活字の人体実験

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珍しく『本の雑誌』10月号を読む。 それは「活字の人体実験」という特集が掲載されていたからである。なんとも、あほらしくてオモチロイ企画を組むのかと感心した。夏のくそ暑い一定期間を利用して、同じ傾向の本を読み続けると人の体や精神にどのような影響がでるのかという、まったくもって科学的な検証とはほど遠いが、活字中毒者たちにとっては有意義な企画なのだ。読み続けるジャンルは根拠がありそうで全くない「岩波本」、「ハヤカワSF本」、「少女漫画」の3つ。それぞれの被験者が、これまで全く接したことのないジャンルだけを読み続け、その間は他の活字を完全排除するということになっている。まあ、何はともあれ、このくだらない企画を一ヶ月にわたり継続していく。ジャンルが異なるとはいえ、所詮活字中毒者にとっては、いつもの食事とメニューが少々異なるようなもの。腹が減ればなんでも食べてしまうに違いないのだから、結果はすでに見えている気はするが、それでもついついアホらしいとは思っても気になってしまう。あー、同じ活字中毒者の悲しいサガなのだ。