2006-12-20 21:40:54

『妖怪は繁殖する』らしい。

テーマ:ブログ

昨日買い込んだ『ナイトメア叢書3 妖怪は繁殖する』(青弓社)を読む。小松先生のインタビューが収録されているというので、思わず買ってしまったが、正直あまり期待していなかったのだ。しかし読み始めてその考えは直ぐに払拭され、面白さにぐいぐい引き込まれてしまった。いやー、昨日はオマケで買ったなどと失言してしまいゴメンナサイ。間違いなく面白いですから、皆さんも読んでください(フォローすべく、すかさずコマーシャル)。小松氏の鼎談では、日本の妖怪といわれるものの独自性は、化け物を絵画化していく文化があったことではないかと述べ、韓国や中国などのアジアでの妖怪画の少なさも併せて言及しており興味をひいた。確かに、何故これほどまでに特徴的な化け物絵を連綿と描き続けてきたのか気になるところではある。日本の文化、日本人を考える上でも重要なテーマのようである。その他、今までの小松氏の研究成果を検証しつつ、現状の民俗学研究のあり方を憂いている発言も無視できない。小松氏の『異人論』が発表されたときも、当時の民俗学の閉塞感を嘆いていたと思うので、あまり状況は好転していないということらしい。小松氏以外にも、販売の売れ行きに影響を受けるであろう、京極夏彦氏のインタビュー「妖怪という文法」も注目だ。「通俗的妖怪」にこだわりを持つ京極氏の見解も興味深く、さらに小松氏の考察と比較すると面白い。これ以外にも、湯本豪一「妖怪展にまつわる不思議な体験」、中山市朗「実録怪談のなかの妖怪たち」、志村三代子「怪猫映画の系譜学」、木場貴俊「近世の怪異と知識人」なども収録されている。しかし、こんなにも寒くなったというのに、ここ数日は季節はずれの化け物尽くしに大わらわである。


妖怪は繁殖する/一柳 廣孝
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