脅迫ラブレター

朝おにぎりを
リュックに入れ
ぷう助と出勤するかのように、
各所へ手続巡りをして
1週間がたつ。
 
役所のカフェスペースで
おにぎりを食べている時、
母から電話が来た。
 
 
「貞彦さんから私たちと、
 忠道おじさんのところにも
 手紙が来たよ」
 
「私宛?」
 
「ご両親様ってなっている」
 
「後でいいんだけど写メで送って
 くれる?おじさんにもお願い」
 
 
母にたのみ電話を切る。
沈黙だった
貞彦さんはしっかり
行動していた。
 
そこから30分もたたないうちに、
家を出るときから
協力してくれている
友人のサバ子からも電話がくる。
 
母と同じく手紙がきたという
連絡で、サバ子にも写メをお願いする。 
 
そして送ってもらった
3つの写メの手紙を読んだ。
内容はどれも、ほとんど同じ。
 
 
『心を病んでしまった妻の面倒を
 そちらでみていただいているのでは
 ないかと思い連絡します。
 妻、まぁみを保護して
 いただきありがとう
 ございます。
 本来なら夫である私が、
 しっかりしなくては
 いけなかったものの
 仕事の忙しさに
 追われ、このようなご迷惑を
 おかけすることになってしまい
 お詫び申し上げます。
 繊細な妻は、育児によりここ最近は
 神経質になっていました。
 お優しいご友人のおかげで
 大事には至らずすみました。
 これからはまぁみを、ちゃんと
 病院へつれていき
 共に治療に専念したいと思います。
 まぁみの食費など、費用がかかっているはずです。
 大変、お手数をおかけいたしますが
 全額、私にご請求ください。
 二度とこのようなことがないよう、
 大切な妻を支えていくことを誓います」
 
 
怒り、悔しさ、悲しみとか
どれなのか選別できない
感情が内臓からこみあげてくる。
 
誰もこんな手紙は
信じないから心配ないけど
私が平常心ではいられなかった。
 
少したち、弁護士の四条先生からも
手紙が届いたとの連絡がきて
受け取りにいく。
 
先生にも同じ手紙。
そして、私宛にもきていた。
 
先生から、大丈夫な
ようだったら私宛の手紙を
コピーさせてほしいといわれたので、
封をきって三つ折りに
なっている手紙を
そのままわたした。
 
読まなくても
とんでもないことしか
書かれていないことはわかる。

帰りの電車で20枚以上の
便せんを読む。
 
そのほとんどは
出会った時の思い出話だった。
そして最後の1枚
 
 
『まぁみが戻ってきてくれるなら、私は
 何もいりません。
 私を信じてください、
 本当の私を見てください。
 愛しています。
 
きっと養育費と財産分与で
 生活しようと考えている
 のでしょう。
 私は子孫を残さないといけないので
 他の女性と子供を
 あと2人作る事で、ぷう助の養育費は
 ほぼ、ないも同然になることを
 よく考えてくださいね。
 そうなると、ぷう助のことが
 心配でたまりません』
 
 
日本語なのに、
宇宙の向こう側の日本人と
文通してるような、気持ち悪い
感覚。
 
愛していると書いているのに、
別の女性と子供を2人つくる………

私は、家をでてしまえば
案外、こんなバカ女はいらないと
思ってくれ、離婚すると
いうのではないだろうか
と、ほんの少しだけ思っていた。
 
 
そんな訳なかった。
 
 
※数年前に離婚裁判をして
終わらせた記録です。
おわってからは、ずっと幸せに暮らしています。
 
※貞彦さんに特定されないよう
フェイクをいれています。
くわしく書けないところがあり
申し訳ございません。
 
 
私が家をでた当時、社会保険を
抜くときは、会社それぞれのルールが
あったようでした。
申告すれば抜いてくれるところ、
私のように、夫の申告じゃないと
ダメなところ……
現在はかなり理解も
進んでいるようです。
 
大変だと思いますが、
なんど諦めても
立ち上がり、1つでも
越えたことは、大きな
結果につながっていきます。
 
応援しています。
 

 

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