体外受精と顕微授精

 

次号のi-wish ママになりたい は、体外受精と顕微授精がテーマです。

 

主に受精方法に関することがテーマとなります。

顕微授精(ICSI)も体外受精の1つで、卵子の細胞質に精子を1個、極細の針で注入する媒精方法です。一般的に体外受精と言われているのは、コンベンショナルIVF(C-IVF)といわれるもので卵子に精子を振りかけて行う媒精方法です。

 

ICSIには適応があって、精子が極端に少ない、または精巣や精巣上体から回収した精子と受精させるために行います。また、受精障害が考えられる場合にも行われます。

ですから、それ以外はおおよそC-IVFで受精を行うことになるでしょう。

ただ、C-IVFで受精しなかった場合に、受精卵にならず移植ができないということになるので、それを避けるためにレスキューICSIが行われることもあります。

C-IVFを行って、受精をしたかどうかの確認をするのは16~19時間後程度です。その頃になると卵子から第2極体が放出されている、卵子由来と精子由来の前核が確認できることなどから受精したことがわかります。

しかし、この確認ができなかった場合に、あらためてICSIを行うことで受精することがあります。

レスキューICSIのことを、Oneday old ICISと呼ぶこともあります。

ただし、卵子は古くなっていることもあって受精率はあまり高くありません。

すべての治療施設で行われているわけではありませんし、レスキューICSIを行う判断を、受精する際に見られる卵子の中に起こる隆起などで確認し、C-IVFから6時間程度で行う施設もあります。

そのほかには、スプリットICSIという方法もあります。

複数の卵子が採取できた場合に、C-IVFを行うグループと、ICSIを行うグループに卵子を分ける方法です。一般的にはC-IVFよりもICSIの方が受精率が高いので、受精しなかった。だから胚移植できないというキャンセルを防ぐためにもスプリットICSIが有効とする意見もありますし、精子や卵子を見てC-IVFにするかICSIにするか、どちらがよいか判断をしかねる場合のリスク軽減として確実に受精卵を獲得できる方法にもなります。

 

では、受精率がよい、高いからといってICSIを選択してもいいのでしょうか。

もちろん精子が極端に少ないという場合には、ICSIが適応です。

でもそうとも言えない場合には?

受精後の胚の成長、妊娠率、出産率に違いはないのでしょうか。

最終的に、子どもを授かるという点から考えた受精方法は? を考えるのが、次号のテーマになります。

ただいま、編集真っ最中です!

よろしくお願いします。

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