福井発 玄米・コシヒカリがうまい農家のBlog

安全・安心・本物「幻のお米」を生産・販売する玄米家米仙が、お米・健康・その他(?)の情報をお伝えします。


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 五月半ば。突然社長が放った一言は、「仙台の農業を助けに行ってくる」でした。

 思いついたら即行動、いつもあちこち飛び回っている社長のことなので、誰も驚きませんでした。でも、大きな爪痕を残す被災地で一体何をどう助けるというのか…。私達には想像もつきませんでした。
「田んぼが次々と津波にのみ込まれていく様子を見て、同じ農家として何ともいえない気持ちになった。人ごとじゃない」

 塩水に浸かると、田んぼは駄目になります。かつて福井でも塩水被害が発生したとき、社長自身も実際に体験したことでした。

 その時、田んぼを救ってくれたのが、かねてより研究を重ねていた赤菌(※)だったそうです。赤菌は塩を取り込む性質を持ち、塩害にも威力を発揮しました。その実績を思い出し、もしかしたら東北の田んぼも助けてあげられるかもしれないと考えたのでしょう。しかし、現地に知り合いはなく、押しかけて迷惑になるわけにもいかず、ただただ歯がゆい思いを募らせていました。

 そんなある日、長年懇意にしていただいている仙台市の西木食品の菊池社長からFAXが届きました。塩害と闘い、稲作に挑戦している宮城野区の農家、鈴木英俊さんについて書かれた地元河北新報の夕刊記事でした。海水に侵食された土地に井戸を掘り、長年培ってきたEM菌による有機農法で田んぼを甦らせようと奮闘している…。

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 赤菌ならば、きっとお役に立てるはずだ! 記事を読んだ社長は、もう、いてもたってもいられなかったようです。菊池社長の計らいで、執筆者の梅木勝さんに間に立っていただき、鈴木さんとお会いすることが決まりました。

 農業改良普及センターの調べによれば、近辺の塩分濃度は通常のおよそ10倍。用水路も排水路も津波でずたずたになり、農家の誰もがあきらめざるを得ない状況だと聞きました。田を畑に変えようとする動きもあるそうです。そんな中、鈴木さんは一人踏ん張って、これまで培ってきた経験とEM菌の力で復田を目指しているのです。仙台へ到着した社長は、早速鈴木さんと対面、赤菌について熱心に説明しました。初対面でしたが、二人の願いは一つです。鈴木さんも、
「それはスゴイ!! 試してみよう!」
と、すぐに賛同してくださったそうです。そして、今期挑戦する田んぼ5ヘクタールの内、1ヘクタールで赤菌を試してくれることになったのでした。

 この原稿を書いている今、丁度、鈴木さんが田植えをされている頃です。吉と出るか否か、結果は分かりませんが、大きな希望を背負った(しょった)幼い苗達が、青々と葉を伸ばし、仙台の地に根付いてくれることを、願ってやみません。

※赤菌とは
 太陽光をエネルギー源として繁殖する細菌で、バクテリアの原種。土壌の肥沃化や植物の病気発生予防に役立つ。


続きは、マイセン通心11月号で・・・

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