寒さに慣れた

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 今日はあたたかいな~と思ったら、午後1時現在2℃。0℃くらいまで寒さを感じなくなった。-6℃くらいになると、顔が痛い~と思うけど。やっぱり環境に適応していくんだなあ。
 スロヴェニア語プレゼンテーションの原稿準備完了。学校の新聞に載せてもらうことになった。後は原稿の暗記とパワーポイントの準備。
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スロヴェニア語と苦闘

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 11月28日(月曜日)。想像通り、スロヴェニア人・ドイツ人のハーフとロシア人のスロヴェニア語学習能力は圧倒的。基本的に言われたことは何でも理解できているようだ。ただ返答がブロークンで、かなり方言(ロシア語)混じりなのが問題らしい。その点、オーストラリア人、オランダ人、キューバ人、トルコ人と私(日本人)はゼロからロジックで言語を習得する必要がある。講師たるもの、その辺のストレスを理解するべきだと思うんだけど、現実にはイマイチ。ともかく、真面目に勉強しているロシェル(オーストラリア人)や私の文法上の質問に面倒くさそうに応対するのはやめてもらいたいな~。今日なんて、「誰よりもきっちり勉強している」ロシェルが質問した後で「ああ、ごめんなさい。混乱しているので。」と言っていた。生徒が質問したことを謝るようなシチュエーションを作っているという時点で、何か間違っているような気がする。25歳の大学院生だという講師と少し話をした方がいいのかもしれない。
 午後、マンツァが家に来たので、お茶飲んでおしゃべりして、ちょっと勉強した。この寒い中、彼女数日後父親と一緒にボスニアに旅立つ予定だったのだが、彼が雪かき中に膝を痛めて運転できるか微妙らしい。ちなみにリュブリャナからボスニアまで4時間くらいだそうだ。日本のことを勉強しているマンツァに、たまたま太めのパスタで代替した「焼きうどん」を作ってあげた。
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あっという間

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11月27日(日曜日)。スロヴェニア語講習も残り5週間か。早いなあ。1週間後には寿司パーティ、2週間後にはノヴァ・ゴリツァで友達の新しいホテルとレストランのオープン記念パーティ、3週間後にはロンドン経由カリフォルニア。10日間の冬休みが明けたら講習は残り2週間。
 本当に「あっ」という間に4ヶ月が終わる。まだまだリュブリャナに残ってスロヴェニア語をやっておきたいんだけど、論文とか事務的な諸問題を考えると、イタリアに戻った方がよいだろう。またいつかチャンスがあると思うし。1月半ばにコースは終わるけど、しばらくはゴリツィアとリュブリャナを行ったり来たりの生活になる。イタリアではなるべくプライヴェートを確保できる部屋を見つけなければ。そして残り1年の留学生活、論文を「書く」ことに集中する予定。
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Roger and Me(1989)

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 11月26日、土曜日。朝起きると窓の辺りが妙に明るい。外を見ると一面真っ白で、しかも雪の勢いに衰える兆しは全くなかった。既に30、40cm積もっているというのに…。クラッシックでも聴いて、料理をし、ちょっとおいしいワインを飲んで、ゆっくり過ごしたい感じ。
 そういえば昨日トリエステの売店で買ったRoger and Me(1989)という映画を見た。左翼勢力が依然頑張っているイタリアでは、Michael MooreのDVDが非常に安く(1000円未満で)手に入る。内容は90年代にすっかりお馴染みになった突撃取材に基づくコメディタッチのドキュメンタリーなんだけど、ジャンルの先駆けになったという意味で評価されてもいいのかもしれない。気になったのは、自宅でペット用と食肉用のウサギを売る女性をして、GMのお膝元フリントの「サード・ワールド」への入り口呼ばわりしている点。都市住民の偏見だな。
 今日ノヴァ・ゴリツァの友達から、「今からサラミ用の豚を殺しに行く」という電話があった。ピストルで撃って1晩寝かし、皮はコテキーノに使うらしい。イタリア側ゴリツィアの友人達も10月頃からほとんど毎週末狩りに出かけ、ウサギやキジを撃っては、おいしいワインと一緒に食卓に並べている。農村と切り離された都市の住民は、動物を屠ることに対しときとして過剰な反応を見せる。ムーアの定義による「サード・ワールド」に住む私は、その生活水準の高さにびっくりする毎日だ。

