夫婦善哉(再掲)

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今週末から4回の予定で森山未来、尾野真千子の主演で「夫婦善哉」のリメークが放送されるとのこと。オリジナルのファンとしては楽しみなところ。リメーク版放送記念じゃないけれど今から8年ほど前に夫婦善哉のぜんざい屋に行った時の顛末を再掲する。





出張の目的である得意先との打ち合わせが終わったのが5時頃、それから前回、○○さんにお教えいただき、伺うことのできなかった阪神百貨店近くの串揚げ屋「松葉」に立ち寄りました。


松葉

○○さんの場所の説明のお陰ですぐに判りました。紺地ののれんに松葉の絵柄、のれんの奥に先客が10名ほど立ち飲みをしておりました。待つ事、5分ほど、一人のお客さんが勘定を払って立ち去るのと入れ替わりにのれんをくぐって場所を確保いたしました。



で、今回は宗右衛門町にあるビジネスホテルに宿を取りました。温泉旅館はまず一人では泊まれないし、そもそもが予算のない旅行なので安いビジネスホテルを利用することになります。

一風呂浴びて、腹も減ったので道頓堀へ行ってみることにしました。前回、来た時は丁度阪神タイガース優勝の次の日で、大行列で食べる事の出来なかった「本家 日本一の大たこ」と書いたたこ焼や。


たこ焼き


今回は4組ほどしか並んでいなかったので6個入り一船を購入して、川端のコンクリートに腰掛けて、水面に揺れるネオンの光を見ながら食べました。確かに大きな蛸が入っていて美味しかった。丁度目の前がドンキホーテの店だったのですが、大きな看板の周りを自転車のチェーンのような感じで丸いものが回っています。よくよく目を凝らして見ると観覧車のような。しかし、店の壁に観覧車を作ってしまうとは・・・恐るべし、大阪ドンキホーテ(笑)


ソースでべたべたになった手をハンカチで拭きながら、ふぐの大衆店、ずぼらやへ。前回も食べたのですが、ふぐちり御膳を頂きました。・・・たぶん、次は来ないだろうと思います。(笑)


さらにぶらぶら歩くと法善寺横町の文字が目に入りました。何年か前に火事に被災したというニュースを見た記憶がありますが・・・。狭い路地に小料理屋、バーなど、こ洒落た店が並んでおりました。行き違った年配の女性の二人連れが「きれいになったねぇ~。」と言葉を交わしているのが聞こえたので、以前とは様子が随分と変わったのでしょう。

水掛不動に水をかけ、「家族の健康と幸せ」を祈りました。どこに行っても小市民です。(笑)しかし、夜だからでしょうか、水桶に水がほとんどなくて、私の前のカップルが傍らにあった掃除用のバケツの水を注ぎ足そうかと逡巡したほど。(笑)杓子で掬い取るようにして水をかけるのでは、何とも情けない。今度はたっぷりと水の張った桶から豪気に水をかけて家内安全を祈りたいです。(笑)


さてさて、水掛不動のお隣に「夫婦善哉」の赤い提灯が目に入りました。ここにあったのか・・・。


夫婦善哉


「夫婦善哉」と言えば、森繁久弥、淡島千景(だと思うのだが自信がない)主演の映画を思い出します。映画館で見た世代では勿論ないのですが、子供の頃TVで放映していて、家族で見ていたのですが、熱中して見ていました。痴話喧嘩の場面(?)で、親父が「ゲンは随分と夢中になって見ておるなぁ~」と言ったので恥かしくなって真っ赤になりながら自分の部屋に戻ったのを覚えております。(笑)なので、たぶん全部は見ておりません。薬問屋(?)のボンボンで生活力のない森繁久弥とそんな甲斐性のない男を献身的に愛して支える淡島千景。色白で目が大きく、鼻の下が少し長めで(笑)上唇が尖がっていてややラクダに似ていると子供の頃の私は思いました。ごめんなさい、千景さん。今から思うともの凄い美人です。和服姿が竹久夢二の絵のような、はかなくも、けなげな風情がありました。う~ん、流石に小学生にそこまでは判らん。今もよう判らんけど。(笑)脱線、脱線また脱線です。(笑)


