着床したけど流産するって?

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結婚したのが40歳と遅かったので、すぐに不妊治療を開始しました。最初はタイミングを診てもらっていましたが、妊娠しなかったので体外受精に挑戦しています。
先日、5度目の胚移植で、初めて陽性になりました。
妊娠判定時からhCGが低いので、厳しいだとうと言われていましたが、妊娠6週で小さいながらも胎嚢が確認できました。
でも、先生は「たぶん、流産になると思います」と言っています。私は、信じきれず注射をうって帰ってきましたが、まだ望みはあるでしょうか。
なぜ、流産になってしまうと言うのでしょうか。

 

*42歳

 

 

 

妊娠・着床すると胎盤からhCGホルモンが分泌されます。
実際のhCG値が分りませんが、順調な場合は妊娠6週で約2000単位に上昇し、子宮内に2cmほどの胎嚢が観察されます。
この正常値より下回れば、妊娠が順調では無く流産に至ることが予想されます。
実際には少々発育が遅れ、徐々に追いつくような場合もあり、次の診察で胎嚢が大きくなり胎児が確認でき、心拍が見える可能性もありますので、せっそくに判断することなく、時間を掛けて正確な診断を行うべき段階だと思われます。
しかし、仮に心拍が見えても拍動が遅かったり、胎児の成長が止まったり、極端に羊水が少ない場合など、流産してしまうこともあります。
初期流産で、胎嚢が確認できず妊娠検査薬で陽性のみに留まる場合は、生化学妊娠(化学流産)と言います。
黄体補充でhCG注射を打った場合には妊娠検査薬で紛らわしくなるため、妊娠が起こったかを正確に判断するため、血液検査でβ―hCGという精密な検査を行なう必要があります。
初期流産の原因を探ると、50~70%は胎児の染色体異常があり遺伝的に赤ちゃんまで育つことのできないケースです。
21番目の染色体が3本あるダウン症では70%くらい、性染色体に異常があるターナー症候群では90%が流産します。ですから染色体異常による流産は自然淘汰であり、止められるものではありませんし、誰のせいでもありません。
原因が染色体異常か否かを知ることは可能で、流産手術の際に絨毛という組織を選択的に取り出して、遺伝子検査を行ない診断することもできます。
では、どのくらいの確率で起きているのでしょうか。
染色体異常の確率は、女性の年齢が上がると増え、それは卵子の質の低下から起こります。そこで卵子の話になりますが、女性の持つ卵子(卵胞)は、その女性が生まれたばかりの赤ちゃんのときに約200万個あり、思春期には50~70万個に減少し、月経が始まり排卵が始まる頃から、毎月1000個くらいずつ減ります。
この生まれたときから持っている卵胞は、自分と同じように年齢を重ね老化し、40歳を超えれば質の良い卵子が少なくなり、妊娠しにくく、妊娠しても流産率が若年より上昇し出産まで辿り着きにくい、という傾向になります。
もちろん可能性が無いわけではありません。良い卵子に巡り合える機会を信じて、チャンスを逃がさないで欲しいと思います。


*Answer 湘南レディースクリニック



苅谷 卓昭 医師

i-wish ママになりたい 赤ちゃんに会うために

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