February 17, 2012
【頑張れ会計士受験生!】新人会計士に、伝えたい。
テーマ:頑張れ会計士受験生!
そろそろ、新人の研修が始まっている時期です。
いつもは受験生向のメッセージを残していますが、
今回は少しだけ番外にして、新人会計士に残したいメッセージを
書こうと思います。
あらかじめ書いておきたいこととしては。
会計士と一口に言っても、色々な人がいるので、
このメッセージがすべての先輩会計士の気持ちを
代弁するとは到底言い難いと言う事です。
貴方に当てはまらないメッセージもあるかもしれません。
その点、君たちはもうプロなのだから、
ここから先のメッセージにも是非、「正当な注意」を払って
読んで欲しいと思います。
メッセージ1:マニュアル人間から1日も早く脱却してください
監査法人の多くでは「マニュアル」がたくさん作られています。
新人のうちは、マニュアルは非常にためになる素材だと思いますが、
それはあくまでも「教材として」です。
一定の仕事を覚えたら、しっかりと「シュハリ」することです。
分かりますか?シュハリ。
守…マニュアルを遵守して仕事をしてみる
マニュアルを守るのは、組織人なら当然の要件になります。
まずはしっかりと身に着けて欲しいと思います。
大手法人のマニュアルは、良く出来ているらしいから。
破…マニュアルを超えて仕事をしてみる
「破」だから、本当は「破る」と言いたいが、誤解を招くからあえて避けます。
マニュアルで要求されていることを超えたら、何があるかを考えて欲しい。
おそらくそこにあるのは「クライアント」だと思います。
法人のルールに則ることができたら、その範囲で
出来る限りお客様の役に立つことを工夫して欲しいと思います。
離…マニュアルが無くても仕事ができるようになる
マニュアルはどうせコロコロ改訂されます。
しかし、ベテランの監査人は改定後のマニュアルにもスムーズに追随できるもの。
なぜかと言うと、「核」を身につけているから…のような気がする。
自分なりに「仕事の何たるか」を構築できたら、
マニュアルを読まずとも、マニュアルにそむくことは無くなるだろうと思います。
一日も早く、この境地にたどり着くことを考えてください。
そうはいっても、長い道のりですが(僕もまだ駆け出しです)
メッセージ2:長期的な目標を立ててください
メッセージ1は監査業務を主体に書きましたが、
そうではない仕事もたくさんあるわけです。
自分がどんな仕事をできるようになりたいか。
しっかり考えた上で仕事に臨んで欲しいと思います。
なぜかというと、
ひとえに「仕事の張り合い」の問題です。
何のために、仕事をするのか。
金銭のため、お客様のため。
答えは色々と考えられますが、
「未来の自分のため」の仕事と捉えたときに、
得られるものはぐっと増える。
その前提として、
未来の自分をどれくらい具体的に描けるか。
どうせ世界は激動しているし、
目標は随時見直してもかまわない。
ただ、目標は絶対に立てて欲しい。
あるか否かで、成長の速度はずいぶん違うのです。
僕は、30年後どうなっていたいか、
その像をすぐに描けます。
他人に言う必要はありません。
(僕も軽々に他人に話したりしません)
でも自分の中で、明確な未来像を持つことは
とても意味があるのです。
メッセージ3:すべてが自分の糧になると知ってください
これから皆さんは、働きながら、無数の壁にぶつかります。
せっかく書いた調書が上司に削除されてしまったり、
クライアントから
「先生、ずいぶんお若いですけどちゃんと見てくれるんですか?」と
いやみを言われることだってあるかもしれません。
皆さんは試験で優秀な成績をおさめているだけに、
「落第」に対する耐性が非常に弱い傾向にあります。
今までの教育機関とは異なり、社会は
「間違えなくなるまでじっくり教えてくれる」訳ではありません。
「とりあえずやってみて」といわれ、
何度も間違えながらようやく身につくのが仕事なのです。
間違いの過程で、おそらく他人には迷惑がかかります。
でも、それは割り切って、
一つ一つの間違いが自分の糧になるものと信じてください。
反省は前向きなフィードバックを残しますが、
後悔は、ネガティブな気持ちしか残しません。
迷惑をかけたからには、
何かを得る必要があると思ってください。
何より、
どうせ数年後、
きっと皆さんも迷惑をひっかぶる立場になります。
ちゃんとツケを払うチャンスは来るんだから、気にしないことです。
メッセージ4:苦手を作らない勉強から、強みを作る勉強にシフトしてください
特に会計士試験はバランスが要求される試験です。
だから、苦手科目を作らない学習に特化してきたと思います。
その姿勢は、
皆さんが今後プロとしてやっていくための土台として、
非常に意味のあるものだったということは、
間違いないでしょう。
でも、これからは勉強の方向性を変えてください。
自分の得意分野を、まず1つ作ることです。
そういう意識で勉強をしてみてください。
理由はいくつもありますが、2つだけ書くとしたら、
・これからはチームで仕事をします。
貴方が得意になることで、誰かの苦手がカバーできるのです。
・プロである以上、「売り」を作らないといけません。
「売り」のない人に「買い手」はつかないのです。
もちろん、
苦手をいつまでも放置するわけにはいきません。
しかし、苦手と向き合うときに、
自分がどうやって得意分野を作ったか?
