明日は東松島にいって、津波で被災された民家の泥だしをする。いわゆる純粋なボランティアだ。ボランティアに先立って、前日の晩(つまり今晩)仙台のYWCAにある国際飢餓対策機構でのブリーフィングに参加した。今回国際飢餓対策機構を頼ってボランティアに参加したのは、ここでコーディネーターとして働いているK君が私の神戸での神学校の同級生で友人でもあるからだ。
ブリーフィングの中で教えられたこと 備忘録として
○震災当初は寒かったが2か月が過ぎ暖かくなってきた。被災者の避難所暮らしは楽になったかというと今度はノロウイルスの危険が迫ってきたので、行政は食中毒を防ぐために三食弁当にしようとしているそうだ。被災者を守るためとはいえ、炊き出しが無くなり、三食冷たい食事になってしまう。それが被災者を苦しめる。何とも痛し痒しである。
○仙台市内でも分断がある。沿岸部は壊滅的被害、内陸部は震災前と変わらない状況…おなじ仙台市内でも分断がある。特に仙台東部自動車道以東で被害は顕著である。私はボランティアで助けてあげる人、相手は被災者で助けてもらう人というのではなく、新約聖書ローマ人への手紙12:15に「喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい。」とあるように、痛みを共感できるものでありたいと願う。
○ある被災者に何が必要ですかと聞いたときに、その被災者は喪服がほしいといったそうだ。
その被災者に弔うべき人がいるということと、満足に弔うことができないほど、なにもかも失ったことを知って絶句してしまった。
○被災の体験談をどんどん話してくれた。でもその人に笑顔はなかった。
(たとえ笑顔がなくても、グリーフケアの観点からつらい体験を話すことはいいことだなと思った)
○家が無いから辛いのではない。安心が無いから辛いのだ。多くの人が安心を置いていた住む場所、最愛の人、経済的余裕を失った。彼らに本当の安心、本当の安らぎであるイエス・キリストを知ってほしい。
こんなところだろうか…明日も早い。早く寝なければ…