米国大統領戦の雑感 | 石渡誠 Language Teaching for a Better World

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FORWARD代表 石渡誠

米国大統領選の結果が出ましたね。今更ながら、向こうの中継放送もネットを通して、現地にいるかのように見れるなんて凄い時代ですね。

さて、単なる雑感ですが、ちょっと思うことがあるので、今日はブログに3つだけ書き残しておきますね。

1つ目は、正直なところ、偉そうに聞こえるかもしれないので、少し書くのは気が引けますが、、、オバマのスピーチの質の低下です。

今日の勝利宣言スピーチも然り、今までの選挙戦でのスピーチも目にする限りでは、内容や構成とも???

ところどころに、良いものはあるものの、研ぎ澄まされたスピーチとは言えないものになっていると感じてしまいます。



過去のスピーチの焼き増しとでも言いましょうか、同じ構成パターンや、部分部分良いところだけ集めているかのようで残念ですね。スピーチライターの方達も、ちょっとお疲れなのでしょうか。

いや、ごめんなさい。経験を積んできた今だから言えるような、もっと新たな高いレベルでのスピーチが出来ると思うのです。

今回の混戦の一番の原因はおそらく経済的な不満があったとはいえ、オバマらしい力強く革新的なスピーチが随所に見れなかったことも理由の一つのように私は感じています。

否定的なコメントで始めてしまって申し訳ありません。次の2点は肯定的な雑感です。

アメリカでは、選挙結果が分かると、まずはすぐに敗北者がスピーチをします。そしてそれを受けて勝利者が演説をするようになっています。

これが中々素晴らしく、日本でも採用できないものかと思ってしまいます。

なので、2つ目の雑感は敗北者のスピーチに関してなのですが、先ほどFacebookにコメントしたものをそのまま載せますね。

「特に今回の大統領選のテレビ報道などは、何かプロレスの実況中継をしているかのようだと感じてしまいましたが、ある意味米国の選挙はスポーツの試合のような一面もありますよね。

勝利者は敗者をVictory Speechで必ず称えます。そして特に私が日本でもこうならないかと思うのは、このconcession speechと呼ばれる敗北者の宣言です。潔く敗北を認めるとともに、「皆で勝利者と力を合わせて国を良くしていこう」とサポーターに訴えかけます。



いつも聞いていて気持ちいいですね。実は、また明日から言い争いは再開するわけですが、このようなけじめをつけるのはいいと思いませんか。」

選挙が終わった時こそ、日本の武士道精神ではないですが、礼節も重んじたスピーチも期待したいものです。

長くなってしまったので、最後3つ目の雑感は、手短にしますね。

これも将来の日本への期待です。勝利者はオバマのように支援者を大きな会場や公園などに一同に集って、力強く盛上がるようなスピーチを出来るようになって欲しいということです。

そのスピーチを全部テレビ局も放映して、国民全体が盛り上がるような、そんな機会に日本の選挙もなればいいのに、、、と思うのですが、いかがでしょう。

選挙本部で、ダルマの両目に墨を塗って、一部の人達と万歳三唱の場面だけ見せられても、、、ですよね。

以上、私の雑感でした。

なお、アメリカの選挙制度に関してビデオなども入れながら、色々と説明しているサイトがあります。ルース駐日米国大使がフェイスブックに紹介されていたので、最後にこちらもシェアしておきますね。
http://connectusa.jp/election2012/#section05