という経験が非常に役に立ちます。
最初のうちはバランスが悪く不器用な状態かもしれませんが、
それでも、まずは1つ。
得意分野を作ることです。
その上で余裕があれば、
苦手をカバーする勉強をすることもできるでしょう。
メッセージ5:学習の「フロー速度」を高めてください
以前JMMの記事に対して、大学新入生に
学習の「フロー値」を高めろと書きました。
大学生と、会計士。
どちらもたっぷり勉強しなければいけない立場なのは同じですが、
圧倒的に異なるのが「勉強に費やせる時間」です。
だから、皆さんはフローの値ではなく、
フローの「速度」にこだわってください。
ストック、フロー値、フロー速度。
似ているような似ていないような言葉です。
知識のストックは、
言ってみればパソコンに入れてあるファイルの数のようなものです。
知識のフローは、
言ってみれば情報をダウンロードするためのインターネットの接続です。
「フロー値」を高めるためには、
インターネットにつなぎっぱなしでいればよい。
大学生は、豊富な時間でゆったり、たっぷりと情報を仕入れていけばよい。
しかし、皆さんは常時接続している暇はありません。
たまにしか接続しない代わり、「通信速度」を極限まで高めるのです。
要領よく学ぶということでもありますが、
専門家の学びは、どうしてもボリュームを削れない部分が出てくる。
要点を掴むということだけでなく、レアケースを把握する必要もある。
だから、難しいのです。
だから、意識し続ける必要があるのです。
通信速度は、トレーニングで上がります。サボれば、下がります。
だからこそ、忙しいときも出来る限り勉強する時間を作ってください。
メッセージ6:収入と時間の一定割合を自己研鑽に当ててください
これから先、
皆さんの年収は順調に増えていくのだろうと思います。
(もちろん、上のメッセージを忠実に守った、という前提です)
しかし、自分のためにつかえる金銭と言うのは、
実は少しずつ減っていくことが多いものです。
養うべき家族が居らず、ご馳走すべき後輩も居らず、
治療すべき持病やメタボの症状がないうちに、
自分を高めるための時間とお金を
ふんだんに使ってください。
それは、メッセージ5で紹介した
フロー速度を高めるためにも必要なことです。
いつか今より忙しくなったときでも、
吸収できる情報量を落とさずにいるためには、
今のうちに、出来ることをしっかりとこなしておくことです。
メッセージ7:周囲と高め合える関係を築いてください
例えば、同期。
自分よりすごく出来るヤツもいます。
自分よりはるかに劣るヤツもいます。
しかし、「出来る」「劣る」というのは、
あくまでも暫定的なものなのです。
明日には、自分よりすごく出来るヤツが
たいしたことないように思えるかもしれない。
明日には、自分より劣るヤツが
ものすごく敏腕になっているかもしれない。
しかし、
明後日になったら、また状況は変わっているでしょう。
確かなのは、今日、明日、明後日と、
誰もが成長を続けることができるという点です。
他人と比べるのではなく、
前日の自分と比べてみましょう。
何か、成長できるところは無いか。
その時に、他人はとても良い手本になります。
自分も、他人にとって手本になっています。
それが「高めあう」ということだと思います。
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いつもは受験生向のメッセージを残していますが、
今回は少しだけ番外にして、新人会計士に残したいメッセージを
書こうと思います。
あらかじめ書いておきたいこととしては。
会計士と一口に言っても、色々な人がいるので、
このメッセージがすべての先輩会計士の気持ちを
代弁するとは到底言い難いと言う事です。
貴方に当てはまらないメッセージもあるかもしれません。
その点、君たちはもうプロなのだから、
ここから先のメッセージにも是非、「正当な注意」を払って
読んで欲しいと思います。
メッセージ1:マニュアル人間から1日も早く脱却してください
監査法人の多くでは「マニュアル」がたくさん作られています。
新人のうちは、マニュアルは非常にためになる素材だと思いますが、
それはあくまでも「教材として」です。
一定の仕事を覚えたら、しっかりと「シュハリ」することです。
