3年前に広島県で起きた土石流災害は、大変な被害をもたらしました。

昨年保護したホワイトシェパードのスノー君も例外ではなく、飼い主と共に

一年間もの間、飼い主が仮設住宅に入居を拒んだために、車の中で

生活を余儀なくされました。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


愛犬を保険所に渡すのを恐れた飼い主は、ずっと息をひそめるように

狭い車の中で暮らしたのですが、高齢でついにスノーとの別れが

近づいて来ました。

保険所に引き取られることになった「スノー」は死を待つばかり。

飼い主の悲痛な思いは容赦なく愛犬との間を引き裂いたのです。


私たちNPO法人「岡山福祉犬協会」はその犬の保護を申し出ました。

広島県から岡山市に移された「スノー」は、痩せ衰えて今にも

死にそうでした。

誰とも打ち解けることもなく、常に逃亡をしようとして、スタッフを困らせました。

汚れた体を触らせず、目は見開いたまま、よほどの恐怖を味わったのだと

思わせるに十分なその表情は哀れを誘いました。

なんとかこの犬を健康で明るい幸せな日常を取り戻させようと、みんな懸命に

世話をしました。

毎日毎日少しずつ、心の扉を開けていくことに専念しました。

その結果、やっと一年経った最近では、体をふかせるまでになりました。

また朝夕のドッグランでの運動にも積極的に走り回って、少しずつ明るさを

取り戻しつつあります。

しかし、この犬のしつけにはプロの関与が不可欠で、「マキバドッグスクール」のスタッフに

お願いしていますが、毎月の管理費にも大変な経費が掛かります。

皆様のご支援の程をよろしくお願いします。