2006-12-11 22:21:05

幽談 手首を拾う

テーマ:ブログ

『幽』が発売になっていたので購入する。値段は高めだが執筆陣や編集内容が面白いので、発売が楽しみな季刊誌の一つである。今号は、京極氏と宮部氏による対談、あの高田衛先生のインタビュー、井原西鶴の『闇の手形』などなど盛りだくさんなのである。それに今回から京極氏の新連載「幽談」がスタートした。シリーズものでも長編でもないようだが、あやかしの世界を堪能できそうで今後の展開が楽しみである。今回は「手首を拾う」というタイトルだ。美しい手首に魅入られてしまう男の噺なのだが、離婚した女房が精神を病んでしまったと男は語るが、どうも知らぬうちに本人自身が重篤の狂気の世界に踏み込んでいるらしいのだ。これで仕舞いなのか、続きがあるのかわからぬが、人の手というのは何とも妖しい道具立ての一つである。このような手や腕などを題材にした小説は幾つもあろうが、中でも川端康成の「片腕」は忘れられない作品といえる。詳しくは作品を読んでいただければと思うが、幻惑的で描写が美しく、そして官能的で五感がむずむずする作品なのである。ちくま文庫などでも手軽に読めるのでおすすめだ。「幽談」も、そんなむずむずするような作品であって欲しいと、身勝手ながら期待をしてしまう悪い読者なのであった。


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