追想芥川龍之介

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週末はスノーボードに行ってきたものだから、躰の節々が痛む。年には勝てぬが、まあ、次の日に症状が出ただけよしとしよう。


今日から『追想芥川龍之介』(芥川文・中野妙子〈記〉、中公文庫)を読み始める。中学の頃に初めて芥川の『歯車』を読み、そのせいでトラウマになった。読み終えた後、頭がぼうっとして熱を帯びたような興奮状態になったことを覚えている。それからだ、ドッペルゲンゲルを信じてもいいと念うことにしたのは。これまで何度も読み返してみたが、全く別物のように読む時々で感慨が異なってくる。それ以来、作品のイメエジが、まさに影のようについてまわる。風が吹いて地面の枯れ葉が舞うと、くるくる回り出すことを夢想し、いつか右目に歯車の映像が浮かぶのではないかと妄想するのだ。そしてレエン・コオトを着た男といつか擦れ違うだろうと恐怖と期待が交錯する。この強烈なイメエジは、ゴッホの画集で「糸杉と星の道」を観たときと似ている。さてと、痺れる右肘をさすりながら、死のニオイをかぎ取る作業をするとしよう。


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