「夫婦善哉」の店のお兄ちゃんが「食べて行って」と誘います。1分も話したでしょうか。一人分が2碗だそうです。夫婦で2碗を食べるのではないとのこと。店はもの凄く狭くてびっくりしました。「夫婦善哉」を一人で食べるの流石に侘しく、結局食べませんでした。かみさんと一緒に来て、食べれば良かったなぁ。今度は一緒に来ようと反省。淡島千景のようにけなげに支えてはくれていないけど、勝手気侭に旅行できるのも、かみさんのお陰です。一緒に食事をすれば、必ず私より高いものを頼み、信号機の前でも一歩私の前に立って待つ、デリカシーのない女(笑)ですが贅沢を言えばキリがありません。別に悪意はないのです。ただ、配慮がないだけ。(笑)





月の法善寺横町の歌碑がありました。


庖丁一本 晒にまいて 

旅へでるのも 板場の修業

待ってて こいさん 哀しいだろが

ああ 若い二人の 想い出にじむ法善寺

月も未練な十三夜


意地と恋とを 庖丁にかけて 

両手あわせる 水掛不動 

さいなら こいさん しばしの別れ

ああ 夫婦善哉 想い出横丁法善寺

名残つきない 燈がうるむ


わてのこいさんは年金の分離受給開始を待って、わてと「さいなら」するつもりやおまへんやろな。こいさん、わてを捨てなんでおくれやす。(笑)






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関川夏央の本(再掲)

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ここ2週間ほどの間に、関川夏央の本を何冊か読みました。「中年シングル生活」(講談社)、「家はあれども帰るを得ず」(文藝春秋)、「石ころだって役に立つ」(集英社)。

関川夏央とは一回りくらい年齢が違うのですが、彼が書く70年代の記憶は中学から高校、大学と一番多感(笑)な時を過ごした私の記憶にも繋がるので、簡単に読み過ごすことができません。また、何気ない一文が「中高年」の一員になった私に小さなとげのように突き刺さります。


たとえば、自身の短い結婚生活の終焉について書いた「石ころだって役に立つ」というエッセーではフェリーニの「道」の主人公たちと自分たちを重ね合わせて、次のように書いています。


「私の場合、ジェルソミーナのメロディーにあたるのは、1974年晩春の夜の重たい空気のにおいだ。私はそれをふとしたはずみに脳裏に嗅ぎ、烈しい切なさを感じることがある。一瞬いたたまれない気分になりもするが、次の瞬間には再び日常にかえって、淡々と時間を費し、刻々と老化して行く。」


言い得て妙だなぁ

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2004年の4月に石垣島、竹富島、小浜島、沖縄本島へ10日間の一人旅をしました。

勤めている会社は30歳、40歳、50歳の時に10日のリフレッシュ休暇(有効期限5年)をくれるのですが、期限切れぎりぎりに漸く休暇を取った次第です。ちなみに30歳の時のリフレッシュ休暇は家族でハワイに行きました。航空券、宿、現地の観光も自分で手配したので、結構しんどかったけれど、別の意味で楽しい旅でした。


話が横道に逸れました。沖縄旅行は本当に心癒される旅でした。特に竹富島が良かった。
ちょうど1年に一度、潮が大きく引く大潮の日ということで、島の小学生や大人の人たちが浜に集まってモズク取りをするんですよね。青く、高い空のもと、海がきれいで時間がとても長く感じられました。
夕方は岬の突端に観光客や地元の子供たちが集まって、夕日が海に落ちていくの、ただただ見ているんですね。雲がそれこそ薔薇色に染まって、一生忘れられない光景です。


