他人の卵子と間違えたりしない?

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体外受精をしようと夫婦で決めたのですが、卵子がどう管理されるのかと不安に思っています。
他の人のものと混ざってしまったり、卵胞の数と卵子の数が合わなかったりしないのでしょうか。
培養室は、見えないところですし、手術中に自分で何かを確認することはできませんし、どうなのでしょう。
胚の取り違え事件もあり、卵子は大丈夫なのか? と不安になっています。

 

*32歳

 

 

 

採卵手術は、一人一人行ないます。一人が手術室に入り、名前と本人かどうかを確認してから手術がはじまります。
最初に、卵巣内の卵胞を確認して、採卵針を刺していきます。複数個の卵胞がある場合は、1個ずつ別のスピッツに入れるのではなく、1個の卵胞を刺し、隣の卵胞にも刺し、というようになります。また、最初にエコーで確認して、ある程度の卵胞数を確認しますが、見えていなかった卵胞が手術時に確認でき、その卵胞へ刺すことがあります。ですから、最初に予定していた卵胞数よりも、刺す卵胞数が多くなることはあります。また、その逆に卵胞は十分に育っていたけれど、卵子が入っていなこともあるので、刺した卵胞数よりも卵子の数が少ないこともあります。
卵胞液は、培養士が顕微鏡で見て、卵子を探し出し、見つかった卵子は、すぐに培養液へ移され、インキュベータへ入れ保管します。採取された卵胞液は、再度検査し、卵子がないかを調べます。最終的にインキュベータへ保管された個数が、その方の採卵できた卵子の数になります。
それが一段落して、次の方の採卵手術を始めるのが一般的です。次々とベルトコンベヤーに乗せて、手術をするわけではありません。一人一人を丁寧に行ないます。ゆくゆくは赤ちゃんになって、この世に生まれてくるかもしれない可能性を秘めているのですから、一人一人を慎重に行なう必要があります。
卵胞液は、最終的には捨てられますが、それまでは他人のものと混ざらないように管理されますし、それにはどこの病院も注意を払っていることと思います。ですから、他人のものと混ざってしまうことはありません。
胚の取り違え事件後には、各病院でもさまざまな対策が立てられました。人のするのことですから、ミスは絶対に起こらないとは言えませんが、起こらないようにダブルチェックをする。また、培養室内の動線を整理する。マニュアルを作成するなどして対策に努めています。あとは、信頼していただけるような努力と配慮も欠かせないと思います。


*Answer とくおかレディースクリニック



徳岡 晋 医師

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