サンタ・バーバラ最後の週末2

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(写真はGetty Center所蔵のテンペラ画:Gherardo Starnina, Firenze, circa 1410)

 今日は9時頃Mojo Coffeeへ。ここはUCSBの学生が集まるローカルなカフェです。無線LANが使えて、古めのインテリアとソファでゆったり落ち着けるのがいい。コーヒーはお代わり自由。ルームシェアの学生寮では勉強できないという事情があってか夜は学生だらけになるらしいです。

 朝食もそこそこに、Los Angelesへハイウェイ101号線を東へ。目指すはGetty Center。Santa Monica 郊外の丘の上に広がる広大な施設美術館です。San Fernando Valleyを抜け、ハイウェイ101からインターステート405号線に入るつもりでいたけど、工事のためかジャンクションが通行止めということがわかってそのまま直進し、ハリウッド経由で迂回して目的地へ向かいました。ハイウェイからSunset Blvdを西へ進み、ハリウッドを抜けた後、Santa Monica Blvd(旧ルート66)に合流、さらに西へ。Beverly Hillsを抜けるとほどなくインターステート405号にたどりつきます。ここからGetti Centerはもう目と鼻の先。

 ところでLos Angelesが好き!という方はいらっしゃいます?あそこの魅力は一体どういうところにあるんでしょう?部分的な高級住宅街を除くと「乾いたスラムのような町」みたい…。アメリカ人に聞いても快適な西海岸の町というとサンタ・バーバラ、サン・ディエゴ、シアトルという答えが返ってくるし。今回のロス行きでアメリカにおいてサンタ・バーバラがいかに暮らしやすい町かを実感しました。閑話休題。

 Getty Centerは石油で成り上がったゲッティ家が29年の大恐慌で暴落した石油関連株を破格の安値で買い占めた結果手に入れた莫大な財産によって運営されています。所蔵品はヨーロッパのものに偏っているんだけど、その方向性がイマイチぴんと来ない。中世の写本の暴力的な挿絵展をやっていたけど、それも「もうちょっとなんとかなったんじゃない?」という印象でした。レストランやカフェも今ひとつ…。以前サンタ・バーバラのパーティで知り合った人たちが「ヨーロッパの美術館ほどではないから、あんまり期待しないように」と言っていたのを思い出しました。

 3時過ぎに美術館を出てサンタ・バーバラへ出発。大学から歩いて行けるGoleta Beach Parkへ寄ってからまたしてもTwin Lakes Golf Clubへ。ちょっとだけ成長を実感して家路につきました。ちなみに本日のABCはアカデミー賞一色です。
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サンタ・バーバラ最後の週末1

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(写真はサンタ・バーバラの海岸)

 今日はサンタ・バーバラ最後の週末です。というわけで朝早めに起き出して、海岸でローラーブレードなどをやってみました。中学くらいまでフィギュアスケートを習っていたこともあって、この手のスポーツが大好きなのです。スキーの訓練にもなると聞いてイタリアにも持って行ったけど、ゴリツィアの町中は石畳ばかりで使う機会がほとんどなかったんです。

 お昼には4人で待ち合わせてMing Dynastyという中華料理店へ。ランチ・メニュのモンゴリアンBBQを食べました。モンゴリアンBBQというのはボウルの中に肉や野菜を好きなだけ取って、各種ソースを配合し、コックさんに焼いてもらうんです。結局全部ごちゃごちゃに混じるんですが、なかなか美味しかったですよ。中国人に評判の店なのだそうです。サラダやソフトクリームなんかも自由に取れるようになっていて、カジュアルかつ明朗会計(1人8ドル)なお店でした。

