胚移植後に自転車に乗ってもいい?

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体外受精で2回目の胚移植を予定しています。前回、グレードのいい胚を戻しましたが、着床しませんでした。
胚移植後の生活については、特に注意がなかったので、ふだん通りにしていましたが、それがいけなかったのでしょうか。
私は、毎日、通勤のために自転車を使っています。通勤には、片道20分程度かかります。また、週に1回、バドミントンをやっています。胚移植後は、このようなことをやらない方がいいのでしょうか。

 

*36歳

 

 

 

胚移植後の生活は、いつもより慎重になるものです。
大丈夫だろうか? ちゃんと妊娠してくれるだろうか? と心配になることでしょう。
その心配のために、やっていいことややってはいけないこと、そして控えた方がいいことなども気になりますよね。
喫煙や深酒など、健康被害を及ぼすものはもちろんいけませんが、そのほかは、ふだん通りの生活で構いません。自転車で通勤することも、バドミントンをすることも大丈夫です。
前回、胚が着床しなかったのは、胚に問題があったからでしょう。
例えば染色体異常があったなどが代表的な原因ですが、妊娠が成立するだろう胚が、自転車やバドミントンなどによる振動ですべり落ちてしまうということはありません。
それでも心配にもなるでしょうから、胚の着床過程をお話しましょう。
胚は、胚盤胞になり、大きくなったり、小さくなったりしながら透明帯という殻から脱出します。
これまで胚の成長を護ってくれていた透明帯から出て、中にある細胞だけが着床していくのです。胚は子宮内膜に着地するとすぐに、内膜を少しずつ溶かすようにして、根を張りながら、内膜の中に潜り込んでいきます。
流産=流れるというイメージから、子宮内膜の上に乗っかって根を張る様子を想像する方も多いようですが、実際には子宮内膜へ根を張りながら潜り込んで、最後には潜り込んでいく際に出来た傷も修復し、フタをするようにして着床は完了します。
ですから、日常生活に起こる外的な振動や衝撃で落ちてしまうということはありません。そのくらいの振動や衝撃は吸収し、子宮内には響かないように護られています。それは、胎児が成長していくときも同じです。
子宮内は羊水で満たされ、その中に浮かぶようにして胎児は成長します。
人ごみの中で誰かとぶつかったり、階段を下りたり、上がったりするような振動や衝撃が直接子宮内には伝わりません。
ただ、あなた自身が「あの時のアレコレがいけなかった…」と後悔してしまいそうなら、ストレスが溜まらない程度に控えておくといいと思います。


*Answer 松本レディースクリニック 不妊センター



松本 和紀 医師

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