体外受精は何回まで?

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体外受精は、一般的に3〜4回で妊娠成立するのが目安、その辺りが限界ではないか? とも言われています。
では、その目安は妥当なのか、何回繰り返せば妊娠し、出産に至るのか累積出産率を英国のブリストル大学などの研究チームが調査、報告しています。
2003年〜2010年の間に体外受精治療周期を受けた約25件以上に対し、2012年6月まで追跡調査した15万6947人の女性の出産率を調べました。治療開始時の年齢の中央値は35歳、不妊期間の中央値は4年でした。
その結果、最初の治療周期での生児出生率が29・5%。4回目まで20%ほど。
ただ、それ以降も上がり、調整6回目までで65・3%。その後、9回目まで増加したと報告しています。
ただし、年齢が上がると厳しくなっています。
40~42歳の女性の場合は初回の出生率が12・3%、6治療周期までで31・5%。
42歳以上では、何回目でも4%未満でした。
しかし、提供卵子での体外受精治療の場合には、年齢による出生率の差は見られなかったとも報告しています。

 

年齢的な条件を省いても体外受精の妊娠率は25〜30%程度。
目安の回数は3〜4回?


英国での調査、報告からすると、3〜4回を目安にという体外受精でも、それ以上行っても累積妊娠率、出生率が頭打ちにならないだろうことがわかります。
もう限界かな? と思っても、もう少し頑張ってみてもいいかもしれない…と考え、挑戦してみてもいいのかもしれません。
今後の治療をどうするか? を考える時の参考資料にはなりそうです。
ただ、この調査、報告の中央値が35歳ですので、比較的結果の出やすい年齢層であることがうかがえます。
日本国内では、最近、各治療施設での患者平均年齢は上がってきていますし、この調査、報告でも40歳以上の結果は厳しく出ています。
それでも、治療周期6回目で30%程度の累積出産率があるわけですから、決して低いとは言えません。

 

 

参照文献 /

Live-Birth Rate Associated With Repeat In Vitro Fertilization Treatment Cycles.
JAMA. 2015;314(24):2654-2662. doi:10.1001/jama.2015.17296.

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