分かりますか?シュハリ。
守…マニュアルを遵守して仕事をしてみる
マニュアルを守るのは、組織人なら当然の要件になります。
まずはしっかりと身に着けて欲しいと思います。
大手法人のマニュアルは、良く出来ているらしいから。
破…マニュアルを超えて仕事をしてみる
「破」だから、本当は「破る」と言いたいが、誤解を招くからあえて避けます。
マニュアルで要求されていることを超えたら、何があるかを考えて欲しい。
おそらくそこにあるのは「クライアント」だと思います。
法人のルールに則ることができたら、その範囲で
出来る限りお客様の役に立つことを工夫して欲しいと思います。
離…マニュアルが無くても仕事ができるようになる
マニュアルはどうせコロコロ改訂されます。
しかし、ベテランの監査人は改定後のマニュアルにもスムーズに追随できるもの。
なぜかと言うと、「核」を身につけているから…のような気がする。
自分なりに「仕事の何たるか」を構築できたら、
マニュアルを読まずとも、マニュアルにそむくことは無くなるだろうと思います。
一日も早く、この境地にたどり着くことを考えてください。
そうはいっても、長い道のりですが(僕もまだ駆け出しです)
メッセージ2:長期的な目標を立ててください
メッセージ1は監査業務を主体に書きましたが、
そうではない仕事もたくさんあるわけです。
自分がどんな仕事をできるようになりたいか。
しっかり考えた上で仕事に臨んで欲しいと思います。
なぜかというと、
ひとえに「仕事の張り合い」の問題です。
何のために、仕事をするのか。
金銭のため、お客様のため。
答えは色々と考えられますが、
「未来の自分のため」の仕事と捉えたときに、
得られるものはぐっと増える。
その前提として、
未来の自分をどれくらい具体的に描けるか。
どうせ世界は激動しているし、
目標は随時見直してもかまわない。
ただ、目標は絶対に立てて欲しい。
あるか否かで、成長の速度はずいぶん違うのです。
僕は、30年後どうなっていたいか、
その像をすぐに描けます。
他人に言う必要はありません。
(僕も軽々に他人に話したりしません)
でも自分の中で、明確な未来像を持つことは
とても意味があるのです。
メッセージ3:すべてが自分の糧になると知ってください
これから皆さんは、働きながら、無数の壁にぶつかります。
せっかく書いた調書が上司に削除されてしまったり、
クライアントから
「先生、ずいぶんお若いですけどちゃんと見てくれるんですか?」と
いやみを言われることだってあるかもしれません。
皆さんは試験で優秀な成績をおさめているだけに、
「落第」に対する耐性が非常に弱い傾向にあります。
今までの教育機関とは異なり、社会は
「間違えなくなるまでじっくり教えてくれる」訳ではありません。
「とりあえずやってみて」といわれ、
何度も間違えながらようやく身につくのが仕事なのです。
間違いの過程で、おそらく他人には迷惑がかかります。
でも、それは割り切って、
一つ一つの間違いが自分の糧になるものと信じてください。
反省は前向きなフィードバックを残しますが、
後悔は、ネガティブな気持ちしか残しません。
迷惑をかけたからには、
何かを得る必要があると思ってください。
何より、
どうせ数年後、
きっと皆さんも迷惑をひっかぶる立場になります。
ちゃんとツケを払うチャンスは来るんだから、気にしないことです。
メッセージ4:苦手を作らない勉強から、強みを作る勉強にシフトしてください
特に会計士試験はバランスが要求される試験です。
だから、苦手科目を作らない学習に特化してきたと思います。
その姿勢は、
皆さんが今後プロとしてやっていくための土台として、
非常に意味のあるものだったということは、
間違いないでしょう。
でも、これからは勉強の方向性を変えてください。
自分の得意分野を、まず1つ作ることです。
そういう意識で勉強をしてみてください。
理由はいくつもありますが、2つだけ書くとしたら、
・これからはチームで仕事をします。
貴方が得意になることで、誰かの苦手がカバーできるのです。
・プロである以上、「売り」を作らないといけません。
「売り」のない人に「買い手」はつかないのです。
もちろん、
苦手をいつまでも放置するわけにはいきません。
しかし、苦手と向き合うときに、
自分がどうやって得意分野を作ったか?
