサートが予定されており、事件は反スロヴェニア(あるいは反ドイツ)的イタリア・ファシストが引き起こしたと言われている。
 1週間後の8月12日にはゴリツィアのスロヴェニア・ファシスト(イタリア・ファシストの「協力者」domobranci)が記念公園にある第1次大戦の志願兵達の犠牲を悼む記念堂を爆破した。
go公園
go公園2
go公園3
写真は後者の出来事を記憶するべく爆破された記念堂をそのまま残して作られたモニュメント。その下はゴリツィアからユーゴスラヴィアのパルティザンによって連れ去られたゴリツィアーニ(勿論フリウーリ系、スラヴ系などが混在している)の名を記した碑。
 この後も復讐が復讐を呼び、血なまぐさい事件が終戦まで続いたという。フォイベなどは19世紀末から顕著になったという民族間の軋轢、あるいはこうした事件の1つの象徴に過ぎないのかな、という気もする。

Buffet - Sandwich Club

テーマ:
トリエステのサンドイッチ・クラブ、なんていうと気取ったアフタヌーン・ティーでも楽しめるのかと勘違いされそう。ところがこの店は港湾労働者と近所の住民(ほとんど中高年男性)、トリエステ大(人文系)の学生が主たる客層で、スペインのタパス風のちょっとしたおつまみを地元のワインと一緒に食べる店。ワインはコッリオで定評のある生産者のものを中心に意外と揃っていて、全てグラスで試せるのもいい。サラミやチーズ、揚げ物、魚介類や季節の野菜がのったトースト、ヨタとかこの地域独特の簡単な煮込み料理なども美味しい。ゆっくり長居する雰囲気ではないけれど、ささっと空腹を満たしたいときにはオススメ。
sandwich2
Via Economo 10
Tel.040_305019
朝7時から夜22時まで連続営業。土曜と日曜の午後、7月最後の週は多分閉まっている。駅からリベルタ広場や、統一広場、トリエステの海を眺めながら歩けばすぐ。
ts
ts2

火傷

テーマ:
 というと大袈裟なんだけど、上半身の背中側を焼き過ぎて痛む。今週前半の昼下がりにいつものように公園に行き、天気がよかったので上半身水着になって本を読んでいたら、いつの間にか寝込んでしまったのだ。その間1,2時間くらいのものだったのに、気付いた時には腿からから上が真っ赤になっていた。家に帰ってシャワーを浴びてから痛みだし、数日経つ今も仰向けには眠れない日々が続いている。ここまでひどいのは子供の時以来かも。
 こんな経験をしておきながら、出来るだけ早くまた公園で甲羅干しする生活に戻りたいと思う。
 フリウーリ地方では5月頃からあちこちで農産物関係のイベントが行われている。21日(日曜日)は、知っているだけでもFagagnaのチーズ祭り、Passarianoのマニン邸の観光振興イベント、Tavagnaccoのアスパラガス祭りが催された。
 Tavagnaccoに着く頃どうもむしむし暑くなってきた。後で友達から、この湿気故にこの地はアスパラガス生産に向かったのだという話を聞いた。お昼過ぎの会場は中高年夫婦や子供連れの家族で賑わっていた。といっても列が出来るほどではなく、落ち着いて食事を楽しめた。ちなみにプリーモが3.5euro、セコンドは4.5euro均一で、多様なアスパラガス料理を楽しめる。気に入ったのはオルゾットのリゾット、オルゾット入りスープ、オーソドックスなバッサーノ風。イチゴのデザートまでとっても美味しく頂いた。
asparagi
しかも、一家のお母さんが福引きを引いたら、なんと2等の掃除機が当たった。こういうのを生で見るのは初めてだったから、感激。
そうじき
さて、車はウーディネから国道56号線を南東に進み、ゴリツィアを目指した。高速に乗らなかったのはアスパラガスの路上販売を見付けたかったからなんだけど、残念ながら一軒も見あたらなかった。その代わりといってはなんだけど、この辺はフリウーリ=ヴェネツィア・ジューリア自治州における産業集積の重要な核の1つをなしていて、BùttrioのDaniele、ManzanoのCalligarisなどの主要な工場の説明を聞きながら、あっという間にいつものCormòns、Capriva、Mossaを通ってゴリツィアに到着した。
 ところがゴリツィアに着くなり、「アスパラガス売ります」という表示を発見し、農家の私有地に入っていった。残念ながらアスパラガスは朝のみの販売だったのだが、人の気配がした農家で自家卵を売ってもらうことになった。彼らは日曜日の午後にのんびりしていたらしく、ジュースやビールでもてなしてくれた。なんだかんだとおしゃべりをしてゴリツィアのチェントロへ向かった。ここの農家の馬場には2頭の白馬がいて、地鶏や猫も元気に広い庭を走り回っていた。普段はチェントロに住んでいて休日だけやって来ると聞いて心底羨ましくなった。
 チェントロでみんなでアイスを食べて本日は解散。郊外でのんびり充実した1日を過ごせた。今度みんなでお弁当をもってピクニックがてらサイクリングしようと話しながらお別れした。ゴリツィアは小さな子供の教育にとてもよい町なのかもしれない。

ウーディネのマッテオッティ広場

テーマ:
 日曜日は朝から近所の家族と一緒にTavagnaccoタヴァニャッコのアスパラガス祭りに出かけた。どんよりと曇ったゴリツィアを出発し、Villesseから高速にのり、Palmanovaを通ってUdineで高速を降りる。そこからTavagnaccoは10分程度。会場のスポーツ競技場に10時頃到着したら、まだ人が集まっていなかったので、取り敢えずウーディネのチェントロに出かけた。
 チェントロでは実は初めてMatteotti(S.Giacomo)広場を散歩した。ウーディネといえば1420年にヴェネツィアに併合されてからの文化的繁栄を象徴するLibertà広場の15世紀的な雰囲気があまりに有名だ。ところがこの広場は一目見てどうやらそれより古そうな気がした。帰宅してから調べたら「Forum novumとして知られた町最古の広場」とあって納得した。白いS.Giacomo教会は14世紀後半の建立らしい。ただ広場全体はヴェネツィアのドージェ、Lippomanoが15世紀後半に整備したようで、広場中央のシンボル的な噴水は16世紀半ばの作品だ。(写真2枚目を参照。)
 駐車場のすぐそば、現在バンカ・ディタリア(イタリア銀行)ウーディネ支店がおかれているパッラーディオによる建築を外から見て、Tavagnaccoに向けて出発した。この建物はトリエステやゴリツィアのイタリア銀行のオフィスに比べると格段に品格や優美さを兼ね備えている。一般には公開されていないのが残念だ。
udineudine

グラード

テーマ:
 土曜日の午後は久々にイタリア北東部のビーチ・リゾート、グラードへ出かけた。とはいってもバイクのツーリングについて行ったので、観光を楽しむ時間はなかった。
 バイクにも結構慣れてきて、緊張しなくなったら楽しさが増した。相変わらずヘルメットは不快だけど、スピード感やスリルがある分車より面白い。
 グラードはいつものようにオーストリア人とドイツ人で溢れかえっていた。激減中の観光客を引き留めるべく町を挙げて観光振興事業を展開しているらしいが、クロアチアやトルコとの競争では分が悪い。
 帰る前にグラードから本土に渡ってすぐの所にあるトラットリアでトカイとソーヴィニョンにカラマリを頼んだ。ポレンタ付きで結構おいしかった。でも何だか最近ソーヴィニョンがダメっぽい。飲んだ後もすっきりしなくて困る。ちなみにここからゴリツィアまで30分で到着。