お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。


テーマ:

HEPAフィルター

 

弊社の名物営業(彼には話題が尽きません)が弊社売り出し中のカーペットバキューム「ペーサー12」のHEPAフィルターに対して鬼の首でも取った様に「分かった!分かった!」と強調していました。若く見えても古稀を過ぎている彼は、これまた古稀を過ぎているメカの男と仲が良く、その技術者から排気の流れを説明されたのです(うちの会社がジジィばかりだと思われると困るのですが・・(^_^;)(^_^;)(^_^;))。「いや~、空気の流れを理解しなくちゃダメなんですね」などとしたり顔をしてこちらを見ます。あんたは知らんだろうと上目遣いをするので、こちらも業腹なこともあって聞かなかったのですが、今日の営業会議でそのシステムを皆に説明し始めました。実はこのペーサー12にHEPAフィルターが付いている事は勿論全員が知っており、何を今さらと言った顔で若き営業達は知らん顔です。彼はチャレンジ精神旺盛で、新しい物が大好き、アイフォンは常に最新機種(使いきれなくていつも若手にやり方を聞きまくっているのです・・)という人間ですので、その男がメカについて若手に蘊蓄(ウンチク)を垂れようと言うのですから、若手の反応をムベなるかなです。元々メカについても詳しくない事から説明も上手くありません(若手は上手いのです)。言葉足らずというやつですね。しかし、聞いている内に理解した私は(ジジィ語が良く分かるのです)、彼の言っている事をかみ砕いて説明し、全員を納得させました。「成程、これは大したもんだ!」

HEPAフィルターとはHigh Efficiency Particulate Air Filterの略で0.3ミクロン以上の塵埃の99.97%を除去する力のあるフィルターの事を指します。かつてのバキュームは汚れの80%除去するものの20%は排気として出していたのです。その為、例えば病院などでは困る訳です。微生物を撒き散らかす事になるので。勿論精密機械工場なども同様です。一昔前まで、この細かな汚れを逃がさずに取り切るのは大変でした。20年近く前には建物内に気圧を下げた管を通しておき、そこにホースをつないで集塵(バキューム)する方法までとられていました。こうすれば、汚れた空気は室内に戻らず、すべて外気として排出されますので。

HEPAフィルター付きバキュームは病院では必須ですが、昔は非常に高価だったのです。1台で50万円は軽く超す値段でした。しかし、技術の発展に伴い価格は下がっていきます。しかし、ついこの間までは、やはり通常のバキュをームより最低でも1台当たり3万円~5万円近くはアップするのが常識でした。それが今回は通常のバキュームと値段が殆ど変らずに標準装備されたのですから「安くなったなァ」という感慨はありましたが、その理由までは正直言って知りませんでした。

その名物営業の力説に戻りましょう。

先ず、ボディがプラスチックで密閉性がいいのです。その上で、吸い込んだゴミは紙フィルター内に溜まり、空気は紙フィルターを通って、ボディ内に溜まり、その後モーターフィルターを通るように設計されています。そしてモータールームでモーターを冷却しなが通過し(ここも密閉されています)最後にHEPAフィルター通過して外気として排出されるのです。即ち、フィルターを紙・モーターフィルター(不織布)・HEPAフィルター(不織布)の3つを直列に繋ぐことで(空気の流れという事です)、不織布も大げさなもので無くす事を可能にし、安価にしたのです。

繰り返しますが、病院ではHEPAフィルターは必須です。また、上記の様に精密機械を扱う場所も同様でしょう。しかし、通常の建物内もHEPAフィルターの方が良いのは当然です。環境問題ですが、我が国の建物の環境対応化はあまりうまくいっているとは言えません。しかし、世界は違います。米国では環境対応ビルとしてLEED(Leadership for Energy and Environmental Design)ビルという制度が非常に発達しており、室内の空気環境が問題視されます。先進国の市民は1日の90%の時間を室内で過ごすというデータがある為、室内の空気環境(Indoor Air Quality)を良くしている事は非常に重要なのです。そうした意味でもHEPAフィルターが安くなったことは大歓迎です。

彼の説明がもっとうまくなる事(機械に関してです。他のは上手いのです。彼の名誉の為)を期待しつつ・・

m(_ _ )mm(_ _ )mm(_ _ )m

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)