36歳から治療を始め、人工授精を5回、初めての体外受精で妊娠せず、2回目の体外受精では、ロング法にて採卵しましたが、卵巣が腫れてしまったため、全胚凍結。
その2カ月後に胚盤胞移植をし、妊娠陽性となりました。
でも心拍確認が取れず流産に。胎児に染色体異常がありました。
その後、凍結胚盤胞、凍結初期胚を続けて移植しましたが、妊娠しませんでした。
3回目の採卵は、マイルド法で採卵できず。
翌月の4回目は、ロング法にて採卵し、この時も卵巣が腫れてしまったため全胚凍結…。
41才で胚盤胞移植をして、妊娠陽性になるも胎嚢確認ができずに流産。
胎児の染色体異常は認められず、不育症検査を実施しましたが、異常はありませんでした。
これで3度目の流産となってしまうのですが、凍結胚はまだあります。
今後の治療法の見直しやその他、私がすべき検査や治療、ほかアドバイスはありますか?

 


長い間、治療をがんばられて、心も体もさぞお疲れでしよう。
流産を繰り返されていて残念ですが、今までの治療のなかで妊娠成立という結果は出ていますし、今は凍結胚の移植に向けて体も心も整えていらっしゃることと思います。
さて、これまでの流産のうち2回流産絨毛染色体検査を受けられて、そのうち1回は染色体異常が見つかったとのことですから、少なくとも1回の流産は胎児の染色体異常が原因ということになります。
年齢が進むと卵子の質の低下から染色体異常率は高くなりますので、どうしても流産が増えてきてしまいます。
その他のもう1回の流産の詳細は不明ですが、一般的に2回以上自然流産を繰り返す場合は不育症と定義され、その場合不育症の原因検査スクリーニングを考慮するとされています。
今回受けられた不育症のスクリーニング検査では異常は認められなかったとのことですから流産の原因は、母体側の要因よりは卵子や受精卵の質的要因が大きいということになるでしょう。
卵子の質を上げていく明確な方法はありませんが、原因不明の2回流産既往の不育症の方でも、不育症の治療なしで8割程度は出産できるという報告もありますので、現状としては赤ちゃんになれる卵子に出会えるのを信じて待つことが必要となるでしょう。
ただし、不育症の原因は多岐にわたり、検査できる項目も施設によってかなり違いがあるのが現状ですので、心配なら不育症を専門にしている先生にセカンドオピニオンを求めるのも一つの方法だと思います。
治療法に関しては、今まで主にロング法で採卵をされて、凍結胚も得られているので治療法の選択としては問題ないようですね。
刺激方法を変えて採卵したら上手くいったという患者さんもいらっしゃいますので、もし今後も採卵が必要になった場合は、自然周期やアンタゴニスト法に変えてみるのも選択肢に挙げられるでしょう。
患者さんの日々の努力の結果、妊娠することができても、残念ながら必ずしも妊娠継続できるわけではありません。
今は、凍結胚が赤ちゃんになれると信じて、次回の移植に向け万全な準備を整えるよう主治医の先生ともよく相談してください。

 

 

*Adviser:新宿ARTクリニック

新宿ARTクリニック 阿部 崇 医師

阿部 崇 医師


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