沈む夕日を見るにせよ、打ち寄せる波を見つめるにせよ、一番の贅沢は時間を無駄に使うことだと思いました。(笑)よくよく考えてみると、そうした時間というのは無駄にみえて、無駄ではないのかもしれません。絵画の余白であり、音楽の間であり、「無」があるからこそ「実体」である絵や音が生きてくるということがあると思います。ここまで考えて「リフレッシュ休暇」が会社生活の「間」として与えられた休暇であることに思い至りました。なるほど。やるなぁ、社長。(笑)



竹富島

沖縄本島は今まで行った事のなかった北部に行きました。辺土名というところの海岸で、波の打ち寄せるのを砂浜に座って、ずーと見つめていました。その時、思ったのは世界中のありとあらゆる海岸で波は、あきることもなく気の遠くなるような昔から、気の遠くなるような未来まで、打ち寄せては引き、また打ち寄せているのだなぁ、と思いました。自分という存在が、ひどくちっぽけに思えましたね。

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調味料バトン(再掲)

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関西の知人さんより 「調味料バトン」 なるモノを大昔に 受け取りました。 いろんなバトンがあるもんですねぇ。そのお題に答えて書いたブログを再掲戴します。


Q1 次のメニューにどんな調味料をかけますか?(薬味は含みません)

目玉焼き →醤油少々

納豆 →醤油 高校生の頃、バターをごはんに乗せて、その上に納豆&醤油を掛けて食べました。いまとなると「う~ん」です。(笑)

冷奴 →醤油

餃子 →醤油&ラー油

カレーライス →なし

ナポリタン →食べない

ピザ →食べない

生キャベツ →ソース 二度ツケ厳禁(笑)

トマト →なし

カキフライ →ソース

メンチカツ →ソース

コロッケ →ソース

天ぷら →天つゆ 家でならめんつゆか?

とんかつ →ソース

ごはん(おかずなしの時)→調味料ですよね。それなら塩かな。(笑)


Q2 意外と驚かれる好きな組み合わせは?

Q1で答えた「納豆 →醤油 高校生の頃、バターをごはんに乗せて、その上に納豆を掛けて食べました。」ですかね。そうやって食べる(食べていた)ことを誰かに言ったことはないので、驚かれたことはありませんが。


Q3 それが一般的だと分かっているのに苦手な組み合わせは?

すき焼の「たまご」ですかね。そもそも生卵が苦手なので、生まれてから一度もたまごにすき焼肉をつけて食べたことがありません。


ちなみに関西の知人さんの苦手な組み合わせ、ところてん&酢醤油は当然ですねぇ。酢醤油に咽ながら、ところてんを啜るのもまた一楽というものです。(笑)黒蜜というと葛餅、わらび餅を思い浮かべます。ところてんとは繋がりませんね。(笑)


Q4 バトンを回したい方は誰ですか?

基本的にバトンは渡さない主義なのでいません。

ところてん論争(再掲)

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関西出身の知人が提起した「ところてん」論争で盛り上がっております。(笑)―補足すると関西人はところてんに黒蜜をかけて食すると言う。―

確かに「豆寒」には黒蜜をかけますから、同じ寒天でできている「ところてん」に黒蜜をかけても良いんでしょうが、関東の方ではあまり聞きませんねぇ。


「ところてん」というと夏。日差しが強く茹だるように暑い一日がようやく暮れかかり、雷が鳴って驟雨が激しく地面を打つ音が葭簾ごしに聞こえる・・・なんてシチュエーションで頂くものというイメージですね。(私だけかなぁ(笑))酢醤油に清涼を求めたのではないでしょうか。


妄想を更に進めると、できれば糊のよく効いた浴衣をきた、うなじのきれいな女の人が盆に2つ、「ところてん」を持ってきてくれるなんていう展開だと、ますます嬉しい。(笑)


以前、「納豆は関西の人は食べないと聞きました。」と書いて、結構な反響がありました。うどんの汁が関東では真っ黒でびっくりという話も聞きます。食文化というのはその人の大切な記憶に連なる部分があるから夫婦でも結構言い争いになります。(うちだけかな、仲が良い証拠?それともただ相性が合わないだけ・・・(苦笑))



今回の「ところてん+黒蜜」は正直、意外でしたがまた一つ勉強になりました。