 そして今日もゴルフの練習へ。今回はTwin Lakes Golf Clubという土リスが走り回るのんびりした所に行ってきました。うろちょろするリスを横目に、初めの1時間くらい打ちっ放しで練習。それから4人でコースに出ました。今日はみんなが不調だったので、下手くそな私もリラックスして楽しむことができたみたい。途中鴨や大きな鳥が沢山いて「野生の王国」にいるみたいで、なごみました。大分冷えてきた5時前にお開きとなり、ジャスミンティーとか食材を買い込んで帰宅。明日はようやくロスにあるゲッティ・センターに行けるので早めに眠ります。就寝前のワインはClos du BoisのMerlot,2001です。UCSBの某教授が研究者になる前にwinemakerとして開発に携わった一品。お味はまあそこそこだけど値段も安いです。
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Hedwig and the Angry Inch(2001)

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 The Angry Inchっていうのが何のことだか分かります?バック・バンド名を指しているようで、実はヒロイン、ヘドヴィグの身体的特徴を表しています。John Cameron Mitchell演じる「世界的に無視された歌うストレス源」ヘドヴィグは恋に落ちた米軍兵士と共に東ドイツを後にする決意をします。しかし性転換手術に失敗して1インチ残ってしまったんです、あそこが。それ以来彼女は男と女、西と東と様々な境界に股をかけたロックンローラーとして生きていくのです。逞しく。

 これはもう脚本、監督、主演をこなしたMitchellの豊かな才能が結実した1本というしかないでしょう。ちなみに「ヘドヴィグ」というMitchellが生みだし数年温めてきたキャラクターが初めて世に出たのは、NYCのドラッグ・バーだったそうです。これがオフ・ブロードウェイに昇格し、OBIE Awardなどを獲得しました。Mitchellは元々才能のある俳優でブロードウェイのSix Degrees of Separation(Stockard ChanningとWill Smithで映画化(1993))なんかにも出ていたようですね。大好きなコメディ女優・声優のAndrea Martinもバンドのマネージャー役でいい味をだしています。

  しかしなんといっても私が一番惹かれたのはヘドヴィグという境界を生きるキャラクターの異端性と純粋さ。あらゆるものに存在を否定されても、愛(創造)を信じて雑草の如く生きていくグラマラスな彼女(彼)にとても共感しました。微笑ましいアニメーションやファンがかぶるファラ・フォーセット風のキッチュなカツラ、カラオケ風の字幕などの繊細な演出なんかにも思わずにやにやさせられちゃいます。
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Before Night Falls(夜になるまえに)

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 2000年の作品ですから初めて見たときからもう4年は経つのでしょうか。キューバの亡命作家レイナルド・アレナスの同名自伝をベースにしたエネルギッシュなこの作品を渋谷で見たときには、恥ずかしながら駅まで涙が止まりませんでした。それ以降、これを凌ぐ作品に未だ出会っていません。

 アレナスは「めくるめく世界」をはじめとする独特なスタイルをもった本を世に送り出してきた作家です。鮮やかで軽快な森の描写や美しい母の面影と重なる極貧で自由だった幼年時代、カストロに熱狂した少年時代、ホモセクシャルとしての性を謳歌し作家としてデビューを果たした青年時代、その後の軍事政権による締め付けと投獄。情熱の赴くまま常に書き続け、自由を求めて脱獄を重ね、最後は難民にまぎれてアメリカへ亡命した作家が、死を前にして残した破天荒な自伝を読めば(もしくはこの作品を見れば)、彼の作品がいかに作家の人生を反映しているかを知ることになります。例えば映画の冒頭、流れるような森のシーンから「めくるめく…」を読んだ人なら感じるところがあるのではないでしょうか。

 ちなみにこの作品は1996年のBasquiatで一躍有名になった、画家でもあるJulian Schnabel監督によるものです。この人は非常に寡作で、この2本以外私は知りません。映画では直腸を使って刑務所からあらゆるものを運び出す女装のゲイ役にジョニー・デップ、キューバ人のおかしな馬車の御者を演じるのがショーン・ペンだったり、細部にも色んなこだわりを感じます。

 私は芸術の圧倒的な力と、情熱の勝利を謳いあげたこの作品を、創造を愛してやまない全ての人間への熱いエールと受け止めました。

ゴルフで朝から疲れ果てた

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(写真は「一応」クラブ・ハウス)

