精子力は30~40歳を境に低下する?

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男性の精子は卵子と比べれば、製造自体は一生続くものといわれていますが、実際のところ、年齢とはどのように関係しているのでしょう?
この精子について、年齢との関係を調べた結果を獨協医科大学越谷病院の泌尿器科が発表しています(2013年日本生殖医学会の学術講演会・総会)。

 

結果として、精子力は30~40歳を境に低下する! ということです。
そして、40代でも20代と同じくらいの精子力を持つ男性と不妊群にみられるような低い妊娠力となった男性の二手に分かれたと伝えています。
こうして、精子力が年齢とともに衰えていく一面が確認できたため、男性側にも年齢による不妊因子があるとしています。

 

 

2012年10月~2013年5月までに男性不妊外来を受診し精液検査にて精子を認めた中から、精子を用いたmouse oocyte activatin test 施行についての同意が得られた40例を対象。

 

※mouse oocyte activatin test は、マウスの卵子に精子をICSIして正常受精するか(第2極体が放出されるか)を確認するテスト。

 

 

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造精、つまり精子がつくられるのは、精巣です。

男性に不妊原因がある、そのおおよそは造精機能障害で、精巣で精子を作り出す能力に問題があるケースです。

なぜ、造精機能に障害が起こるのかは原因が明らかにならないケースが多く、原因がわかるものの代表は精索静脈瘤です。

男性は、一生涯精子をつくることができますが、加齢によるホルモン低下からその造精能力も衰えてきます。

精子の数は減っても、受精能力が保たれている。つまり加齢による質的低下はないのだろうといわれていましたが、ここ数年、精子にも加齢による質的低下が起こるとされてきました。

この発表、そしてグラフを見ると、年齢を重ねると受精率が下がっています。

マウスの卵子は、若く生殖能力の高い卵子で、あまりバラツキもないでしょう。

 

マウスは一度にたくさんの卵子を排卵して、受精して、たくさんの赤ちゃんマウスが生まれてきます。また、生殖能力のなくなる頃には寿命がつきていますので、十分に生殖能力のあるマウスの卵子と考えていいと思います。

 

そのマウスの卵子との受精率(卵子活性化率)は、年齢を重ねるに従って右肩下がりになっています。

これをみると、夫婦ともに40歳以上の妊娠、出産は、本当に厳しいと言わざるを得ません。

赤ちゃんが欲しい。ママになりたい、パパになりたいと考えた時、そして不妊治療に臨んだ時、夫婦のどちらに原因があって妊娠が難しくなっていると考えずに、「夫婦に原因がある」と1つにして考えましょう。

 

年齢によって妊娠が難しくなっていくのも、男女のどちらにも起こること。

厳しい現実ですが、一歩、一歩、進んでいくためには、きちんと現実を見ることも大切なことなのです。

 

 

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