「3ヶ月でこの全ての地雷を撤去したらドイツに帰してやる」
物事の責任や犯した罪は、大人だけではなく、無垢な子ども達も負わねばならない。
未来を選択していく大人は、歴史を知るべきだ。
2択で迷って天秤にかける時には、正しい重さを知らないといけないから。
英題:「LAND OF MINE」(原題:「UNDER SANDED」)
ちなみに東京国際映画祭では「地雷と少年兵」というタイトルで上映された。デンマークとドイツの共同製作。
昨年「サウルの息子」(ハンガリー)が受賞したアカデミー外国語映画賞に、
今年この作品がノミネートされている。
地雷の撤去は、訓練を受けたプロでも5000個撤去してる間に不測の爆破などで1人が死亡、2人が負傷するとされている。
220万個埋められた地雷、それをド素人の少年たちが極限状態で撤去を行っていく。
撤去すれば家族に会えると信じて…
なんという緊張感の連続。
アクシデントに直面する時の少年たちのやり切れなさ。
そして、この映画は史実を一方的な善悪の物語としてではなく、少年たちを指導するデンマーク人軍曹の心の変化などを通して、
どうしようもできない負の連鎖に直面する人間ドラマに昇華されている。
今の平和を愛おしく思わずにはいられない。
家族に会いたくなる映画だった。
監督は最近話題になってたあの「The Outsider」(ジャレット・レト、浅野忠信など)のマーチン・サントフリート監督だった。
最新作の「The Outsider」が楽しみに。
シネスイッチ銀座にて。