 本日も晴れ。やっぱり天気がいいと気分もいいですね。というわけで朝はゴルフに行ってきました。Early Bird Specialというパックがあって、8時までに到着すれば朝食込みで9ホール15ドルなんです。打ちっ放しで6ドルかな。そこら辺を鴨が歩き回っているゴルフ場で、糞が落ちていたりして見た目は…ですが、ともかく安い!ご隠居さんがどんどんやってきます。日本でスポーツするのは準備が面倒で気持ちが萎えますね。国土が限られているから仕方ないというより、特定のスポーツに対して力み過ぎているのが原因のような気もします。東京でもゴルフやスキーを気軽に楽しめるようになるといいな~。

あざらしの雄叫びと中国製マッサージャー

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 ワイナリー巡りの後にはSan Luis港へ行きました。というのもそこら一帯にうじゃうじゃあざらしがいるから。近づくと早速「おうっおうっ」という元気な鳴き声が聞こえてきました。海上に浮く板の上にはあざらしが体を重ね合わせゴロゴロ群れていました。(写真)ついでにその近くにあったBig Catというレストランでサワーブレッドをお皿にしたクラムチャウダーとハンバーガーを食べました。美味しかったし安かったけど、サラダにドレッシングがかかってるのだけは耐えられない。アメリカ人はドレッシングかけ過ぎ。

 その後でついにSycamore Mineral Springsへ行ってきました。ここは硫黄泉らしく、近づくにつれ硫黄の臭いが漂ってきます。森の中にプライヴェート・ジャグジーみたいなのが点在し、私はその中でも丘の一番上にあるStarlightというお風呂を選びました。途中で着替えたり休憩するスペースもありますが、1時間という制限があるのであんまりゆっくりもしていられません。平日は最初の1人15ドルで、1人追加ごとに10ドルです。森林浴しながらジャグジーに身を浸し、と~ってもリラックスしました。

 帰り際に以前なくしてしまったイルカ型マッサージャーを12ドルで購入。made in Chinaです。そういえばEUに比べアメリカや日本で衣類・雑貨が安いのは単純に中国製品に依存しているからかな、と最近感じていました。イタリアなんかではその点まだまだ抵抗感が強いみたいだし。ちょっと気になったので調べてみると、中国にとって日本は03年まで11年連続で最大の貿易相手国だったけど、昨年はEUや米国に抜かれて第3位になったそうです。でも面白いことに2004年の日本からの「輸入額」が前年比27.2%増の943億ドル(約9兆9千億円)に上り(中国税関統計)、日本が依然として中国にとって最大の「輸入」相手国だということです(2月15日国営新華社通信)。中国側の対日貿易「赤字」も03年の147億ドルから208億ドル(約2兆2千億円)に拡大したみたい。一方、中国とEUとの貿易総額は昨年、前年比33.6%増の1772億ドル、米国とは同34.3%増の1696億ドルとすごい勢いで伸びているわけですが、いずれも中国側の「出超」で、黒字額は対EUが370億ドル、対米が802億ドルだったそうです。

 というわけで日本の対中輸入額はEUやアメリカに比べるとまだまだ。EUはアメリカに比べると劣りますが、相当(1071億ドル)中国製品を受容しているようですね。じゃあなんでモノがあんなに高いの~?特に北イタリア!EU国別の貿易額についてはまた今度調べてみます。

ワインの法悦

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(写真は本日訪れたワイナリーの1つ、Laetitia)

 さて2月24日(木曜日)、アメリカ滞在も残すところ4日。思い残すことがないようにと、今日は昼からSanta Barbara Wine Countryのワイン・テイスティングと温泉の日帰りドライヴに出発しました。まず向かったのはFree Birdというテキサス・メキシカンの店。UCSBのすぐ側にあります。サンタ・バーバラに住んでいる方なら百も承知でしょうけど、ここのブリトーは最高。Taco Bellにケチをつける暇があったらすぐに行ってみてください。大人2人でシェアできるモンスター・ブリトーは1つ7ドルくらい。この手の店の割においしくて安くて健康的だからとっても気に入りました。日本の学生街でこんな店をやれたら商売繁盛間違いなしでしょうね。

