下等百科辞典

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別の隠語辞典も紹介しよう。尾佐竹猛『下等百科辞典』(批評社・礫川全次)は、明治四十三年から大正七年にかけて「法律新聞」に連載された隠語辞典の体裁をとった読みものだったしい。特に犯罪民俗に関する隠語解説は出色である。ちなみにこの連載で尾佐竹は、雨下山人を名乗っていたそうである。礫川氏の解説によれば、この隠語辞典は、これまで一度も単行本化されたことがなかったそうである。実に八十年以上の歳月を経てようやく蘇った本なのである。


ぼけなす(呆ケ茄子) 呆け茄子とは、茄子の呆けたるもの、即ち役にたたぬことの総称であるが、刑事社会では、牒者等より虚偽の探偵材料を握かまされたときなどに、「ぼけなす」を食わされたと云ふので。これにより転じて、掏摸社会などでは、年老いて敏活な働きのできぬ手合いを云ふのである。


どす 凶器のことをドスと云ふ。嚇すのオを略したのだとのことである。凶器を懐中せるを、ドスを呑んでると云ふのである。


しかし、「いろは・・」で記載されているので、探すのにチト苦労する。



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