「文字力100」で遊ぶ

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神保町の帰りにT書店で購入した林哲夫著『文字力100』(みずのわ出版)を車中でさっそく開いて読み始めた。画家であり、装幀家であり、「sumus」編集人であり、古書収集家でもある著者が、表紙を彩る「文字」に注目し、装丁と本の魅力を大いに語っている。特に文字が主役となっているような個性的な古書百冊を紹介しているのだ。自分の好きなところから読み始めることのできる肩の凝らぬ作りである。惜しむらくは、写真がモノクロだということだ。贅沢をいえば(コストは度外視して)、ぜひともカラーで時代色を楽しみたかった。とはいえ、時間を忘れて古書と遊べる本であることには違いない。


参考になるかわからぬが、『エプタメロン』の梅原北明の箇所について付記しておく。同書には北明(本名・貞康)の生まれを「明治三十四年(?)」と記載しているが、正確には1900年(明治三十三年)生まれである。これは子息の梅原正紀氏が『えろちか42 梅原北明の仕事』などでも述べている。『別冊太陽 発禁本』には、更に詳しく明治三十三年十二月と記している。図版説明の箇所にジャケットと函の存在については未見としているが、函は間違いなく存在する。ジャケットはわからぬが、グラシン紙はついていたかもしれぬ。というのも、手元にある『エプタメロン』にグラシン紙がついているからだが、ただしこれが元パラかどうかはわからぬから断定はできない(詳しい方は教えてくだされ)。


*追記:北明の生まれ年を三十三年と紹介したが、現在改めて調査中であるため結論は保留とする。(2007年11月17日)


文字力100

¥1,800

株式会社 ビーケーワン



著者の署名・イラスト付き。可愛い犬の絵が描かれている。
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