 今週末オーストラリア人のロシェルとマークの家で寿司パーティーをする。最近レシピとかリュブリャナで入手可能な生魚、その他具になりそうなものを時々中央市場でチェックしている。結構いい具が揃いそうな予感。ちなみに調味料はリュブリャナで唯一アジア食材をおいているというMaxi Marketで調達。
 11月25日。今日はスロヴェニアの語の授業が1時間半だけしかなく、後はみんなで映画を見に行くと聞き、学校を休んでイタリアで幾つかの用事を片付けることにした。6時半のゴリツィア行きバスでリュブリャナ駅を出発し、9時頃にはノヴァ・ゴリツァに到着。国境までバスに乗ってイタリアに徒歩で入国した。ゴリツィアのスロヴェニア系マイノリティのための文化協会で働く友人を訪ねるためだった。用事を済ませた後で、彼女の同僚を紹介してもらい、彼らが協会の活動ついて説明してくれた。今度一緒にブルダのカンティーナに行こうと約束し、次なる目的地トリエステにバスで向かった。
 本来電車が楽なんだけど、10時半から12時くらいまで電車は1本もないのだ。この地域に住んでいて何が不便って、公共の交通手段を当てに出来ないということだ。さらにゴリツィアからトリエステへの直通バスはないので、モンファルコーネで乗り換えなければならない。そういえばモンファルコーネまでのバスで運転手がずっとMy Wayを口笛で吹いていて、脳裏に焼き付いてしまった。バスがモンファルコーネを出発した辺りから雪がぱらぱらと降り出し、スロヴェニアではかなり降っているんだろうなあ~、なんて想像したのを覚えている。
 トリエステではコルソ・カヴールにあるイタリア銀行に向かった。ここの窓口のおじさんも口笛を吹いていて、今度はゴッドファーザーのテーマだった。仮にも1国の中央銀行でこんな勤務態度が許されるとは…。さすがイタリア。その後駅前のトラットリア兼バールで軽く昼食をとり、午後2時発リュブリャナ行きのバスに乗った。
 バスの中は買い物袋を抱えたスロヴェニア人主婦で埋め尽くされていた。6時半にリュブリャナを出発して朝9頃トリエステに着くバスがあるので、彼女たちは朝の数時間を買い物に費やし、午後スロヴェニアの家へ戻っていくのだろう。イタリアの店主達はスロヴェニア人の客にはスロヴェニア語で対応するという。スロヴェニア人は「どうして私がスロヴェニア人だとわかるんだろう?」と首をかしげるけれど、私にとっても判別はそんなに難しくない。典型的なスロヴェニア人主婦の特徴は、パーマのかかったブロンドの豊かな髪、がっしりした体型、無頓着な服装、ブルーの瞳。対するイタリア人は全体的により色素が濃くて、痩せ形、強烈な香水、フルメイク、という印象がある。
 バスはトリエステの裏山をぐんぐん登り、大学を通り、スロヴェニア系マイノリティが多く住む集落やVilla Opicinaを通り過ぎた。 Sežana セジャーナの国境でパスポートチェックを終えスロヴェニアに入ると、突然おばさん達のおしゃべりの声が高くなった。やっぱり自分の国に帰ると安心できるのかな?セジャーナのバスターミナルでほとんどの乗客は降りてしまい、雪の降りは突然激しくなった。道路は渋滞し、リュブリャナには予定時刻6時を30分ほどオーバーして到着した。スロヴェニアの景色は朝からすでに真っ白だったんだけど、雪は多分夜通し降り続け、明日の朝には大分積もっているんだろうな。ああ週末でよかった。

「トニー滝谷」(2004年)

