精選社会風俗資料集

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ありがたいことにN書房やO研究会から古書目録が届いた。PCや活字の見すぎで頭が少しふらふらするから、ありがたいながらも喜んで見る気にはなれないのだ。ましてブログの書き込みもままならず、テレビを見るのもしんどいのだ。それでも日課となる新聞を眺めれば、クレス出版なる聞き慣れない出版社の広告『精選社会風俗資料集』の文言が目がとまった。重たい頭を和らげるべく左手で首を揉みほぐしながら、しょぼつくまなこを気合いで鎮めて小さな文字をさらに読み進める。するとそこには、


「一九二〇年代に文芸資料研究会が刊行した特異な社会風俗の文献『変態十二史』、『変態文献叢書』、『軟派十二考』、『明治性的珍聞史』ほかを編集復刻。」


とあるではないか。なんと、当時大ブレークしたあの『変態十二史』を復刻するとは驚いた。この監修・解説は紀田順一郎先生というから、安心して完成を待つとしよう。値段は揃いで九万四千五百円というから気軽に買えるものではないので、おそらく今ある古書だけで済ますことになるだろう。でも解説は魅力があるんだよなあ。先日は『変態・資料』復刊の話しをしたばかりだが、この手の雑誌が次々復刻されることは喜ばしく思う反面、何故という気持ちもなくはない。まあ梅原北明の手がけた書物がもっと評価が高くても良い気はしている。しかし世の中には物好きな人も案外多いものだと感心もした。