という経験が非常に役に立ちます。
最初のうちはバランスが悪く不器用な状態かもしれませんが、
それでも、まずは1つ。
得意分野を作ることです。
その上で余裕があれば、
苦手をカバーする勉強をすることもできるでしょう。
メッセージ5:学習の「フロー速度」を高めてください
以前JMMの記事に対して、大学新入生に
学習の「フロー値」を高めろと書きました。
大学生と、会計士。
どちらもたっぷり勉強しなければいけない立場なのは同じですが、
圧倒的に異なるのが「勉強に費やせる時間」です。
だから、皆さんはフローの値ではなく、
フローの「速度」にこだわってください。
ストック、フロー値、フロー速度。
似ているような似ていないような言葉です。
知識のストックは、
言ってみればパソコンに入れてあるファイルの数のようなものです。
知識のフローは、
言ってみれば情報をダウンロードするためのインターネットの接続です。
「フロー値」を高めるためには、
インターネットにつなぎっぱなしでいればよい。
大学生は、豊富な時間でゆったり、たっぷりと情報を仕入れていけばよい。
しかし、皆さんは常時接続している暇はありません。
たまにしか接続しない代わり、「通信速度」を極限まで高めるのです。
要領よく学ぶということでもありますが、
専門家の学びは、どうしてもボリュームを削れない部分が出てくる。
要点を掴むということだけでなく、レアケースを把握する必要もある。
だから、難しいのです。
だから、意識し続ける必要があるのです。
通信速度は、トレーニングで上がります。サボれば、下がります。
だからこそ、忙しいときも出来る限り勉強する時間を作ってください。
メッセージ6:収入と時間の一定割合を自己研鑽に当ててください
これから先、
皆さんの年収は順調に増えていくのだろうと思います。
(もちろん、上のメッセージを忠実に守った、という前提です)
しかし、自分のためにつかえる金銭と言うのは、
実は少しずつ減っていくことが多いものです。
養うべき家族が居らず、ご馳走すべき後輩も居らず、
治療すべき持病やメタボの症状がないうちに、
自分を高めるための時間とお金を
ふんだんに使ってください。
それは、メッセージ5で紹介した
フロー速度を高めるためにも必要なことです。
いつか今より忙しくなったときでも、
吸収できる情報量を落とさずにいるためには、
今のうちに、出来ることをしっかりとこなしておくことです。
メッセージ7:周囲と高め合える関係を築いてください
例えば、同期。
自分よりすごく出来るヤツもいます。
自分よりはるかに劣るヤツもいます。
しかし、「出来る」「劣る」というのは、
あくまでも暫定的なものなのです。
明日には、自分よりすごく出来るヤツが
たいしたことないように思えるかもしれない。
明日には、自分より劣るヤツが
ものすごく敏腕になっているかもしれない。
しかし、
明後日になったら、また状況は変わっているでしょう。
確かなのは、今日、明日、明後日と、
誰もが成長を続けることができるという点です。
他人と比べるのではなく、
前日の自分と比べてみましょう。
何か、成長できるところは無いか。
その時に、他人はとても良い手本になります。
自分も、他人にとって手本になっています。
それが「高めあう」ということだと思います。
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