運命の赤ちゃん

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6月15日、雨の夜でした。
家の近所にある小学校の近くで運命の出会いをしました。
小学校前の坂道を登ったところで、白く丸まった何かを発見。

まるで、ちょっと大きな大福のようでした。

「あれ?」

道のど真ん中で何かがうずくまってる。

「ねこ?」

まだ、小さな仔猫です。
パッシングをしても、動きません。

このまま進んだら轢いてしまう。
でも、急な坂道を登りきったところに駐車して見に行くのは危ない。
追突されちゃう。
あの子、動けないのかな

ハザードをたいて車を止め、仔猫をみに行きました。
驚いて逃げようとするけど、動きが緩慢ですぐに捕まえることができました。

抱き上げた仔猫は、恐怖の表情。

「大丈夫よ、大丈夫」

家に連れ帰って、濡れた体を温かいお湯に入れてシャンプーしました。
小さな細い体には似つかわしくない大きなノミがいっぱいいました。
それをなるべく洗い流して乾かして、震える体をタオルで包んで、拭きながら抱きしめました。
そうしているうちに、疲れたのか寝てしまいました。

「なに?拾ったの?飼うの?」
矢継ぎ早に質問するダンナに
「うん。育てるの」
と返しました。

そして、翌日、動物病院に。

私は、2人目不妊で体外受精(顕微授精)をしましたが授からず、4年に及ぶ不妊治療から卒業しました。

1人、授かったけれど、もう一度、赤ちゃんが抱きたかった。

そう思い続けて、諦めて。

このたび、人間じゃないけれど、赤ちゃんが我が家にきました。

生後1カ月半で、標準体重の半分しかなくて、風邪をひいて目も鼻もウイルスでくちゃくちゃ。
大丈夫? 育つ? と心配しましたが、すくすくと育っています。

名前が決まらず、バブちゃんとか、チビたんとか、赤ちゃんと呼び続け…
我が家にきてから2カ月経って、「灯(あかり)」にすることにしました。
これなら、「あかちゃん」と呼べます。
ちなみにオスですが…。

今では、すっかり赤ちゃんではなくなって、いたずら盛りで、家は大変です。
そして先日、「おい、飼うのかよ?」とトゲトゲ言っていたダンナが「どーちたの?」とグデっと寝てるだけのネコに話しかけている衝撃(笑撃)の事実を見かけました。

すっかり赤ちゃんでなくなった人間の息子は高校生になり、「あかちゃ〜ん」とネコの弟を抱きしめてかわいがっています。
その姿に、

やっぱりもう1人産みたかった。
もう少しがんばって治療を続けてみればよかった。

そう思いました。
やれるだけのことはやって、自分で治療を終えたはず。
だけど、まだどこかでくすぶり続ける火を抱えています。

実は、子宮筋腫が大きく育ってしまったせいで偽閉経治療をして、生理が止まっちゃってます。
多分、このまま閉経になってしまうでしょう。

くすぶり続ける火も、閉経ではどうしようもありません。

今、不妊治療をしているご夫婦には、本当に応援する気持ちでいっぱいです。

赤ちゃんが授かりますように

悔いが残りませんように
火がくすぶり続けても、いい思い出の1ページになる不妊治療でありますように

仔猫の成長を楽しみながら、改めて「産みたかった」気持ちに向き合うことになり、くすぶり続ける火も確認しました。
普段は、忘れていても、時々湧き上がる感情です。

私にできるのは、精一杯、みなさんの応援となる情報をお届けすること。
がんばって!!ではない、治療を受けるときの十分な準備と不安、心配を少なくできるように
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