 お腹にものを入れた後は一路ソルヴァングSolvangへ。デンマーク村として知られています。建築様式をデンマーク風かテューダー朝風に統一しているらしいのですが、見た目はディズニーランドみたいでかなりシャビーです。メルヘン街道みたいなのが好きな人とか「甘~いパン」とか「豆スープ」に目がない人にはいいんじゃないですかね。ここはすす~っと通過してSunstone Vineyardsへ。ここは見てくれが南欧風でフォトジェニック。ワインの方も期待して試飲したけど、あんまりおいしくなかった。ちょっと酸味が強くてとげとげした感じ。アーティストと提携して「お洒落な」ラベルやグラスを売りにしている店。

 気を取り直してサンタ・バーバラ・ワインの父Lafondの農場へ。Chardonayから挑戦。これがSanta Barbara Wineryと同じ味だったのです。Lafondの方が若干高いけど、基本的に同じブドウを使っているらしい。ただブドウ畑の区画を制限したりして、ワンランク上のワイン作りを目指しているそうです。要はちょっと高級版Santa Barbara Winery。とっても美味しかった2003年のPinot NoirとSyrahを購入しました。こっちを土産にしてSanta Barbara Wineryで買ったのは家で飲んじゃえ!

 ご機嫌でLafondさんの所を後にして、次はLaetitia Vineyardsへ向かいました。ここはもう海に近いみたい。かなり離れた山奥にあるBarnwood Wineryに近年買収されたそうです。Barnwoodの方は芳醇な赤がおいしいけど、Laetitiaはとってもフルーティなスパークリングワインなんかもやっています。というわけで性格の異なる2つのワイナリーのよい所を満喫できちゃう贅沢なテイスティング・ポイントなのでした。しかもここテイスティングは「タダ」で、ボトルの値段も抑えめ、大量一括購入で割引あり!ただ残念なことに2003のCabernet Sauvignonはまだまろやかさがイマイチだった。大量に買っても保存する場所もないし、諦めました。

 ほろ酔いワイナリー巡りは極楽行脚です。酔っぱらって牧歌的な風景を愛でつつ、店の庭にあるピクニック施設でゆっくりして行きたいものです。ちなみにNapaなんかに比べるとまだまだ落ち着いてワイン選びを出来る、というのがSanta Barbara Wine Countryの売りだそうです。

朝の小景

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 色々たまった仕事を片づけていた朝6時10分、いつものようにサンタ・バーバラ空港に到着する第1便の音が聞こえました。もうこの音で目を覚ますこともなくなる。土リスやスカンクを見ることも…。
 ともあれ今日も晴れました。灼けつく太陽の下で元気に動き回っていると、カリフォルニアにいるのだという実感がふつふつと沸きあがってきます。イタリア北東部の町、トリエステやゴリツィアではこの季節にこんなに青い空を目にする機会は非常に限られているから。そういえばトリエステやヴェネツィアで雪が降ったという忌まわしいメールがイタリアからここ数日で何通か届きました。これから帰るってときに気分はどんよりです。今のうちにしっかりと太陽の恩恵にあずかっておかなければ。
 そうそうこの朝はびっくりニュースが舞い込んできました。つい最近仕事を辞めた大学以来の友人が彼氏について4月からNYCへ行くのだそうです。ついでに入籍するとも書いてありました。なんでそんなことに驚くのかというと、私の周りにはたまたま既婚女性がほとんどいないから。全然驚くに値しないことに驚いちゃう自分にびっくりしました。ある意味極端な環境にいるということでしょうか。
 1日の最後にはちょっと痛いニュースも。東京の後輩が進学手続きし忘れて博士課程に上がれなくなっちゃったらしいのです。修論頑張ったのにもう1年やり直し。私もこういうミスをさんざんしでかしてきたから、その子の気持ちは痛いほど分かる。ちなみに京都の後輩にもそういうタイプの子がいて、こちらは修士に進むまでごちゃごちゃしていた。ああ、どうしてこうも似たタイプの人間が集まっちゃうんだろう。「事務手続き」は未だに私の鬼門で、その季節(大体春先)になると不安で仕方なくなります。また今年も…。