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 今日11月24日、「トニー滝谷」(2004年) という村上春樹原作、市川準監督の日本映画をリュブリャナの映画館で友達と見た。今日はリュブリャナ国際 映画祭の最終日だったこともあってか、中心街の映画館には大勢の観客が集まった。映画祭唯一の「日本映画」を見るために。
 映画の内容はこう、戦争中上海で演奏していたというジャズ・ミュージシャンの父にトニーと名付けられた内気で孤独なイラストレーターが買い物(海外ブランド)依存症の女性に恋をして結婚する。彼女は「服が空虚な内面を補ってくれる気がするので」、とイラストレーターの金でブランド品を買いまくった挙げ句、交通事故であっけなく他界。男は似たような姿の女性に妻の残した服を着せ、アシスタントとして雇おうとするも断念。直後にたいした絆もなかった父が形見にレコードを残して亡くなり、またひとりぽっちになるイラストレーター。例の女性に電話してみるが彼女は出ない。物語終了。観客一同、「えっ?」という感じ。コレで終わり?「ここで終わらないで~。これから何かが始まるんでしょ~?」と心の中で叫び続けるも、クレジットが…。
 残念なことに、こういうのが最近の日本映画の典型のような印象を受ける。勿論例外もあるけど、内容が空虚な割に演出は凝っていて、話に勢いがない中途半端な映画のパレードのような気がする。 俳優が口にするのはひねりのない稚拙な台詞ばかり。感覚的な設定がポンポンポンと羅列されて、ナレーションでむりやり話をつないだ感じ。それでも全体として美しい絵が描けていればなにかしらの感動が残るはずだけど、それもなし。 何故こんなものを作り続けることが出来るんだろう?コレを見て、「ああ、よい映画を見た。」と思える人がどれだけいるのだろうか?海外の映画祭に出品したということは、それなりに自信があったということなのか?日本の映画業界ってどうなってるの???
 映画の後で友達2人とカフェへ。私はホット・白ワインを頼んで、少し体が温まった。彼女たちは「農学」博士で、なんともほのぼのした雰囲気なのがいい。久しぶりに女友達ならではのおしゃべりに興じた。スロヴェニア語で! 今年のVendemmia(葡萄の収穫)で知り合い、その後メールで連絡を取り合っていたのだけれど、今になって、彼女たちの研究所は私が通う学校の側にあるということと、 その内の1人クリスティーナが実はかなりユーゴ映画に詳しいということがわかった。

さ・む・い

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 ここリュブリャナではこの数日、毎日雪が降っている。今日11月24日は目が覚めたときには既に降り始めていて、昼過ぎの現在も降り続いている。といっても積もるほどではなく、じわじわ陰鬱な気分にさせられる感じ。気候が気分に及ぼす影響は計り知れないと、最近つくづく感じる。自殺率とも関係あるんじゃないのかな。学校で出会ったオーストラリアやカリフォルニア出身の人たちは雪に興奮する、と言う。常春(夏)の土地で育った人々は考え方もオプティミスティックで、底抜けに明るい。

チーズとジャム(2003)

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branko
Danis TanovićのNikogaršnja zemlja(No Man’s Land)を見た人は日本でも結構多いと思うのだけれど、そこで終始ローリングストーンズのTシャツを身に付けていたボスニア兵を主演していたBranko Djurić(写真)が2003年に監督したのがKajmak in marmelada(チーズとジャム)だ。ジュリッチは「パパは出張中」の主演俳優Miki Manojlovicと並んで大大大大大好きなユーゴ人俳優。本作のなかでは愛妻家の失業したボスニア人を演じている。更になんとPretty Village Pretty Flameの主演俳優で額の皺が印象的なDragan Bjelogrlićまで怪しい仕事ばかり請け負うボスニア人役で登場。外国人にとっては2人とも戦争映画で極限状態におかれた兵士役のイメージが強いけど、ジュリッチは元々ボスニアのテレビ・コメディシリーズの人気者。本作でも、本来の持ち味である軽妙でコミカルな演技を見せる。この2人の演技を見られるだけでも、この映画には価値があると思える。
映画でブランコ演じるボゾはリュブリャナ郊外のアパートで愛する妻に養ってもらっている。仕事も料理も掃除も妻におまかせで、ビールとテレビ漬けの自堕落生活を送るボゾに遂にキレた妻いわく、「仕事に就くか、私を忘れるか。」。仕事を探すといっても何のツテもコネもないボゾは、同郷の悪い「友達」の誘いに乗って危険な仕事に手を出してしまう。色々ごたごたするんだけど、結局大好きな妻とよりを戻し、生まれた女の子にサッカーを教え、それなりの生活水準を維持できるようになったかのように見えつつ…。と、これ以上は書かないけれど、少しブラックな含みを残して映画は終わる。
この映画の面白さは旧ユーゴ内の民族間の緊張関係が非常に上手に描かれているところ。「ボスニア人」という言葉にはスロヴェニアやイタリアではネガティブなコノテーションがつきまとう。いつもトレーニング・ウェアを着ていて、金のネックレスをして、働かず、ビールばかり飲んで、犯罪を犯し、シャワーをあまり浴びない(笑)…、という根強いステレオ・タイプがはびこっている。ジュリッチはそういうステレオ・タイプの中の真実をおもしろおかしく描き出し、同時に、洗練とはほど遠い農村風スロヴェニア文化をからかってみたりもする。
とにかく90分間、笑って、ちょっと考えさせられる感じ。ドラマにもなりそうな軽い作りで気楽に見られる。日本でも上映済み?

