こんにちは!
ビジネス英語経営コンサルタント
の西村まみです。
金曜日のアメリカ市場での一番
大きな話題はアマゾンによる
ホールフーズ(アメリカの高級
オーガニックフードのスーパー
マーケットチェーン)の買収でした。
あらゆる英語のメディアはこの
ニュースを取り上げていました。
(画像はロイターよりお借りしました。)
買収価格は137億ドル
(約1兆5200億円)。
アマゾンにとっては過去最大規模
の買収です。
アマゾンの狙いは食品の配送網
取得だと言われています。
アマゾンはこの分野への参入を
試みてきましたが、他分野と違い
上手くいっていなかったという
背景があります。
実際にアマゾンはシアトルに食品
スーパーの実店舗をもっており、
ホールフーズ買収はアマゾンに
とってもホールフーズにとっても
win-winな買収であったと思います。
アマゾンのユーザーと
ホールフーズの顧客はセグメント
的にかぶっていると思われ、
食品配送網のみならずシナジーが
見込めるとの勝算からの買収計画
でしょう。
またこの買収にあたりアマゾンは
自社の保有する現金215億ドル
からの買収なのでファイナンスの
予定もありません。
アマゾンは今や単なる
オンラインリテーラーでは
なく、アマゾンの提供する
サービスを抜きで生活する
事はできないというほど
私たちの生活に浸透しています。
AWS (Amazon Web Service)は
オンラインリテーリング事業の約10倍
の利益率を誇り、また独走状態と言って
いいほど強いビジネス・モデルです。
まさに向かうところ敵なしといった
アマゾンの強さの源泉は徹底した
顧客至上主義とスピードといって
いいでしょう。
このニュースで打撃を受けたのは
従来型の小売業界株です。
10%以上の下落率の銘柄も
あり、月曜日以降のマーケットでも
おそらく下落するでしょう。
アマゾンのホールフーズ買収
により古い業態の小売業界
の終わりの始まりだと
言われており、
顧客ニーズを満たすために
テクノロジー投資をしていかない
と生き残れない時代に突入した
と言っていいでしょう。
これは日本の小売業界において
も同じ事が言えると思います。
日本の小売業界も総合スーパーの
業績はここ数年ずっと不振です。
国内のみならず、
巨大中国市場に進出した
総合スーパーも苦戦が続いています。
やはりリアルな業態対ECで考えた
場合、ECの方が便利になってきて
おり、
相当なテクノロジー投資が
必要な訳で、この時代の変化に
どれだけの旧態以前とした
日本企業が変化できるのかと
思います。
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