スカンクと私

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(写真はEllwood Beachそばの春らしい草原)
 今日は久しぶりに晴れ、南カリフォルニアらしい眩しい日差しが戻ってきました。この一週間の豪雨のせいで、州内では9名の方が亡くなったそうです。カリフォルニアの人々は長雨に慣れていないから、ちょっと降られるとあちこちに支障をきたすみたい。
 ともあれ久々の陽光にやっと気持ちが上向きました。運動でもしようかと思い立ち夕方になってから意気揚々と近くのゴルフ場へ向かったら、今日は早めに営業終了したらしい。ちなみにここでは平日9ホール9ドル。ゴルフは庶民のスポーツです。
 UCSB近くのアイラ・ヴィスタで夕食をとろうと空港のそばを通りかかると、焼けたゴムのような悪臭がぷ~んと漂ってきました…。スカンクです。この辺りではヤツらに頻繁に遭遇するのです。姿は見えなくても茂みの方から漂ってくる臭いが車内に入ってくるみたい。そういえば以前、車道に白黒模様の小さな丸い動物が横たわっているな~と思いつつ車を迂回したら時既に遅し。地獄のような臭いが車内に充満しました。車に轢かれたスカンクの臭いです。私の車が直接かぶったわけではないのだけれど、それでも数日臭いが残りました。直接スプレイされた人が2週間経っても臭いがとれず、結局衣服を捨てたという話も聞いたし。
 ちなみにskunkedって分詞として使うと「ケチがついた」とか「ダメになった」という意味になるようです。南カリフォルニア以外でも頻用されているかどうかは不明。ともあれスカンクに対する住民感情を反映していますね。そういえばスカンクはとても臆病な動物だそうで、人や車が近づくとまずしっぽをぴーんとさせるそうです。ガスを放出するためにはお尻の筋肉を収縮させる必要があるらしいのです。言うまでもありませんが、そうなったらさっさと逃げた方がいいですよ。

ジプシー

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(写真はSycamore Mineral Springs周辺)
 サンタ・バーバラは今日も雨。この1週間くらい降り続いている。なんとなく憂鬱な気分。気候の変化が気持ちに及ぼす影響は計り知れない。この雨のせいでBarnwood Vineyardsのワインテイスティングができるワイナリーが近くにあるというSycamore Mineral Springsにもなかなか行けない。
 あと1週間したらサンタ・バーバラからLAXへ向かい、NY行きの飛行機に乗る。そしてその日のうちにヴェネツィアへ旅立つ。ヨーロッパの生活に帰っていく。イタリアに到着してすぐ研究絡みのミーティングがあるし、日本からのお客様を迎える準備もしておきたい。その3週間後にはまた日本へ出発だ。これから2ヶ月強は大切な事務手続きが控えているから、気持ちを引き締めていこう。
 こうやって居場所を転々としていると、常にどこか寂しい気持ちを引きずることになる。アメリカにいればイタリアや日本が、イタリアにいればアメリカや日本が。日本にいれば…という具合に。
 大学へ進学すると同時に単身京都へ乗り込み、厳しい実家の干渉を逃れることができた。それ以来自分のことは全て自分で決めるようになり、1人であちこちに出かけるようにもなった。どこの土地にも素晴らしい友人がいて、そこへ行けば「幸せ」だしある程度「好奇心」が満たされる。でも別れの時はすぐにやってくる。常に衝動に突き動かされて次なる土地へ足を踏み出す一方で、ときには身を切るような孤独感に苛まれもする。
 仕事の拘束時間が長くなるか子供ができれば今のような気ままな生活は終わりを告げるのかな。ともあれ後悔が残らない人生を目標に、日々完全燃焼を目指したい。