雨の中のダンス(1961)

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 昨晩、リュブリャナで遂に雪が降った!雪が降ると意外に寒く感じないのが面白い。湿度が上がるからかな?
 雪の夜、わざわざ大学まで戻って見たPles v dežju(雨の中のダンス)はユーゴスラヴィアの監督Boštjan Hladnikの作品。スロヴェニア映画のall-time bestだと聞いていたので、とても楽しみにしていたんだけど…。粗筋は、こう。超self-centeredな小学校の美術教師は「永遠の女性」を探し求めている。現実にはリュブリャナの舞台女優の恋人がいるのだけれど、「年増だし厚化粧、肌が汚くて、気分悪くなる」と彼女に面と向かって散々な言いよう。女優は女優で、仕事に疲れた上、男との関係が原因でリハーサルに遅れ、リュブリャナの劇場を首になる。そこに、殺人願望がある(?)奇天烈な大家と、女優に恋した若く病弱なプロンプターが中途半端に絡むも、女優は病死(?)。そう言えば「疲れて、具合が悪い。病気みたい。」と嘆いていた女優。後悔する男のそばで無垢な若い恋人がダンスを踊っている。
 なにか深遠な哲学を感じ取れといわれても、これではね~。美しく昇華しきれなかったLa strada(道)みたいな感じかな?男の我が儘加減も、女優の尽くし加減も中途半端。しかも狂言回し的な大家も上手く機能していないような気がした。唯一面白かったのは45年前のリュブリャナの社会風俗の一端に触れられたこと。
映画が終わる頃には雪もやみ、帰り際花火に照らされるリュブリャナ城を見た。音が大きい割に華やかさに欠けるのが残念だった。
 ちなみに今日22日火曜日、朝、凍った路面で滑って転んだ。現在午後1時過ぎ、気温は2℃。天気は晴れ。リュブリャナの町ではクリスマス用イルミネーションの準備に取りかかっている。

SUSHIMAMA

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 やっと週末だ~。嬉しい。でもすごく寒い。昨日の夜は氷点下まで気温が下がった。しかも風が冷たく空気がとても乾燥しているせいか、体感温度はさらに低い。まだ11月半ばだというのに。
昨日スロヴェニア語の後、Figovecでスロヴェニア人の友達と待ち合わせた。日本人観光客2人を案内するから一緒に来て、というメッセージがあったのだ。話を聞くとその2人は新婚カップルで、新婚旅行がてら、日本で開かれた知的障害者のためのオリンピックで知り合ったスロヴェニア人の友達を訪ねて来たのだそうだ。彼らの友達というのが日本語を全く話せないために、大学の日本語科に手伝ってくれる人を募集する広告を貼り、日本語勉強中の私の友人がそれに答えた、という経緯だったらしい。
 せっかくなので、スロヴェニア伝統のアイダ(蕎麦)でも食べてもらいたかったんだけど、その日に限ってレストランで作れないと言われた。昼食をゆっくりとった後少しショッピングと観光をして、Sushimamaという日本料理店に向かった。もう何十人という友達から噂だけは聞いていた店を遂に訪れたわけなんだけど、大体予想通りだった。一言で言えば「値段の割に美味しくない」。蕎麦は冷凍食品?みたいだし、うどんの汁は味が薄すぎ、鉄火丼は焼き肉のたれが異常に沢山かかっていて気持ち悪い。マシだったのはお寿司かな。美味しくはないけど、まあ普通に食べられる感じ。10euroくらいで女性用一人前くらいの量。ちなみに焼き鳥3本にご飯がついて10euro。これにはちょっとびっくりした。さらに抹茶アイスは5,6ユーロ。緑茶だってただじゃありません。海外の日本料理店なんてこんなもんかな。でもスロヴェニアでたった一件の日本料理店があんな風だというのは残念だ。
 客層は外国人観光客とか新しいものが好きそうな現地の女性、海外経験豊富そうな人とその家族、アジアからの旅行者という感じだった。中華料理店が普及しているおかげか、みな上手に箸を使うのが印象的だった。
長野のカップルは今日ポストイナの鍾乳洞やブレッド湖を観光している。ここ数日スロヴェニアはとてもよく晴れている。ちょうど彼らがスロヴェニアにやって来た頃からだ。

 今日、土曜日はホテル・スロン(象)でスロヴェニア・ワイン・フェスティヴァルが開催されている。少し様子を見に行って、その後イタリアの友達と会う予定。