2006-08-07 22:19:34

「回転ずしの授業」をつくる

テーマ:本山明

夏休みに入り、2学期の授業プランをつくっている。総合学習または社会科のプランだ。


ぼくはやたら食べることが好きで、レストラン、食堂によく入る。回転ずしは値段も手頃でよく行く。この数年間、不思議なのは1皿100円でトロが食べられてしまうことだ。20年前はまだ高級食材でめったに食べることはできなかった。なぜこんなに安くなったのか。そこが授業づくりのきっかけだ。


週刊エコノミスト(2006年8月8日)、朝日新聞夕刊「マグロの道」(2006年6月17日~6月22日)、朝日新聞夕刊「地中海はマグロブームにわく」(2001年4月20日)、日刊水産経済新聞「どうなる?にっぽんの食」(2006年7月21日)…などを読み、だんだんとカラクリが見えてきた。と同時に、このままでは魚が手に入らなくなるのではと、「食いしん坊」としては心配になってきた(日本人は外国人と比べ、一人につき3倍の魚を食べている。私たちの責任は重い)。


アンガス牛がアメリカで開発され、牛肉1kgにつき、8kgの穀物を与えることにより、やわらかく、おいしいビーフを西欧で(日本も)食べられるようになった。中国もこの方法が導入され、近年、穀物の輸入国になっている(世界では20億トンの穀物が作られている。世界人口の2倍までが生きていける量だ。にもかかわらず、アフリカでは3秒に1人、植えた子どもたちが死んでいる)。多少の違いはあるが、これと同じようなことがマグロをめぐっても行われている。


先日、築地にある卸売会社の社長のところに授業作りのための取材に行ってきた。彼は水産資源を守り、おいしい魚を流通させるために様々な活動をしている方だ。初対面なのにいろいろと話をしてくれた。彼はいい魚を求めて全国、全世界をとびまわっている。「いい仕事をする人に出会えるのが楽しい。その日の相場だけで利益を得るために乱獲をしているのが悲しい」と語っていた。


子どもたちが現状をどうしたら変えていけるのか、解決策を出し合える授業をつくりたい。回転ずし店がいかに安く消費者にすしを提供する努力をしているか、そして利益を上げているかにもふれたい。子どもたちが驚いてしまう授業にしたい。そして現代の良心的な大人たちのとりくみも紹介したい。

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