それでも、毎月、毎月、生理がきました。
生理の前触れが、腰の痛みや下腹の痛みでわかります。
その痛みに、ビクビクするのです。
それでも、血を見るまでは!と希望を持ちました。
そして、生理の血を見るたびに、
「はい!ダメ!」
と烙印を押されたように感じました。
何度、トイレで泣いたかわかりません。
何度、布団を被って泣いたかわかりません。
近所から聞こえてくる赤ちゃんの泣き声に耐えられずに、窓を閉め、カーテンを閉め切り、耳を塞いで過ごす生理の時期。
心がすさんでいくように思いました。

 

 

夫とのすれ違いもありました。
最初は、応じていたタイミングの日も、段々と回を重ねるごとに「疲れてる」「無理」と背中を向けるようになった夫。
やっと待った1ヵ月。
背中を向けられて泣いて怒る私に対して、夫は更に頑なになりました。
先生に相談すると、上手く乗せるんだよと…。
ちょっと遠巻きに知らせる方法をと考えて夕飯にうなぎを出すと
「だから何だ!」
と怒り始め。
もう、私には、なす術はありませんでした。
赤ちゃんが欲しいだけなのに。
自分が、何か間違ったことをしているかのようにも感じていました。
「先生、もう疲れた。何とかならないのかな?」
ボソッと言う私に
「人工授精って方法もあるよ」
と…
詳しく方法を伺って、一番のネックに思ったのは夫のこと、精液の問題でした。
夫は、引き受けてくれるのだろうか…。
精液検査も拒み、タイミングの日に冷たく背中を向ける夫が、どうしても協力してくれるとは思えなかったのです。
家に帰って、おそるおそる話しました。
人工授精のこと、精液のこと。
夫は、黙って「わかったよ」と言いました。
そして、その周期から人工授精が始まったのです。

 

1 人工授精で妊娠*子どもが授かった! それは奇跡 その1

2 人工授精で妊娠*子どもが授かった! それは奇跡 その2

 

東京在住 35歳 女性 (仮名/ともちゃん)

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